ラテ飼育格闘日記_820
ラテが亡くなってから早くも5ヶ月が過ぎたが、失ってみてことの大きさというか…いかにオトーサンたちにとってラテが大切な存在だったかが次第に分かってくる…。今振り返ればラテを迎えた当初はともあれ、毎日はどこか惰性で過ごしてきたという気もする。
いや、決してラテを疎かにということではない。この15年間はどんなことにおいてもわが家はラテを中心に回ってきたし、ラテ第一にと物事を判断してきた。
だから…恩着せがましい物言いはしたくないが、夫婦揃っての泊まりがけの旅行は一度も行ったことはなかった。

それまでは毎年、一度ならずも京都や札幌に遊びに行っていた。無論ラテをペットホテルに預ければ済むことだと思われるかもしれない。しかしオトーサンたちはラテをひとりにしたくはなかった…。
ただ一度、引っ越しの際にラテを怪我させてはならないし荷物の出し入れに邪魔になってはならないからと近所のペットホテルに一晩預けたことがあったが、後悔することになった。

それは預けた翌日の夕刻、引っ越しもひと段落ついたからとオトーサンは勇んでラテを迎えに行った。そこで係の女性から思っても見なかった話を聞いたのだった…。
料金を支払った後、係りの女性は「ラテちゃんは結局昨晩の食事と今朝の食事だけでなく一切水も飲まず、短い散歩に連れ出してもこれまた一切排泄もしてくれなかったんです」と困惑顔でそうに言った。
オトーサンはそのことを聞き思わず嗚咽してしまった。慣れない食事では口に合わないだろうといつも食べているドッグフードなどを持ちこんでもいたが、ラテはクレートの中で鳴きもせずただただじっとしていたという。
保護犬のラテは推定3ヶ月の時に拾われ、ボランティアの方が面倒を見てくれたとのことだが、我が家に迎えた生後6ヶ月の時まで新しい飼い主との縁を得ようと何度か別々の方々に保護預かりとして世話になったと聞いた。
だから…その引っ越しはラテを迎えてから既に7年近く経っていたものの、想像するにラテはオトーサンさんたちに捨てられたと思ったのかも知れない。また飼い主が変わると考えたのかも知れない。そのストレスで食欲もわかなかったのかも…。
そしてペットホテルの奥から連れ出されたラテはオトーサンさんの姿を見て「グエアア…」と鳴き声というより悲鳴のような声をあげてオトーサンさんに飛びついてきた。勿論オトーサンさんは涙ながらにラテを抱き上げたが、オトーサンはその時のラテが発した声は今でも耳の奥に残っている。

※ペットホテルから戻り安心したのか爆睡するラテ
その後、日中近所へ買い物に行くとか、オトーサンさんがクリニックへ行くといった程度を別にしてラテをひとりにしないと決心しこれまでずっと誓いを守ってきた。しかしこうし出来事はもしかしたらラテの信頼を確固たるものにする結果となったのかも知れない。オトーサンたちは自分を見捨てないという思いを強くしてくれたとも考えている。
そんなラテだったから亡くなってからの喪失感、虚無感は言葉では説明できないほど大きかったが、残念なことにオトーサンの年齢や体力を考えれば、どのような形であれ再度ワンコを飼うことは叶わないことだと諦めた…。
まさしくラテはオトーサンたちにとって最初で最後のワンコであったのだ。

そんなオトーサンだが、先週体長40センチほどの秋田犬の子犬を求めてきた。いや、これはなかなかリアルではあるが "ぬいぐるみ" である(笑)。
あらあら…オトーサンさん、ついにいい歳しして血迷ったか…と思われるかも知れない。事実日中ふと気づくとラテの気配を追っている己を感じ、続けて寂しさと喪失感でいただまれない時がある。

当然のこと、ぬいぐるみがラテの代わりになるはずもないが、その "ぶさ可愛い" 子犬の姿を見ると気持ちが少しでも和らぐのは確かなのだ。
この秋田犬の子犬…名は「きなこ」とつけた。女房の命名である。そしてふとラテが残した首輪をつけようかと思ったが、やきもち焼きのラテだからきっと怒ると思い、新たに買った…(笑)。
いや、決してラテを疎かにということではない。この15年間はどんなことにおいてもわが家はラテを中心に回ってきたし、ラテ第一にと物事を判断してきた。
だから…恩着せがましい物言いはしたくないが、夫婦揃っての泊まりがけの旅行は一度も行ったことはなかった。

それまでは毎年、一度ならずも京都や札幌に遊びに行っていた。無論ラテをペットホテルに預ければ済むことだと思われるかもしれない。しかしオトーサンたちはラテをひとりにしたくはなかった…。
ただ一度、引っ越しの際にラテを怪我させてはならないし荷物の出し入れに邪魔になってはならないからと近所のペットホテルに一晩預けたことがあったが、後悔することになった。

それは預けた翌日の夕刻、引っ越しもひと段落ついたからとオトーサンは勇んでラテを迎えに行った。そこで係の女性から思っても見なかった話を聞いたのだった…。
料金を支払った後、係りの女性は「ラテちゃんは結局昨晩の食事と今朝の食事だけでなく一切水も飲まず、短い散歩に連れ出してもこれまた一切排泄もしてくれなかったんです」と困惑顔でそうに言った。
オトーサンはそのことを聞き思わず嗚咽してしまった。慣れない食事では口に合わないだろうといつも食べているドッグフードなどを持ちこんでもいたが、ラテはクレートの中で鳴きもせずただただじっとしていたという。
保護犬のラテは推定3ヶ月の時に拾われ、ボランティアの方が面倒を見てくれたとのことだが、我が家に迎えた生後6ヶ月の時まで新しい飼い主との縁を得ようと何度か別々の方々に保護預かりとして世話になったと聞いた。
だから…その引っ越しはラテを迎えてから既に7年近く経っていたものの、想像するにラテはオトーサンさんたちに捨てられたと思ったのかも知れない。また飼い主が変わると考えたのかも知れない。そのストレスで食欲もわかなかったのかも…。
そしてペットホテルの奥から連れ出されたラテはオトーサンさんの姿を見て「グエアア…」と鳴き声というより悲鳴のような声をあげてオトーサンさんに飛びついてきた。勿論オトーサンさんは涙ながらにラテを抱き上げたが、オトーサンはその時のラテが発した声は今でも耳の奥に残っている。

※ペットホテルから戻り安心したのか爆睡するラテ
その後、日中近所へ買い物に行くとか、オトーサンさんがクリニックへ行くといった程度を別にしてラテをひとりにしないと決心しこれまでずっと誓いを守ってきた。しかしこうし出来事はもしかしたらラテの信頼を確固たるものにする結果となったのかも知れない。オトーサンたちは自分を見捨てないという思いを強くしてくれたとも考えている。
そんなラテだったから亡くなってからの喪失感、虚無感は言葉では説明できないほど大きかったが、残念なことにオトーサンの年齢や体力を考えれば、どのような形であれ再度ワンコを飼うことは叶わないことだと諦めた…。
まさしくラテはオトーサンたちにとって最初で最後のワンコであったのだ。

そんなオトーサンだが、先週体長40センチほどの秋田犬の子犬を求めてきた。いや、これはなかなかリアルではあるが "ぬいぐるみ" である(笑)。
あらあら…オトーサンさん、ついにいい歳しして血迷ったか…と思われるかも知れない。事実日中ふと気づくとラテの気配を追っている己を感じ、続けて寂しさと喪失感でいただまれない時がある。

当然のこと、ぬいぐるみがラテの代わりになるはずもないが、その "ぶさ可愛い" 子犬の姿を見ると気持ちが少しでも和らぐのは確かなのだ。
この秋田犬の子犬…名は「きなこ」とつけた。女房の命名である。そしてふとラテが残した首輪をつけようかと思ったが、やきもち焼きのラテだからきっと怒ると思い、新たに買った…(笑)。