ラテ飼育格闘日記_846
オトーサンの足腰が極端に弱ってきた。まずまず歩けるものの、とにかく辛い…。それでも何とか近隣の駅へと往復するとその翌日はガタガタだ。喩えれば運動会を終えた翌日の体調といった感じか。オトーサンはラテの慰霊に向かい「ラテ、お前の所為だぞ」と暴言を吐く(笑)。
それは無論,ラテが亡くなってからまともな散歩に出ていないからだ。やれ雨が多い、暑い時期だ…と難を言いつつ散歩をしていないからだと思う。
ラテの晩年の一時期を除けば、雨の日も雪の日も、台風の日もピーカンの真夏も、そしてオトーサン白内障手術の当日の夕方もラテとの散歩は欠かさなかった。

※盟友ボーちゃんの飼い主さんの脇の下から強引に頭をねじ入れてかまってもらおうとするラテ(笑)
あらためてマップ上で確認してみると自宅を中心として半径約1.5kmの範囲はほとんどラテと歩いていることがわかる。ときに辛いと思うときもないではなかったが、ほとんどのラテとの散歩は楽しかった。若い時のラテはやはりパワフルで、リードをコントロールするのもなかなか大変だったし、散歩と言ってもただ歩くだけではなかった。

時にはラテと一緒に走った、走った…。鳥を追いかけ、ネコを追いかけ、あるいは盟友のワンコたちと共に走った。ラテと生活し始めたときオトーサンはすでに58歳だったから頑張っていた方だと自分でも思う。
ワンコを飼われている方ならお分かりの通り、ワンコとの散歩はただ一緒に歩いていれば良いわけではない。変なものを拾い食いしないように注意し、行き交う人々やときのワンコとトラブルのないようにと考えなければならないし、なによりもワンコの体調管理も大変だ。そしてあってはならないもののアクシデントが起きたときの判断対処も適切でなければならない。
一言で言えば、かなり気を使う時間帯なのだ。第一ラテ自身、オトーサンの思うように行動してくれる場合ばかりではない。
走っているときに「キャイーン」と叫んで止まったかと思うと右後ろ足が上がっている。最初はなにか尖ったものでも踏んだかと思ったが、どうやらそれは足の痙りだったようでその後も何度か起きた。そうした場合はしばし休むと共にオトーサンはラテの足をマッサージしていた。

一番厄介なのはラテの歩き拒否が多発することだった。足が痙ったとか疲れたからではなく心理的・精神的な不満が理由なのだから始末が悪い。
要は面白くないからと歩くのを止め、その場に伏せてしまうのだ。
例えば自宅から30分程度かかる公園に向かうとする。行きはラテもどこに向かっているのかを察知しているから期待感もあるのだろう、まずまずスムーズに歩いて公園に到着する。
しかし問題は帰り道だ…。「行きはよいよい帰りは怖い」ではないが、その公園でラテがどれだけ満足したかによって帰りがスムーズか、あるいは時間がかかってしまうかが決まるのだから厄介である。
公園で盟友のハリーちゃん、ボーちゃん、マキちゃんやその飼い主さんたち、あるいは馴染みとなった小学生女子たちがいて十分に遊べた場合はいわゆる機嫌がよく,帰り道もスムーズに歩いてくれる。しかし公園に行ったはよいが、お目当てのワンコや飼い主さんたちがいなかった帰りは道々べたりと地べたに貼り付いて動かない。

とはいえ夕方は次第に日が落ち暗くなるわけでオトーサンとしては暗くなり懐中電灯を必要とする前に自宅にたどり着きたいと画策するがなかなか思うようにはいかない。
腹ばいのラテを地べたから剥がすようにして持ち上げ、そのまま抱いて10数メートル歩き、ラテを降ろすとすぐさままた腹ばいになってしまう…。なにしろ体重は20Kgほどあるので大変なのだ。
これは決してラテが疲れたからというのではなく失望と共に嫌がらせとしか思えない。
あるとき,公園ではないが近隣の駅からの帰り道、小さなトンネルの中でラテが動かなくなってしまった。そのときもオトーサンは多々言って聞かせながらも効果が無いとラテを持ち上げ、実力行使して数メートル進んで降ろすわけだがその途端に又腹ばいになってしまう。
そのとき「あら、ラテちゃんどうしたの。オトーサンを困らせてはダメよ」と声をかけながら顔見知りの母親とその娘さん三人が後ろから歩いて来た。

ラテはその声を聞いた刹那…本当に刹那すっと立ち上がりその母親と娘さんに媚びを売るようにしながらも歩き始めた。
「ラテちゃん一緒に行こうね」と言ってくれた親子と共に三百メートルほど別れるまでラテはニコニコしながら軽快に歩くのだから腹が立つ(笑)。
なんだかこれでは飼い主の立場はゼロだが、良い意味でラテは本当に人間好きのワンコであった。
それは無論,ラテが亡くなってからまともな散歩に出ていないからだ。やれ雨が多い、暑い時期だ…と難を言いつつ散歩をしていないからだと思う。
ラテの晩年の一時期を除けば、雨の日も雪の日も、台風の日もピーカンの真夏も、そしてオトーサン白内障手術の当日の夕方もラテとの散歩は欠かさなかった。

※盟友ボーちゃんの飼い主さんの脇の下から強引に頭をねじ入れてかまってもらおうとするラテ(笑)
あらためてマップ上で確認してみると自宅を中心として半径約1.5kmの範囲はほとんどラテと歩いていることがわかる。ときに辛いと思うときもないではなかったが、ほとんどのラテとの散歩は楽しかった。若い時のラテはやはりパワフルで、リードをコントロールするのもなかなか大変だったし、散歩と言ってもただ歩くだけではなかった。

時にはラテと一緒に走った、走った…。鳥を追いかけ、ネコを追いかけ、あるいは盟友のワンコたちと共に走った。ラテと生活し始めたときオトーサンはすでに58歳だったから頑張っていた方だと自分でも思う。
ワンコを飼われている方ならお分かりの通り、ワンコとの散歩はただ一緒に歩いていれば良いわけではない。変なものを拾い食いしないように注意し、行き交う人々やときのワンコとトラブルのないようにと考えなければならないし、なによりもワンコの体調管理も大変だ。そしてあってはならないもののアクシデントが起きたときの判断対処も適切でなければならない。
一言で言えば、かなり気を使う時間帯なのだ。第一ラテ自身、オトーサンの思うように行動してくれる場合ばかりではない。
走っているときに「キャイーン」と叫んで止まったかと思うと右後ろ足が上がっている。最初はなにか尖ったものでも踏んだかと思ったが、どうやらそれは足の痙りだったようでその後も何度か起きた。そうした場合はしばし休むと共にオトーサンはラテの足をマッサージしていた。

一番厄介なのはラテの歩き拒否が多発することだった。足が痙ったとか疲れたからではなく心理的・精神的な不満が理由なのだから始末が悪い。
要は面白くないからと歩くのを止め、その場に伏せてしまうのだ。
例えば自宅から30分程度かかる公園に向かうとする。行きはラテもどこに向かっているのかを察知しているから期待感もあるのだろう、まずまずスムーズに歩いて公園に到着する。
しかし問題は帰り道だ…。「行きはよいよい帰りは怖い」ではないが、その公園でラテがどれだけ満足したかによって帰りがスムーズか、あるいは時間がかかってしまうかが決まるのだから厄介である。
公園で盟友のハリーちゃん、ボーちゃん、マキちゃんやその飼い主さんたち、あるいは馴染みとなった小学生女子たちがいて十分に遊べた場合はいわゆる機嫌がよく,帰り道もスムーズに歩いてくれる。しかし公園に行ったはよいが、お目当てのワンコや飼い主さんたちがいなかった帰りは道々べたりと地べたに貼り付いて動かない。

とはいえ夕方は次第に日が落ち暗くなるわけでオトーサンとしては暗くなり懐中電灯を必要とする前に自宅にたどり着きたいと画策するがなかなか思うようにはいかない。
腹ばいのラテを地べたから剥がすようにして持ち上げ、そのまま抱いて10数メートル歩き、ラテを降ろすとすぐさままた腹ばいになってしまう…。なにしろ体重は20Kgほどあるので大変なのだ。
これは決してラテが疲れたからというのではなく失望と共に嫌がらせとしか思えない。
あるとき,公園ではないが近隣の駅からの帰り道、小さなトンネルの中でラテが動かなくなってしまった。そのときもオトーサンは多々言って聞かせながらも効果が無いとラテを持ち上げ、実力行使して数メートル進んで降ろすわけだがその途端に又腹ばいになってしまう。
そのとき「あら、ラテちゃんどうしたの。オトーサンを困らせてはダメよ」と声をかけながら顔見知りの母親とその娘さん三人が後ろから歩いて来た。

ラテはその声を聞いた刹那…本当に刹那すっと立ち上がりその母親と娘さんに媚びを売るようにしながらも歩き始めた。
「ラテちゃん一緒に行こうね」と言ってくれた親子と共に三百メートルほど別れるまでラテはニコニコしながら軽快に歩くのだから腹が立つ(笑)。
なんだかこれでは飼い主の立場はゼロだが、良い意味でラテは本当に人間好きのワンコであった。