ラテ飼育格闘日記(388)

来月の10日にラテは満8歳の誕生を迎える。茨城県でとある家の軒下で保護されたノラワンコだからして誕生日は正確なものではなくあくまで医者や保護預かりをしてくださった方達の証言により推定したものだが、事実と大きくは違っていないようだ。生後半年で我が家の家族となったそのラテと7年半もの間、文字通り寝起きを共にしてきた。


毎日同じ時間に一緒に就寝し同じ時間に起きて散歩に行く…。食事時間もほぼ一緒だ。そして日中もほとんどの日はオトーサンたちと一緒のラテだ。
思い起こせば1歳半くらいになるまではラテもどこか遠慮がちな態度もあったしオトーサンたちもワンコを飼った経験がないのでそれこそ四苦八苦の連続だった。
しかしいまではお互いに気心が知れ、安心して毎日を過ごすことができる。オトーサンたちも不用意なものをラテの手の届く場所に置かないようにと気遣ってきたが、いまでは後ろ立ちすれば届く場所にある食べ物だとしても盗み食いすることはないし電源コード類には見向きもしない。そして自分のオモチャのあり場所はよく知っているし、例えばボールがワゴンの下といった手が届かない場所に入り込めば「ワンワン」と吠え、取ってくれと催促する。

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※相変わらず好奇心旺盛だ...


散歩中にもオヤツが欲しい場合はオトーサンたちの足を鼻面で突いて催促するが、喉が渇いた場合は視線を合わすと舌なめずりするのでわかる…。
嫌なときと嬉しい時の表情は人間のように隠そうとしない分だけよく分かるしラテが何を要求して吠えているかもだいたいは分かるようになったと思っている。

そんなオトーサンたちだが、実はいまラテの行動で知りたいことが2つある…。
まずひとつ目はラテが寝入り端によく「ウッフ…ク〜ン、ヒンヒン…」といった明らかに悲しそうな声をだすことだ。これはいま始まったことではないがどう見ても夢でうなされて泣いているとしか思えない。
そんなときオトーサンはラテの身体に手を置き「ラテ、どうした?オトーサンがいるから大丈夫だよ」と頬ずりしたりするとラテは安心するのか、あるいは気がつき甘えるのか「グフ…フ〜ッ」といった声を出してまた瞼を閉じる。

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※オトーサン発案の古靴下ボール入りを抱えるようにして眠るラテ


知りたいのはラテがどんな夢にうなされるのか…ということだ。無論こればかりは永遠に分からないことだろうが、我が娘が夢で悲しい目にあっている原因があるとすれば是非知りたいのだ(笑)。
オトーサンがうなされて泣いているラテを起こすのを見てオカーサンは「オトーサンに叱られている夢だとしたら、そのオトーサンに起こされるのは最悪だね」と笑う。確かに…(笑)。
オトーサンに叱られている夢なのか、あるいは短い間だったとはいえノラ時代に怖い体験をしたのか、また親兄弟や友達ワンコに関わる夢なのか…。そういえば1度前脚の肉球を通関するほど噛まれたことがあるのでそんな夢なのか…。それはまったく知りようもないが頻繁にうなされる姿を見ていると何とかしてあげたくなるではないか。

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※レインコート大嫌いのラテだが、まさかレインコートを着せられている夢ではないよねぇ(笑)


もうひとつの知りたいことだが、これはなかなか面白くて愉快なラテの癖?だ。
室内でラテ1番のお気に入りのオモチャといえばゴム製のボールである。時に古い靴下に入れたりして変化を付けるが、これを口に頬張りグチャグチャと噛み、舐めたりしながらもそれを口に咥えて放り投げ、それを追いかけては前脚で踏みつぶす…といった遊びをよくやる。
そこにたまたまオトーサンが参戦するとやる気を増すのか1人で遊ぶ以上のパフォーマンスを始めたりするし、時にはオトーサンとボールの投げっこまでする。
オトーサンがそのボールを軽くラテの口元に投げるとラテがそれをダイレクトキャッチし、頭を振りながらオトーサンにそのボールを投げるという繰り返しだ。具合が良いときにはまるでキャッチボールしているみたいに数回続くこともある。

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※転がったボールを追いかける瞬間のラテ


お気に入りのボールだから、遊んだ後に鼻面に置いたままウトウトしたり、足に抱えたまま寝たりもするから夜寝るとき以外、ラテは自分でボールのあり場所を知っていて取り出して遊ぶことが多い。
そんなお気に入りのボールだが、お遊びの時間帯以外にそれをラテが持ち出すときがあるのだ…。
それは朝にしろ夕方にしろ、オトーサンたちが「ラテ、散歩にいくよ!」と声をかけたりしながら支度を始めると急にそのボールを咥えてきてオトーサンたちの前で追いかけ始める。その姿は楽しんでいることには違いないが、なぜオトーサンたちが散歩に出ようと声をかけるとそんなことを始めるのかが分からないのだ。

ラテにとって散歩に出ることは雨天でもない限りご飯の次に楽しみにしているはずだ。だからもしそうであるならオトーサンたちが声をかけ散歩に行けると分かったらいち早く玄関で待っている…というのがノーマルではないか。それをいざ出ようとするときわざわざボールと遊び始める意味が分からない(笑)。
無論想像することはできる。例えば「オトーサン、アタシも忙しいのよ」等と一種のもったいをつけるという意味なのか、あるいは単純に喜びの表現として理解して良いのか…などなどと想像しているが、いまのところラテの真意は不明なのである。




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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員