ラテ飼育格闘日記(213)

この「ワンコの"ラテ" 飼育格闘日記」は2011年度最初の回である。まあまあ当初はいい加減に続けようと考えていた連載が一度も休まず毎週土曜日にアップすることとなり4年も続いてしまったのだからオトーサン自身が一番驚いている。何とか今年も健康に留意し本編を続けていきたいと考えている。                                                                                                            
ラテと朝晩の散歩を続けていると当然のことながら多くの見知らぬ人たちと行き交う。中にはこれ見よがしに傘を広げてラテを見ないようにする異常とも思えるワンコ嫌いのおばさんもいるが、微笑みながらラテとすれ違ったり声をかけてくださる人たちも多い。
そうした方々の中には「犬を飼いたいと思っているんですが、大変なんでしょう?」という人もかなり見かけるようになった。確かに事と次第によってはひとつの命を預かるわけだし人間と上手く共生していけるようにするまでには時間と根気が必要である。そしてまた餌代しかり、医療費しかりで費用もばかにならない。しかしワンコを飼うことはそうした我々にとって負担すべきあれこれを差し引いても余りあるものを与えてくれる。

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※オカーサンとアイコンタクトしているラテ


「犬を飼うとき一番注意をすることは?」「犬を飼うときの大切なこととは?」といった些か抽象的な質問を受けるときもあるがオトーサンは「飼える環境にあるならまずは飼ってみるべき」とつくづく思うし良い意味であまり神経質にならず、巷の「育て方・飼い方」といったノウハウ本や一部専門家と称する古い考え方の人たちの言動に惑わされず、のびのびとワンコと接することが大切だというお話しをすることにしている。

ワンコを向かい入れ、ノウハウ本の通りに毎日を過ごすことで万事上手くいくわけはない...。ワンコはロボットではなく命ある...そして高度な意識と頭脳を持つ生き物であり犬種によるある種の気質のパターンといったものもあるものの、我々人間と同様に一匹一匹が皆性格が違う生き物なのである。したがって飼育本やトレーニング本の通りにならないからと悩む必要はないのだ。というか、これまで何度も同じようなことを申し上げているがその飼育本といった類のノウハウにはまことに妖しげなものも多く初心者を悩ます要因のひとつになっているからでもある。
そんなものに気を向ける時間があるなら、10分でも多くワンコと接して遊んでやる方がメリットがあるに違いない。オトーサンは自身の4年間にわたる経験でそう思うのだ...。

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※床でちょっと一休み...


何故に飼い主がワンコのリーダーとなるべく努力しなければならないのか。主従関係や上下関係を意識し、玄関の出入りにも飼い主が先に入らなければならないとか、飼い主が座っているソファに愛犬を座らせるなとか、引っ張りっこの遊びは危険だとか...などなど。そしてまた愛犬の健康を考えるのは大切なことだが、シャンプーは一週間に一度必ず行わなければならないとか、餌も栄養素を科学的に栄養学的に考えてカロリー計算をしなければならないとか、子犬時代に甘噛みを許していると成犬になったら噛み癖がつくワンコになるとか、抱き上げて人間の目線より高くしてはいけないとか、ワンコに人間の口元などを舐めさせるなとか、ワンコの先祖はオオカミであり群れを意識して生活する生き物でありワンコは人を群れの一員として見なしている...などなど、こんなことを毎日考えながら愛犬と接していては誰でも育児ノイローゼになってしまうに違いない。

飛びつきを止めさせるために愛犬が飛びついてきたらクルリと後ろ向きになり無視しろ、愛犬を置いて出かける場合には出かける時と戻った後しばらくは無視しろ...などなど、そんなことならワンコなど飼わなければ良いではないかと思うようなことが今でも一部の育児書には明言されている。
そんなあれこれを知れば知るほどワンコを飼いたいけど自分にそれらが可能なのか...と自信がなくなる人たちも多いのではないだろうか。
前記したように、たまたま行き会う人たちが「飼いたいんですが大変そうで...」というのはこうしたあれこれを見聞きしているからに相違ない。しかしそうした質問にオトーサンは「注意をしながらも良い意味でいい加減に...寛容に接すればよい」という意味のことを申し上げるようにしているのだ。

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※お腹もいっぱいになって眠くなったのかネコみたいに顔を擦りながらうとうとする


無論オトーサンは飼いっぱなしでろくに世話もしない飼い主になれと言っているのではない。しかしある種のラフさがなければ息が詰まるしその飼い主の緊張感は間違いなく愛犬に伝わり神経質で臆病なワンコになっていくと思う。
散歩をする際にはリードを付け、人や他のワンコと近づくときに細心の注意をはらいながらも交流を深める努力をし、他者に迷惑をかけないようにするなら愛犬が多少我が儘でも太めでもよいではないか...と思うのだ(笑)。
いけないこと、例えばネギ類やチョコレート、レーズンといった命に関わる食べ物をあげてはいけないことは確かだが、塩分が多いとか味が濃いから人間の食べ物を一切あげてはならないといったことはあくまで理屈だ。
人間の飲む牛乳は濃いからワンコに飲ませてはならず、必ずワンコ用の(高価な)牛乳を飲ませろといったあれこれを考え過ぎると何にもできなくなる。私たちは愛犬の看護師や医者ではなく一緒に暮らす家族としてワンコを選んだのだから多少はアバウトなところもないと何のためのワンコかが分からなくなってしまうだろう。

オトーサンだって悩んだ...。ラテがお腹をくだしたときには寝られない夜を過ごした。オトーサンの不注意でゴムのボールを噛みちぎり食べてしまった時は最悪の事態を覚悟した。甘噛みが激しいとき、家具を壊されるのはともかく傷が絶えない両手を眺めて途方に暮れたこともあった。ラテが自身の肉球を噛み、出血したとき消毒し包帯を巻きながら数十分そのままラテの手を握っていたこともあった。前足を咬まれ、滴る血を拭いながら動物病院まで歩いたこともあった。女房や他の飼い主さん、子供たちにはフレンドリーなラテがオトーサンに冷たいことを悩んだこともあった(笑)。そして最初に動物病院に連れて行ったとき「痩せすぎだからもう少し太らせなさい」と言われたその医者に今は「太りすぎです」と言われ悩んでもいる...。
しかしオトーサンとラテにしたところで所詮限られた短い時間の中で、貴重な一時を共有している仲間に違いない。縁あって巡り会い、毎日の葛藤の中でお互いを深く知り合う努力をしているわけで寿命が1年、3年延びようと縮もうとそれは些末なことではないか。飼育本などにとらわれ、そのように愛犬が育たないからと悩むことはないとオトーサンはつくづく思う。ワンコも飼い主も楽しくなければ意味がない。

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※オトーサンの小言に嫌々耳を傾けるラテ(笑)


大人になってから犬を飼うということはその人生に置いてチャンスは度々あるものではないだろう。無責任な言い方に聞こえるかも知れないが犬種を選ぶときにブームに流されず、友人や隣人が飼っている犬種と同じにした方がいろいろと飼いやすい...といった偏見はやめよう。ワンコはパソコンではないのだから(笑)。ともかく実際にワンコと接して気に入れば是非是非お飼いになることをお勧めしたい。いろいろと大変なのは事実だが、些末な情報に左右されずただひたすら愛犬に目を向けていけば自ずと問題は解決していくものと信じたい。
我々が愛しているワンコは文字通りオンリーワンの存在であり、他のワンコと比較したり区別したりするべき存在ではない。ともかく可能な限り愛情を注ぎ接することができれば必ずやワンコの方もそれに答えてくれるに違いない。

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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員