レーザー加工機 xTool M1用 ハニカムパネル付きライザーベースとは?
レーザー加工機 xTool M1用のオプション製品であるライザーベース(Riser Base)のお話しをしたいと思う。 xTool M1用のオプションには他にエアーアシスト(Air Assist)や煙清浄機あるいは球体や円筒形の加工を可能とするRA2 Proがあるが、それぞれ安価なものではないのでどれを優先するかが問題だった…。
いろいろと熟考した結果、私はすでにレポートしたエアーアシスト(Air Assist)と今回の主役であるライザーベース(Riser Base)を優先した。ちなみに xTool M1を購入した際にセット品としてRA2 Proの前機種RA1が付いていたから今のところRA2 Proを購入する予定はない…。
※ライザーベースを敷いたxTool M1レーザー加工機
さて最初のオプション製品としてライザーベースを選んだのは取り急ぎ、即作業性に直結するからだ。それは高さを必要とする材料に対し刻印するとかRA1を使う際に必ずといってよいほど必要となる…。
どういうことか…。
※附属のマニュアル表紙。このようにライザーベースは左右のプレートと前後の遮光アクリルパネルで構成されている
xTool M1本体には作業の際に材料となるものを乗せる金属製の板(ベースプレート)がついている。そこに彫刻なり切断する材料を、あるいはブレード切断する際にはカッティングマットを置く訳だ。
※ライザーベースとxTool M1を少し横から眺めた写真。左はエアーアシスト
しかしこのベースプレートは高さの調整はできない。そして肝心なのはレーザーモジュールの焦点が合う範囲として材料の厚さは最大16mmという制限に縛られる。
もうすこし細かく説明するなら、レーザーモジュールが初期位置(最高位置)にあるとき、レーザー発振部は35mmの範囲で上下できる設計になっている。ただし途中でベースプレートがあるためベースプレートを使う場合は前記したように16mmまでフォーカスを合わすことが出来、もしベースプレートを外した場合はベースプレートの位置から尚19mm下までフォーカスを動かすことが出来きる。
※オプションのRA1を使い円筒形の材料に刻印をする場合にもライザーベースは不可欠といって良いほどのアイテムだ
したがってもし加工したい材料が16mmを越えていたりRA1やRA2 Proなど使いたいとなれば物理的に焦点を合わすためにはベースプレートを外し、さらに xTool M1本体を底上げしなければならなくなる。事実RA1にはM1底上げのために木製の足が4つ同梱されている。
まあ…この木製の足はあくまで一時的なものであり、不安定である以前にxTool M1の下が開いてしまうのでいくらダクトがあっても周りに臭いや煙がただ漏れしてしまう。
そしてまたRA1やRA2 Proはともかく現実には何らかの箱であったり不定型な厚みを持った材料に加工が必要であったりと様々なケースがあり、その度に底上げしていたのでは効率が悪くモチベーションが下がってしまう。
そこでライザーベースの出番となる!
製品は左右のユニットの前後に遮光アクリルの板を配したシンプルなもので、ネジ留めなどは必要なく乱暴な言い方をするなら、ただ置くだけだ。だがよく考えられた作りになっている。
組立はM1の足幅に合わせて机上に設置したライザーベースにM1本体を設置(乗せる)するだけだ。
一見不安定では…と感じるが、M1本体がきちんと乗るとしっかりとライザーベースも安定する。その後に遮光アクリル板を前後切れ込みのある部位を下に差し込むが、この切れ込みは遮光アクリル板を外しM1内部にアクセスする際に持ち上げやすいような工夫である。
このライザーベースの左右内側は金属製のラックがあり、M1本体のベースプレートはもとより附属のハニカムパネルの高さを4段階調節できるようになっている。
※加工する材料の厚みによりハニカムパネルの高さを4段階調節できる
要はレーザー加工する材料の厚みを考え、レーザーの焦点が合う高さにハニカムパネルを位置させることになる。事実前面の遮光アクリル板を外すと、右側のベースにα・β・ΥとPA2 Proの使用を想定した材料の高さによるハニカムパネルの設置位置の目安のガイドが表示されている。
※オプションのRA2 Proの利用を例にハニカムパネルをどの高さにすべきかのガイドも表示されている
そしてもしそれでも自動焦点距離が働かない場合はライザーベースに同梱されている専用の定規を使いレーザーモジュールと加工材料との距離を調節確認することになる。
※自動焦点機能が働かない場合はこうした施用のスケールが必要になる
したがってこのライザーベースがあれば、RA1やRA2 Proはもとより、さまざまな厚さの材料を加工したい場合にも遮光のアクリルプレートを外せば即内部にアクセスできるし通常の使用では煙や臭いも気にならない。
そして附属のハニカムパネルは彫刻や切断時空気の流れを作れるため、材料が汚れにくくなる利点をもている。
さらに、xTool M1の奥行きを超える長さの材料の場合にも前後の遮光のアクリルプレートを外せば物理的に背面に余裕がある限り、目的の位置に加工ができる理屈だ。
と言うわけで、このライザーベースはxTool M1を約14cmほど底上げとなるが一般的な高さ70cmの机上にセットアップしても大人の場合は特に使いにくいことはないはずだ。そして特筆すべはxTool M1本体を底上げした結果、レーザーユニットのレンズ部位の掃除といったメンテもやりやすくなったことだ。
ただしブレードを使う場合はベースプレートを元の位置に戻す必要はあるが…。
いろいろと熟考した結果、私はすでにレポートしたエアーアシスト(Air Assist)と今回の主役であるライザーベース(Riser Base)を優先した。ちなみに xTool M1を購入した際にセット品としてRA2 Proの前機種RA1が付いていたから今のところRA2 Proを購入する予定はない…。
※ライザーベースを敷いたxTool M1レーザー加工機
さて最初のオプション製品としてライザーベースを選んだのは取り急ぎ、即作業性に直結するからだ。それは高さを必要とする材料に対し刻印するとかRA1を使う際に必ずといってよいほど必要となる…。
どういうことか…。
※附属のマニュアル表紙。このようにライザーベースは左右のプレートと前後の遮光アクリルパネルで構成されている
xTool M1本体には作業の際に材料となるものを乗せる金属製の板(ベースプレート)がついている。そこに彫刻なり切断する材料を、あるいはブレード切断する際にはカッティングマットを置く訳だ。
※ライザーベースとxTool M1を少し横から眺めた写真。左はエアーアシスト
しかしこのベースプレートは高さの調整はできない。そして肝心なのはレーザーモジュールの焦点が合う範囲として材料の厚さは最大16mmという制限に縛られる。
もうすこし細かく説明するなら、レーザーモジュールが初期位置(最高位置)にあるとき、レーザー発振部は35mmの範囲で上下できる設計になっている。ただし途中でベースプレートがあるためベースプレートを使う場合は前記したように16mmまでフォーカスを合わすことが出来、もしベースプレートを外した場合はベースプレートの位置から尚19mm下までフォーカスを動かすことが出来きる。
※オプションのRA1を使い円筒形の材料に刻印をする場合にもライザーベースは不可欠といって良いほどのアイテムだ
したがってもし加工したい材料が16mmを越えていたりRA1やRA2 Proなど使いたいとなれば物理的に焦点を合わすためにはベースプレートを外し、さらに xTool M1本体を底上げしなければならなくなる。事実RA1にはM1底上げのために木製の足が4つ同梱されている。
まあ…この木製の足はあくまで一時的なものであり、不安定である以前にxTool M1の下が開いてしまうのでいくらダクトがあっても周りに臭いや煙がただ漏れしてしまう。
そしてまたRA1やRA2 Proはともかく現実には何らかの箱であったり不定型な厚みを持った材料に加工が必要であったりと様々なケースがあり、その度に底上げしていたのでは効率が悪くモチベーションが下がってしまう。
そこでライザーベースの出番となる!
製品は左右のユニットの前後に遮光アクリルの板を配したシンプルなもので、ネジ留めなどは必要なく乱暴な言い方をするなら、ただ置くだけだ。だがよく考えられた作りになっている。
組立はM1の足幅に合わせて机上に設置したライザーベースにM1本体を設置(乗せる)するだけだ。
一見不安定では…と感じるが、M1本体がきちんと乗るとしっかりとライザーベースも安定する。その後に遮光アクリル板を前後切れ込みのある部位を下に差し込むが、この切れ込みは遮光アクリル板を外しM1内部にアクセスする際に持ち上げやすいような工夫である。
このライザーベースの左右内側は金属製のラックがあり、M1本体のベースプレートはもとより附属のハニカムパネルの高さを4段階調節できるようになっている。
※加工する材料の厚みによりハニカムパネルの高さを4段階調節できる
要はレーザー加工する材料の厚みを考え、レーザーの焦点が合う高さにハニカムパネルを位置させることになる。事実前面の遮光アクリル板を外すと、右側のベースにα・β・ΥとPA2 Proの使用を想定した材料の高さによるハニカムパネルの設置位置の目安のガイドが表示されている。
※オプションのRA2 Proの利用を例にハニカムパネルをどの高さにすべきかのガイドも表示されている
そしてもしそれでも自動焦点距離が働かない場合はライザーベースに同梱されている専用の定規を使いレーザーモジュールと加工材料との距離を調節確認することになる。
※自動焦点機能が働かない場合はこうした施用のスケールが必要になる
したがってこのライザーベースがあれば、RA1やRA2 Proはもとより、さまざまな厚さの材料を加工したい場合にも遮光のアクリルプレートを外せば即内部にアクセスできるし通常の使用では煙や臭いも気にならない。
そして附属のハニカムパネルは彫刻や切断時空気の流れを作れるため、材料が汚れにくくなる利点をもている。
さらに、xTool M1の奥行きを超える長さの材料の場合にも前後の遮光のアクリルプレートを外せば物理的に背面に余裕がある限り、目的の位置に加工ができる理屈だ。
と言うわけで、このライザーベースはxTool M1を約14cmほど底上げとなるが一般的な高さ70cmの机上にセットアップしても大人の場合は特に使いにくいことはないはずだ。そして特筆すべはxTool M1本体を底上げした結果、レーザーユニットのレンズ部位の掃除といったメンテもやりやすくなったことだ。
ただしブレードを使う場合はベースプレートを元の位置に戻す必要はあるが…。
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