ラテ飼育格闘日記(571)

何だか秋はスルーで冬が来た感じになってしまったが、気温が低く天気が良ければラテはよく歩く。しかしこの10日ほど、オトーサンの右膝関節が最悪の状態で医者から貰った湿布薬もいままでのようには効かないし、サポーターをやっても楽にならないので困っている。


しかしそんなことなどお構いなしのラテはやっと散歩から戻ってきたとホッとしているオトーサンの思惑を見事に外し、マンションのエントランス前をスルーしてもっと歩きたいとごねる。
リードを強く引き、何とか家に戻ってラテの四つ脚や体を綺麗にするが、この娘はまったくオトーサンに対して愛想がない(笑)。

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※意欲満々の顔


幼犬時代からだから、今始まったことではないものの、散歩中に可愛がってくださる大人や子供たちには満面の笑顔をまき散らして口元や顔を舐めにいくラテなのに、オトーサンに対してはブスッとした顔でチューもしてくれない。
そりゃあ確かに「脚を舐めるな」「こらっ」「そっちはだめ」などと禁止や文句ばかり言っている感のあるオトーサンだが、これすべて愛情の成せるわざだということが、我が娘には分かるはずもなくコンビニから戻って玄関を開けても、頭はおろか尻尾も動かさずに無関心だ。

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※大好きなファミリーのオカーサンとポッキーの柄の部分を食べ合う(笑)


そんなラテが1日に一二度、オトーサンに向かって笑顔で哀願して求めることがある。いや食事とかお八つを欲しいと言うことではない。
夕食が済み、余裕が生まれるからか、そうした時間帯になると私が iMacに向かっている仕事部屋にやってくる。
やってくる…といっても解放しているわけで、この時間に限らずいつでも出入りできるのだが、そのときの対応は特別なのだ。

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※子供たちには至極愛想が良い


まずは甘え声で吠える。実に執拗に五月蠅く吠える(笑)。
吠え声でオトーサンが椅子に座ったまま振り向くと、そこには目をキラキラと輝かせ、口を開けてハアハアしているメチャ可愛い顔があるのだ。
とはいってもオトーサンにも都合というものがある。無視して再び iMacに向かうとラテの呼びかけは一段と五月蠅くなるし10分や15分は続く…。さすがに近所迷惑だからとオトーサンが腰を上げるとあれほどブスッとしていたラテが飛び上がって喜んでいる。

実はボール遊びしようという誘いなのだ。オトーサンが数個の小さなオヤツを持ち、ゴム製のボールを持って和室に入るとラテの期待は最高潮だ。
オトーサンがボールを壁に当てたり、放り投げたりするのをラテが追いかけ、時にダイレクトキャッチして…という遊びで、旨くやるとオヤツをひとつ貰えるというルールなのだが、どういうわけかラテはこの遊びがお気に入りなのだ。

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※ラテとのボール遊び。「ナイスキャッチ!」


オトーサンが痛む膝を抱えながら5分とか10分程度遊んでやると気が済むのか、その後ラテは大人しく横になる…。
まあ日中自宅にいる時にはほとんど刺激が無く、静かに寝ているのだからこの時くらいは遊んであげたいとも思うが、普段の態度が態度だからオトーサンも複雑な心境なのである。

刺激といえば先日、10月31日の夕刻「ピンポ〜ン」とチャイムが鳴った。
インターホンで確認後玄関のドアを開けると可愛らしい訪問客二人が「トリックオアトリート(Trick or Treat)」と言いながら立っている。仮装して(笑)。
その日はハロウインの日なのだった。
実は前日に公園でラテを可愛がってくれるファミリーの小学生女子から「ねぇねぇ、明日にトリックオアトリートしに行ってもいい?」と言われた。

「な、なに?そのトリックオアトリートってのは」
そうしたイベントに縁のないオトーサンは思わず聞き返したが「ハロウィンで玄関のチャイムをピンポ〜ンするやつなの」と教えてくれた。
そう言われればオトーサンだって何のことかは理解できた。
「おお、それは嬉しいな。待ってるよ」
というわけで可愛い二人が我が家の玄関に立ったというわけ。実は隠れてオカーサンが付き添いで来られていたのだが(笑)。

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※「Trick or Treat !」「Happy Halloween !」。可愛い訪問者たち


オトーサンは「Happy Halloween !」と答えて用意しておいたささやかなお菓子を二人に渡したわけだが、子供たちのオカーサンが気を遣ってくださり手製のクッキーや具沢山のスープを持ってきてくださった。

しかしTrick or Treat に来るのにお土産を持ってきてくれる例などないだろうが(笑)オトーサンはその何とも愛らしい二人を写真に納め、そして夕飯は具沢山スープに合うようにとパン食にして女房と美味しくいただいた。
ラテも突然、大好きな子供たちが玄関に現れたのであたふたしていたが、その日…我が家は生涯初のハロウィン・イベントとなったのであった。



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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員