ラテ飼育格闘日記(344)
オトーサンは4年ぶりにラテをオカーサンに預けて泊まり込みで出かけることになった。徳島の鳴門市にある「大塚国際美術館」へ行くためだ。大いに期待し楽しんだ旅ではあったがやはり心配なのはオトーサンの留守中にオカーサンとラテが仲良くそしてトラブルなく無事過ごせるかにあった。
ともあれ6月28日の金曜日、女房がわざわざ休暇を取ってラテの世話をしてくれることになっていたのでオトーサンはひとり旅を大いに楽しもうと決心していた。心配は完全に払拭できないものの、取り急ぎそれらは脇に置いて滅多に行けない旅を満喫しようと考えながらラテに挨拶もせず朝早めに自宅を出た…。
この「ラテ飼育格闘日記」を続けてご覧いただいている方はご承知のようにラテを我が家に迎えてからすでに6年半が過ぎた。したがっていまさら女房がラテに手を焼くこともないとお考えかも知れないが、我が娘はなかなかしたたかであり安心できない部分があるのだ。

※オカーサンと仲良く散歩
いまさらの話で恐縮だが、オトーサンにとってワンコを飼うことは子供時代からの念願ではあった。しかしその実現には住宅事情といったある意味、予算的な問題で解決できるということだけでなく、最大の難関は女房の動物嫌いであったのだ。まあ正確にいうなら嫌いというより怖いといった方がよいのかも知れない。
女房としてはいろいろな過程を踏んでそれらを克服しオトーサンの願いを聞き入れてくれたわけだが、ラテを飼い始めた当初はたまにリードを持つことはあっても細かな世話はすべてオトーサンが済ませて来た。
無論それは言い出しッペであるオトーサンが率先してラテの世話をしなければならないと考えたからに他ならない。しかしそれがしばらく続くとラテはオトーサンと女房とで態度が明らかに違うことも分かってきた。オトーサンは当初良い意味で厳しく育てることが飼い主とワンコとの関係をよりよいものにするといった育児書に影響され、マズルコントロールもやってきたし1,2度だがラテがどうしても危ないことを止めないので手加減しながらも張り手を食らわしたこともあった。
だからというわけでもないだろうが、ラテは女房のいうことよりオトーサンのいうことの方が効果があることは確かなのだ。それは散歩から戻った後に玄関の上でラテの身体を綺麗にする際にも際立つ…。

※オカーサン、なんですか?
普通の散歩から戻った場合、洗面器の水で四つ脚を一本ずつ洗い、そしてタオルで丁寧に拭いて乾かす。
続いて身体全体…無論頭や顔も含めてワンコ用のウエットペーパーで拭いた後でこれまたタオルでから拭きし、最後にブラッシングするといったことをやる。
これら一連の作業はどうしてもやらなければならないことではあるが、ラテにとって心地よいかはまた別の問題に違いない(笑)。
身体のあちらこちらに触れられ、脚や尻尾を持ち上げられ、お尻を拭かれ、最後には耳の穴までタオルで掃除されるわけだからすべてに喜んで従うといった類のものではないに違いない。
しかしオトーサンが毎日こなしてきた一連の手順はラテも覚えてきたから、この脚の次は身体をこちらに向けて…といった動作は何の苦もなくやってくれる。
ところが女房がリードを取って散歩を続けルンルンで戻ってきたとしても身体を綺麗にする一連の作業を女房がやるとなると、これがなかなか思うようにいかないのである。
ラテにしてみれば手順や手加減がオトーサンと違うから…といったこともあるのだろうが、そこは本気でラテを怒ったことのない女房はよき遊び相手で大好きではあるものの、意にそぐわないことをされることに対しては対抗すべき意志を持っているようだ。
要するに優しい相手、早く言えば甘く見ており、何をしても許してくれる相手として認知しているものと思われる。

※久しぶりに大好きなマキちゃんと遭遇。さっそくチューをしました(笑)
このことは通常ならどうということはないが、なにか問題が生じたときにはラテを制御できない可能性を秘めている。それに一時期、ラテがオヤツを食べている時、女房が横に腹ばいに並んだら威嚇のためなのだろう「ウッ」と唸りながら歯を当てたこともあった。
噛むことはないにしても歯を当てられただけで女房の口元に2箇所の傷ができたが、こうしたことのないようにと土日と祭日だけでも散歩の際にリードを持つこと、そして戻ったら身体を洗うことを女房にやってもらうことにした。
そうした日常の積み重ねが人間関係ならぬワンコとの関係…それも良い意味での力関係として形成されていくと思うからだ。
確かにその成果もあってか最近ではラテがオモチャやオヤツと戯れているとき女房が手を出したり、頬ずりしてもラテは怒ったり威嚇することはなくなったが、相変わらず散歩後の拭き掃除は女房の思うようにさせてくれない時があるのでオトーサンは心配せざるを得ないのだ。
それに他の友達ワンコを観察するまでもなく、そもそもワンコはリードを持つ人により態度を一変させるのも確かなのだ…。
ともあれ心配は封印しひとり旅を楽しまなければとオトーサンは時折思い浮かぶラテの姿を払いつつ徳島の鳴門市に向かったはずが、あれあれ…女房からはiPhoneのSNSを使ったメッセージで「ラテが動かない」だの「ウンチして~」だの写真入りでラテ情報がわんさかと送られてくるではないか(爆)。嗚呼!

※トマス・ゲインズバラ作「ポメラニアン犬の親子」

※ドッソ・ドッシ作「魔女キルケ」
それに美術館で多くの絵を鑑賞中でもワンコが描かれている絵にどうしても目が行ってしまう(笑)。そしていまラテは何をしているのか、女房との散歩は大丈夫かという思いがよぎってしまう心配性丸出しのオトーサン1人旅であった。
ともあれ6月28日の金曜日、女房がわざわざ休暇を取ってラテの世話をしてくれることになっていたのでオトーサンはひとり旅を大いに楽しもうと決心していた。心配は完全に払拭できないものの、取り急ぎそれらは脇に置いて滅多に行けない旅を満喫しようと考えながらラテに挨拶もせず朝早めに自宅を出た…。
この「ラテ飼育格闘日記」を続けてご覧いただいている方はご承知のようにラテを我が家に迎えてからすでに6年半が過ぎた。したがっていまさら女房がラテに手を焼くこともないとお考えかも知れないが、我が娘はなかなかしたたかであり安心できない部分があるのだ。

※オカーサンと仲良く散歩
いまさらの話で恐縮だが、オトーサンにとってワンコを飼うことは子供時代からの念願ではあった。しかしその実現には住宅事情といったある意味、予算的な問題で解決できるということだけでなく、最大の難関は女房の動物嫌いであったのだ。まあ正確にいうなら嫌いというより怖いといった方がよいのかも知れない。
女房としてはいろいろな過程を踏んでそれらを克服しオトーサンの願いを聞き入れてくれたわけだが、ラテを飼い始めた当初はたまにリードを持つことはあっても細かな世話はすべてオトーサンが済ませて来た。
無論それは言い出しッペであるオトーサンが率先してラテの世話をしなければならないと考えたからに他ならない。しかしそれがしばらく続くとラテはオトーサンと女房とで態度が明らかに違うことも分かってきた。オトーサンは当初良い意味で厳しく育てることが飼い主とワンコとの関係をよりよいものにするといった育児書に影響され、マズルコントロールもやってきたし1,2度だがラテがどうしても危ないことを止めないので手加減しながらも張り手を食らわしたこともあった。
だからというわけでもないだろうが、ラテは女房のいうことよりオトーサンのいうことの方が効果があることは確かなのだ。それは散歩から戻った後に玄関の上でラテの身体を綺麗にする際にも際立つ…。

※オカーサン、なんですか?
普通の散歩から戻った場合、洗面器の水で四つ脚を一本ずつ洗い、そしてタオルで丁寧に拭いて乾かす。
続いて身体全体…無論頭や顔も含めてワンコ用のウエットペーパーで拭いた後でこれまたタオルでから拭きし、最後にブラッシングするといったことをやる。
これら一連の作業はどうしてもやらなければならないことではあるが、ラテにとって心地よいかはまた別の問題に違いない(笑)。
身体のあちらこちらに触れられ、脚や尻尾を持ち上げられ、お尻を拭かれ、最後には耳の穴までタオルで掃除されるわけだからすべてに喜んで従うといった類のものではないに違いない。
しかしオトーサンが毎日こなしてきた一連の手順はラテも覚えてきたから、この脚の次は身体をこちらに向けて…といった動作は何の苦もなくやってくれる。
ところが女房がリードを取って散歩を続けルンルンで戻ってきたとしても身体を綺麗にする一連の作業を女房がやるとなると、これがなかなか思うようにいかないのである。
ラテにしてみれば手順や手加減がオトーサンと違うから…といったこともあるのだろうが、そこは本気でラテを怒ったことのない女房はよき遊び相手で大好きではあるものの、意にそぐわないことをされることに対しては対抗すべき意志を持っているようだ。
要するに優しい相手、早く言えば甘く見ており、何をしても許してくれる相手として認知しているものと思われる。

※久しぶりに大好きなマキちゃんと遭遇。さっそくチューをしました(笑)
このことは通常ならどうということはないが、なにか問題が生じたときにはラテを制御できない可能性を秘めている。それに一時期、ラテがオヤツを食べている時、女房が横に腹ばいに並んだら威嚇のためなのだろう「ウッ」と唸りながら歯を当てたこともあった。
噛むことはないにしても歯を当てられただけで女房の口元に2箇所の傷ができたが、こうしたことのないようにと土日と祭日だけでも散歩の際にリードを持つこと、そして戻ったら身体を洗うことを女房にやってもらうことにした。
そうした日常の積み重ねが人間関係ならぬワンコとの関係…それも良い意味での力関係として形成されていくと思うからだ。
確かにその成果もあってか最近ではラテがオモチャやオヤツと戯れているとき女房が手を出したり、頬ずりしてもラテは怒ったり威嚇することはなくなったが、相変わらず散歩後の拭き掃除は女房の思うようにさせてくれない時があるのでオトーサンは心配せざるを得ないのだ。
それに他の友達ワンコを観察するまでもなく、そもそもワンコはリードを持つ人により態度を一変させるのも確かなのだ…。
ともあれ心配は封印しひとり旅を楽しまなければとオトーサンは時折思い浮かぶラテの姿を払いつつ徳島の鳴門市に向かったはずが、あれあれ…女房からはiPhoneのSNSを使ったメッセージで「ラテが動かない」だの「ウンチして~」だの写真入りでラテ情報がわんさかと送られてくるではないか(爆)。嗚呼!

※トマス・ゲインズバラ作「ポメラニアン犬の親子」

※ドッソ・ドッシ作「魔女キルケ」
それに美術館で多くの絵を鑑賞中でもワンコが描かれている絵にどうしても目が行ってしまう(笑)。そしていまラテは何をしているのか、女房との散歩は大丈夫かという思いがよぎってしまう心配性丸出しのオトーサン1人旅であった。
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