ラテ飼育格闘日記(326)

お陰様でこのところラテは元気だ...。というか元気すぎてオトーサンの体力が追いつかない。ラテが走りたいときにはオトーサンが足枷にならないようにと一緒に走るし階段を駆け上り、起伏の激しい坂を走り回ったりする。もうヘロヘロである(笑)。                                                                        

まだまだアトピーが治ったわけではないものの、一時と比較すれば症状が多少和らいでいるからだろうか、ラテは元気で毎日を過ごしている。お陰様で痛々しいまでに毛が抜けた右目の周りもここ1週間ほどで毛が揃いつつあり、そんなに傷は目立たなくなってまた。
ともあれ無論室内でそうそう激しい運動ができるわけではないから、もっぱら散歩に出たときに運動をと心がけているが、リードを離さないでいるオトーサンにとってはかなりシンドイ。

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※おかげさまで、右目の周りの掻き傷も大分よくなってきた


何しろ遊歩道沿いに自宅を出た途端にラテはギャロップな脚さばきで走り始める。そして10数メートル先の左側のお宅に飼われているワンちゃんに「ほれ、いいでしょう!?」とでもデモンストレーションしたいのか、その場所に近づくとそこからは全速力となる。
面白いのは庭の奥にいるためオトーサンたちからは見えないそのワンコもラテが通るのを察して吠え出すわけだが,ラテはそれが快感なのかこれ見よがしにスピードを上げる。そして結局オトーサンも初っぱなから150メートルほどを駆け抜けなければならない...。

興が乗ればその後も遊歩道などを小走りに進むのでオトーサンたちも当然小走りとなる。その間、やはり嬉しいのだろう...普段よりアイコンタクトが多く、その表情もみるからに嬉しそうでキラキラしている。その姿を見るとオトーサンたちも無理してしまうのだ。
ただし散歩の内容が充実するかどうかは別問題である。

お馴染みの公園に出向いてもまったく知り合いのワンコに会えなかったりすれば帰りは見るからにつまらなそうな歩き方だ。そしてそのつまらなかった穴埋めをするように自宅の近所まで戻ったのにもかかわらず、なかなかその足は家に向かわないで時間稼ぎするといった行動を見せる。
しかし知り合いのワンコに出会ったり、お気に入りの飼い主さんあるいは大好きな女子に出会った帰りはオトーサンの言うことも聞き、素直に帰宅するのだから面白い。
それだからこそオトーサンも特に夕方の散歩はラテにとって少しでも面白い散歩になるようにとコースや時間を考えながら歩いているつもりだが、ラテはそんなことを知る由もない。

数週間前になるが小雪が降った日、オトーサンは広い公園を目指した。ワンコは一般的に雪が好きだから某かのワンコが集まっているのではないか...という期待感からだった。
しかし公園の入り口に立って広いスペースを見渡すと残念ながら人っ子1人、ワンコ1匹も見当たらない(笑)。それだけにオトーサンは余計に寒く感じる。それでもラテはわずかの積雪の上を嬉しそうに歩き回っていたが、ラテが落ち着いた頃を見計らって出口へと向かった。
その瞬間ラテのリードの引き方が変わったのでオトーサンも顔を上げると、散歩の帰り道なのだろう...ラテがもっとも好きなイケメンワンコであるマキちゃんがオカーサンに連れられてやってくるではないか...。

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※ラテが口を舐めに追いかけるイケメンのマキちゃん


ラテとマキちゃんは相変わらずお互いにチューを繰り返していたが、あまりにラテが喜ぶのでマキちゃんのオカーサンは遊びを許してくれた。

いつもならマキちゃんと出会っても回りに別のワンコもいるわけで,ラテは独占したいマキちゃんの気を引くためか、あるいは嫉妬か吠えっぱなしになることが多いのだ。
しかし幸い、その日はその広い公園にラテとマキちゃんしかいないという貸し切り状態。
ほんの一時ではあったが、ラテは本当に久しぶりにマキちゃんと思う存分駆けっこを楽しむことができたのだった。

あるいはこれまた久しぶりだったが日曜日の朝、馴染みの公園に出向いたがビーグル犬のハリーちゃんとオカーサンが姿を見せた瞬間ラテの態度はコロリと変わった。
ハリーちゃんとはマキちゃん同様ラテが公園デビューした当時からの友達ワンコなのだが、さすがに最近は会っても双方共に冷静で、身体をはった遊びはしなくなった。それにラテはどちらかといえばハリーのオカーサン(飼い主さん)が大好きなのだ(笑)。しかしその日は珍しくハリーちゃんにちょっかいを出したり、ボーダーコリーのボーちゃんらと一緒に公園内を駆けたりもした。

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※公園に向かう途中で知り合いの飼い主さんたちと出会う。ラテはその大好きな飼い主さんにアイコンタクトを繰り返す


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※向かった公園では久しぶりにハリーちゃんにちょっかいを出して大喜びするラテ


面白いといっては何だが、なかなか普段会えないワンコや飼い主さんたちでも不思議にお会いすることが重なることがある。そんな日の帰り道、ラテの歩き方は不思議なくらいに軽い足取りとなる。
前記したように自宅付近の遊歩道にオトーサンを引っ張ってぐたぐたと時間稼ぎをするでもなく、オトーサンのリードのまま素直についてくる。
無論、刺激が多くてよく歩き走った後はお腹も空くだろうし、なによりもよく眠る。それがまたアトピーや傷の治療にも効果的なのだろう...。
そんなラテの姿を見ていると、少しでも満足できる散歩を体験させたいとオトーサンはまたまた無理を重ねてしまい激寒の中、90分以上も歩き回るはめとなる(笑)。
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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員