Apple/Macテクノロジー研究所、2013年度を振り返って...

激動する世界情勢と比べればApple/Macテクノロジー研究所の1年の変化、あるいは出来事などなにほどのことがあろうか…と思うが、その小さな揺れの中にいる当人としては結構変化のあった1年であった。2013年も終わりを迎えて足早にではあるがApple/Macテクノロジー研究所的なこの1年を振り返ってみたい。


さて、この1年の主な出来事を抜粋して記してみたが、読みやすいようにとタイトルをつけて10大ニュース的にご紹介してみよう…。
なお重要度は一応順番に記したものの、別途関心の深さは関連記事の多さに比例するということなのかも知れない(笑)。ともあれ2013年の総括として興味のあるアーティクルを再度ご覧いただくガイドとなれば幸いである。

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1)研究所の移転
まったくの個人的な事ではあるがブログ活動の場が変わったということは大きな変化を伴った。ブログを発信するMac環境、すなわち機材などには大きな変化はないものの、位置関係やらも変わったので使い勝手が良くなった面と意図しないまでも些か改良の余地のあるあれこれも目立ち,今後微調整する必要があると考えている。
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2)サイト攻撃を受けブログに変更
悪夢のようで思い出したくない出来事だったが、これを機会にレンタルサーバーで活動していたサイト運営が当ブログに変更したわけであり、10大ニュースとなれば上位に位置づけなければならない。
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3)大塚国際美術館を訪問
大塚国際美術館への訪問は単に美術品を鑑賞しに行ったというだけに留まらず、これからのブログのあり方やいくつかの仕事に関しても数々のヒントを与えてくれた旅となった。できたら再訪したいと考えている。
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「大塚国際美術館」ひとり旅 (6) 〜ルネサンス期の絵画を堪能
「大塚国際美術館」ひとり旅 (7) 〜バロック期の絵画を堪能
「大塚国際美術館」ひとり旅 (8) 〜バロック期から近代に至る馴染みの作品たち
「大塚国際美術館」ひとり旅 (9) 〜ついに、ピカソの「ゲルニカ」と対面
「大塚国際美術館」ひとり旅 (10) 〜現代作品群と対面
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4)Apple 1 を組み立てる
今年一番印象深かった製品…マシン関係といえばやはりApple 1 Replica Kitを手に入れ組み立てたことだ。これまでは例えレプリカであろうと手にすることは無理と考えていただけに嬉しい。そして何よりもそのスペックを情報だけではなく実物に準じたパーツを手にし、時にApple 1の回路図と見比べながら自分でハンダ付けしたことでその仕組みが見えてきたのも大変有意義だった。
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5)iMac 27インチ
今年のはじめに手に入れたこのマシンは日常の活動の根幹をなすマシンであるが、27インチのディスプレイはもとよりフィージョン・ドライブや32GBのメモリ増設なども相俟って大変信頼性のある優れたマシンだと気に入っている。ご承知のように新型Mac Proも登場したものの設置スペースやコストパフォーマンスなども考慮するとこのiMacは依然として私にとって最良のマシンであるように思える。
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6)DDA-100-S(シルバー)とイクリプス TD307MK2A(シルバー)
前記Mac 27インチを入手すると同時に計画したデスクトップ・オーディオ刷新計画もDDA-100-Sとイクリプスに決め大変満足している。単に音楽を流すというだけでなく、iMacの前に座っているときにはお世話になるシステムだけに音質の良さは勿論、そのビジュアルも素敵なのは気持ちがよい。
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7)ScanSnap SV600
今年の後半になって当研究所に導入された非接触イメージスキャナだが、新たに専用のスペース…利用環境を整えるほど気に入り、かつ常用しているスキャナとなった。
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8)iPhone 5s ゴールド
このiPhone 5sゴールドは本来ならもっと上位に位置すべき素晴らしい製品だが、これまでのiPhone 5からアップデートということで些か新鮮味に欠ける…というか、慣れ親しんできた感覚があるので8位となった。すでにiPhone そのものがライフラインとなった感があるほど日常生活において重要なアイテムである。
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9)ULTRA WiFi 4G 102HW
地味な存在だが、iPhone 5sやiPad miniをどこにいても快適に使えるのはこのULTRA WiFi 4G 102HWがあるからだ。勿論無料のホットスポットが使える場所はそれを優先するが、コレさえあれば電波の入る場所ならどこでもWi-Fi環境を満喫できる。
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10)レジェンド・トイズ “The Young Steve Jobs” 1/6 フィギュア
12月24日に届いたことでもあり、印象深く自分自身へのクリスマスプレゼントとして最適のアイテムとなった。
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ともあれ今年1年、ご厚情ありがとうございました。素晴らしい新年をお迎えください。




暮れのBSアンテナ設置奮戦記

今年中に済ませておきたいミッションとして残ったのはBSアンテナの設置である…。引越後にどうも面倒というかやる気がおきないので放っておいたがTV派の女房から声がかかった(笑)。重い腰を上げて三連休の最後の日に挑戦してみたがどうにも上手くいかない。業者に依頼しようかと思ったが、この程度の事ができない自分が許せないので道具を揃えて再挑戦した。


BSアンテナはベランダの手すりに取り付けることにしていたが、ケーブルを室内に引く場合、エアコンの室外機へ通じる穴は使えないと判断してサッシを閉めた状態でも通電可能な30cmほどのフラットケーブルを買って用意した。

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※アンテナからのケーブルを室内に引き入れるために一部にサッシを閉めた状態で使えるフラットケーブルを使った。


ご存じの方にとっては難しいことなどないのかも知れないが、BSアンテナ設置は "迎角" と "方位角" がかなりシビアに要求される。取り急ぎ室内のテレビをベランダから眺めつつ電波強度を確認しアンテナの位置をあれこれと探ってみたが電波の入る兆候はまったくない(笑)。
無論闇雲にやったわけではなく東京では "迎角(ぎょうかく)" が38度、そして "方位角" が南西51度(224度)にセットする必要があることを念頭に入れてやってみたが正確性を欠くトライだった…。

ということで始めからきちんとやり直すことにした。そして特に1人で設定するには磁石ひとつでは上手くいかないと考え 2つの武器を用意した。
ひとつは日本アンテナ製「BS/UHFチェッカー(NL30S)」、そして2つ目は同じく日本アンテナ提供の無料 iPhoneアプリ「BSコンパス」である。

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※日本アンテナ製「BS/UHFチェッカー(NL30S)」(上)と無料iPhoneアプリの「BSコンパス」(下)


まずやり直しは手始めにアンテナを設置する支柱を垂直にベランダ手すりへ止めることから挑戦。後で振り返ってみるとこれに意外と時間がかかってしまった。
なぜならベランダの手すりがそれこそ正確な正方形とか長方形ならまだしも、緩いカーブを持ったデザインなので基本の止め具だけではしっかりと一点に固定できなかったのだ。仕方がないので手近にあった薄目のゴム板を適宜挟んでみたが問題は垂直であるかどうかを判断する方法である。

早速 iPhoneアプリ「BSコンパス」の登場だ。
このアプリは前記した "迎角" と "方位角" の確認に役立つだけでなく、支柱(アンテナマスト)をセットする際に水平器の役割も果たしてくれる。

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※「BSコンパス」の指示にしたがい、まずは支柱を垂直に設置する


自分の地域を選択した後にそのモードに入り、iPhone本体を縦位置にして支柱へ沿いながら押しつけ、iPhone画面の水平器(垂直器というべきか)が垂直を示す位置にしっかりと取り付ける。特にネジを強く締める際に位置が微妙に動かないように注意が必要だ。そう、重要なことはこのときiPhoneにストラップを付けるなど、落下させない工夫をしておかなければならない。さらに申し上げればマンション上階のベランダなどでの設置はアンテナは無論のこと、道具類を階下に落とさないよう十分に前準備をしてから始めることをお勧めする。

さて支柱が正しくセットできたら次にBSアンテナ本体をその支柱に取り付けるわけだが、その前にアンテナ裏の左右にある仰角調整ネジを緩めて38度位置にしっかりと固定する。これで垂直であるはずの支柱にアンテナを置いた際にその仰角は当然のように38度となる理屈だ。

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※アンテナ本体左右の仰角調整ネジでなるべく正確な角度設定を行う


このとき、アンテナ自体はまだ支柱に固定せず左右に動かせるようにしておく。そして「BSコンパス」を次の方位角を合わせるモードにし、画面上の赤いサーチ範囲に衛星アイコンを正確に合わせた角度にBSアンテナを向け固定する。ここでも固定中に角度が変わらないように細心の注意をする。

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※アンテナの方位角を「BSコンパス」の指示にしたがって合わせる


これで目視的には "迎角" と "方位角" 共にセットできたはずだが、次に電波が受信に必要なレベルで入力されるかの確認をしなければならない。
それには通常アンテナからのケーブルをテレビのBS入力端子に接続し、テレビのアンテナレベル確認モードを使い確認することになるが、アンテナ取付位置から容易にテレビの画面が確認できる場合はよいとして、テレビの設置位置の問題や離れている場合はテレビのボリュームを上げて放送が受信されることを分かりやすくする必要もある…。しかしテレビが容易に確認できない場合はそう簡単にはいかない。

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※テレビのアンテナレベル確認モードや「BS/UHFチェッカー(NL30S)」を使い、アンテナの入力レベルを最大となるように最終調整


ここで強力な武器となるのが前記した「BS/UHFチェッカー(NL30S)」だ。
簡単に説明すれば、そのBS/UHF入力端子にアンテナからのケーブルをつなぎ、BS給電端子にテレビやデジタルチューナーに接続したケーブルをつなぐ。BS給電端子にはテレビなどをONにすることで電源供給され「BS/UHFチェッカー(NL30S)」のBS電源ランプ(緑色)が点灯するはずだ。

取り急ぎ感度調節を最大にしておき電波の強さを示すチェッカーランプの5つのLEDが点灯する位置にBSアンテナの方位角を微調整するわけだ。
少しずつ左右に振りながら手元のチェッカーランプを確認するとすべてのLEDが点灯する位置が見つかる…。ケーブルをつないだまま、LEDが消えないかをを注視しつつアンテナ位置をしっかりと固定して作業は終了である。
これで「BS/UHFチェッカー(NL30S)」では電波強度が確認できているわけで、アンテナからのケーブルをテレビのBS入力端子に接続すればBS放送は間違いなく映るはずだが、これまた実際にやってみないと安心できない(笑)。

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※無事に設置が終わったBSアンテナ


勿論実際のテレビによる確認はノイズもなくきちんと受信できたことをご報告しておきたい。やはり正確な作業をするには前準備と道具を揃えることが早道だとあらためて肝に命じた次第…。お粗末!





バード電子、SV600専用リモートコントローラー2種リリース

バード電子は12月28日、ScanSnap SV600のスキャン開始を足で操作するためのリモートコントローラー RC-10SとRC-10Hの2機種をリリースした。PFUダイレクトの他、バード電子のオンラインショップでも販売開始。


RC-10はScanSnap SV600のスキャン開始を足で操作するためのリモートコントローラー。分厚い本を押さえたり、同社製ScanSnap SV600専用ブックプレッサーBP-600を使用し両手がふさがった状態でも、足などで操作するのに向いた頑丈なスイッチでスキャンを開始できる。

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RC-10にはあらかじめSV600の読み取り開始キー(Alt+Ctrl+Shift+F1)が設定済みなので、ドライバのインストールは必要ない。
なおRC-10Sは、裸足やスリッパ(あるいは手)で操作するのに向いたソフトタッチのスイッチを搭載。またRC-10H は、靴を履いて操作するのに向いた頑丈なスイッチが採用されている。
対応OSはWindows および Mac OS。なおMac OS Xで使用する際には最初だけ「キーボード設定アシスタント」による選択確認が必要となる。
価格は共に15,750円 (税込)。

BIRD ONLINE SHOP
PFUダイレクト



ラテ飼育格闘日記(369)

朝夕のラテとの散歩は寒いが体調のよい時にはかえって気持ちが良い。しかし低血糖というのを1度体験すると怖くなってラテとの散歩時には必ずブドウ糖の錠剤と小袋に入ったバウムクーヘンをダウンジャケットのポケットに入れて出るようになった。また散歩途中にあるいくつかの自動販売機で売っている缶入りお汁粉の常連客にもなっている(笑)。


いよいよ今年も残すところ本日を入れて4日となった。それにしてもこの「ラテ飼育日記」…我ながらよくもまあ一度も休まず丸7年の間続けてきたものだと思うが、無論ラテあっての日記だからしてそれだけラテがオトーサンたちにとって大切な存在だということなのだ。

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※朝の散歩途中に突然座り込み休憩モードに…


また時折、お読みいただいた方からのメールに励まされ、ここまで続けてきたが今年は引越もあったし実に変化の多い一年だったともいえる。
大切な存在と言えば、世辞でなく女房の存在が日増しに大きくなっていく我が家である(笑)。いろいろと苦労をかけたことでもあり頭が上がらないオトーサンだが、その女房がこの12月一杯で39年間勤めた会社を…定年を待つことなく退社することになった…。

その間、数回部署が変わったものの一貫して本社勤務を続けてこれたのは凄いことだと思う。超大手企業だからオトーサンが世渡りしてきたマイクロ企業らとは比較にならないほど待遇も厚生設備もよく、ほんとうに社員を大切にする会社だと関心していたが、近年は合併の後遺症か、あるいは世知辛くなった時代を反映してか、女房は多くを語らないものの優良会社もどこかおかしなところが見え隠れしてきたように思う。
ともあれその女房の退職を一番喜ぶのはなんといってもラテではないだろうか(笑)。

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※雨上がりの朝、散歩から戻る途中の空が美しい朝焼けに(上)。ふと振り向くとそこには見事な虹が架かっていた(下)


ウィークディの毎日、駅まで女房と一緒に歩くラテだったが、改札で別れるときには意外にクールなのに驚く。散歩途中で姿を見せなくなると猛烈に探したり追ったりするのに駅の改札ではそうしたものだと納得しているのだろうか。しかし女房が帰ってくるとその態度は見るからに嬉しそうでオトーサンはいつもヤキモチを焼いている。

尻尾を振るというより、お尻全体がブリブリするほどで、耳をたたんで低い姿勢で急ぎ女房に近づき玄関で口を舐めに行く。それは残念ながらオトーサンに対してはやってくれない行為なのだ。
ウィークディの日中はオトーサンと一緒だし、通常は室内で遊ぶことは少ない。たまたまラテが遊んで欲しいと鼻を鳴らしてオトーサンの部屋に来るとき、オトーサンはなるべく仕事を中断してもラテとボールや縫いぐるみを使い、追いかけごっこの一時を過ごすものの普通は自分のスペースで静かに寝ている。したがって、だからこそオカーサンの帰宅は嬉しいのだろう。

散歩の時だって女房がリードを持つとラテの態度は勿論、その表情がまるで違う。
後ろからオトーサンが見ていると、ラテは嬉しそうな笑顔を女房に向けたままで歩く。そして時折感極まったように走り始めるのだ。当然女房も走るわけで、それは「適度なよい運動」を通り越して時に過剰な運動を強いられることもあり、後で足腰が痛むことになる。しかしラテがいればこそ歩いたり走ったりするわけで、オトーサンたちにとっても良い刺激になっていることは間違い無い。

勿論ラテと一緒だと女房にも笑顔が多くなる。それがオトーサンは嬉しい…。
ということで年末はもとよりだが、2014年からのラテとの散歩はオカーサンが参戦する頻度も高くなるはずだし、ラテの喜びも増すことになるに違いない。

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※オカーサンと談笑中


問題はオトーサンの影が薄くならないようにこれまた努力を続けなければならない(笑)。
ともかく様々な変化のあった2013年の我が家ではあるが、家族全員健康でそして仲良く笑顔の絶えない新年を迎えたいと願っている。
本編をお読みいただいている皆様にとっても2014年がよりよい年になりますよう祈念しつつ、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。





1/6 フィギュア「The Young Steve Jobs」到着

レジェンド・トイズ (Legend Toys Limited)から予約申込が開始された直後にオーダーした “The Young Steve Jobs” 1/6 フィギュアがやっとクリスマス・イヴに届いた。これは70年台、80年台の若きスティーブ・ジョブズをリアルに再現したフィギュアだが、さて出来はどんなものなのか…。


言い訳めくが私はフィギュア・マニアではない。ただスティーブ・ジョブズのフィギュアのみ良いものを手元に置きたいと思ってきたが、同じくレジェンド・トイズから発売されて好評を得たというジョブズのフィギュアにしても購入していない。それはすでにボディやヘッドは勿論、衣装に至るまでを個別に蒐集し「これぞジョブズのフィギュアだ」と個人的に納得した逸品を所持しているからだ。したがって同じようなものは2つもいらない…。

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※当該フィギュアでお馴染みのポーズを真似てみた...


しかし今回のフィギュアはスティーブ・ジョブズ後年のひげ面ではなく1970年代から1980年代の若かりし姿を再現したものだというので物欲を刺激した次第…。それに付属品としてApple 1のフィギュアがあるというのでこれまた興味新々だった…。

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※レジェンド・トイズから届いた荷物(上)とダンボールの中のパッケージはApple 1を模したデザインになっていた


この製品、当初のアナウンスでは11月末にリリースということだったが12月に入っても特別なアナウンスもなく、これは本当に送られてくるのだろうかと正直少々不安になってきた矢先に送付したとのメールが届いた。なにしろクレジットカードによる決済はすでに引き落とし済みだったからである(笑)。
ところでこの「ヤング・スティーブ・ジョブズの70年代&80年代」には文字通り「70年代バージョン」と「80年代バージョン」がある...。フィギュアは無論同じだが付属する衣装が違うのだ。

「70年代バージョン」はジョブズのアイコンともいえる黒のタートルネックとジーンズだが「80年代バージョン」はダブルのスーツにシャツとネクタイ姿になっている。
私はといえば「70年代バージョン」を選んだ。こればかりは個人的な好みになるが、やはりジョブズらしさは黒のタートルネックとジーンズ姿だと考えているからだ。ただし時代考証的にはジーンズはともかく黒のタートルネックはApple復帰後に定着したわけだが、その事実には目を瞑ろう(笑)。

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※パッケージの蓋を開けると...


ともかく無事に届いたフィギュアは確かによく出来ている。ダンボール箱を丁寧に外した直後にまず驚いた!
なぜならパッケージがApple1を模したデザインだったからだ。
パッケージの蓋…まさしくApple1の木製ケース(実際は紙だが)の蓋を開け、臭いの残る黒いスポンジを取り去ると若かりしスティーブ・ジョブズが鋭い眼差しでこちらを見ている(笑)。無論黒のタートルネックとジーンズ姿、そしてニューバランスのシューズだ。さらにフィギュア本体の横にはやはり1/6サイズの林檎が2つ、Apple1の木製ケース、Apple1の回路基板完成品および交換可能な4種類の手が収納されている。

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※1/6 スケールのApple 1は木製ケースと基盤が別々に入っていた


肝心のスティーブ・ジョブズの顔立ちだが造形もよく塗りも丁寧だ。本物に似ているかどうかという点に関してはなかなかパーフェクトというわけにはいかないが、角度によっては間違い無くスティーブ・ジョブズであり、フィギュアとしては素晴らしい出来だと評価すべきだろう。その表情もこれまで写真で見ていたものより気のせいか、少し穏やかな気がする…。

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※その表情はまさしくスティーブ・ジョブズだ(上)。フィギュアはバランスよく置けばなんとか自立可能(下)


また前記したように今回の魅力のひとつは衣装だけでなくAppleという会社がスタートするきっかけとなったコンピュータ、Apple 1のこれまた1/6 スケールフィギュアが回路基板と、スミソニアン博物館収蔵でお馴染みのキーボード付き木製ケースを模したものが付属していることだろうか。

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※Apple 1のケースとマザーボードおよび予備チップなど


個人的な思いではあるが、先般Apple 1のレプリカを組み立てたばかりであり、そのフィギュアにまで巡り会えるのは奇遇というしかない(笑)。ビニール袋に入ったまま確認するとすでにRAMチップがひとつ外れているし74154のパーツがない。ただし予備という意図なのか、別途いくつかのチップ類が別梱包で入っていた。
特に見るべき点はケースだろうか。木製ケースにキーボードがつき、板を “APPLE” とくり抜いたところまで再現しているだけでなく本来は小型のモニターを固定するためだったようだが、ケース上面にはその金具も再現されている。
勿論ケースは簡単に開け閉めでき、これまた凝ったことにケース内部にはトランスが2個と配線まである。

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※1/6 のApple 1表と裏


さて、しかしなぜApple 1だったのか?
スティーブ・ジョブズの活躍した頂点のプロダクトといえばやはりMacintoshではないだろうか。この時期、なにかひとつ象徴的なコンピュータをフィギュアで作りたいとしたなら私は必然的にMacintoshでなければならないと思うが、いかがだろうか。ただし勘ぐればMacintoshの128K版を忠実に再現するとそのデザインやらアップルロゴなどの著作権問題をクリアしなければならず、Apple 1ならそうした問題は発生しないという判断だったのかも知れない…。

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※マザーボードをケース内に入れてみた


ともかくコンピュータのフィギュアというのも面白いが、なるべく忠実に再現しようという意図はくみ取れる出来である。ぱっと見はApple1の特徴的ともいえる大きなコンデンサーやヒートシンクもあるし6502 CPUや隣の6820 PIAもあればメモリチップの数も実物と同じだ。回路基板全体もなかなかよく出来ているし裏面もハンダ付けの跡を思わせるビジュアルもある。
それだけに、粗探しのようだがここまで拘るならすべてをそれらしく作って欲しいと思う点もいくつか目立つ。いや、抵抗やらコンデンサーなどなど細かなパーツが付いていないといったことではない…。

例えばボード上のロケーションでいうところのC2の部位には本来抵抗が6個ならんでいるわけだがフィギュアにはICチップとなっている。さらにC1部位は "6800 ONLY" とCPUを6800で動作させる場合のオプション回路であり、ここは通常ソケットだけのはずだ。

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※思っていたよりもよく出来ていたので嬉しい!


まだまだ色々と難はあるが、そもそもがApple 1という希有なコンピュータの雰囲気を味わってもらうためのオマケであろうからして酷な注文をすべき対象ではないのだろう。
ともあれ、これはジョブズのファンであれば欲しくなること請け合いのフィギュアだと思うし、私にとって最良のクリスマスプレゼント(自分で買ったのだが...)となった。



デザインも扱いやすさも優越なLED デスクライト「My Desk Light TOUCH」レポート

補助照明としてのLED デスクライトを探していたが、高価な製品は当然それなりに素晴らしいものもあるわけだが、今回はあくまで補助照明というはっきりとした目的があったので枕元などでも手軽に使いたいと可搬性にも優れた小型な製品をと探したところ日本トラストテクノロジー製「My Desk Light TOUCH」が目に付いた…。


まず「My Desk Light TOUCH」を選択したのはそのデザイン性だ。重さは337gと軽く折り畳みできるその形状はまるで大きなゼムクリップのようだ。またUSB電源 (5V 500mA)なのでその気になればモバイルバッテリーと一緒にバッグなどへ収納し持ち運びも可能である。
支柱部を持ち上げ、LED部を好みの位置に落ち着かせれば即使えるし底に滑り止めもあるため安定感も良い。そしてホワイトの本体はMacの環境下で使ってもマッチングする。

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※My Desk Light TOUCHパッケージ(上)と同梱の本体およびUSBケーブル(下)


操作性もよく、スイッチはタッチセンサーが採用されており、電源のON・OFFはもとより長押しで無段階に調光も可能だ。
肝心の明るさだが、高輝度LEDがヘッド部に8個付いており、照度は約500 Lxだという。

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※本体のアームを組み上げた例(上)とヘッド部のLEDライト群


スペックはともかく実際に机上などで確認してみるとメインの照明としては当然暗いが私の目的である補助照明としてはまずまずの明るさであり、念のため真っ暗な場所で「My Desk Light TOUCH」だけを点けてみたが、本は十分に読める明るさだった。したがってベッドサイドや枕元で何かを確認したり本を読んだりは問題なく可能だ。そしてなによりも省エネLED採用のため消費電力は2.5Wだという。

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※タッチセンサーのスイッチ(上)と暗い場所でライトを最大の明るさに調節した例(下)


デスクスタンドとして組み立てるとスタンド部位のサイズは約 310 × 330 × 140mmほどとなる。ただし設置面積は約 210 × 140mmほどなのでそんなにスペースも取らないし、そのデザインのためか圧迫感も少なく邪魔になり難いとも思う。
こじつければ…折りたたんである「My Desk Light TOUCH」を伸ばすその姿はどこか白鳥や鶴あるいは鷺といった白い鳥が寝姿から身を起こすようなイメージを思い浮かべさせる優雅さもあってなかなかに素敵なのだ。
勿論、支柱部とヘッド部の位置を調節することで照明の角度や高さも自在にできるし色温度も5600 Kとまずまず自然な感じだ。

価格も安いし取扱も容易で良いことづくめのようだが、ひとつだけ要望がある。
それはせっかくデザインも良くホワイトの本体カラーも素敵でどこに置いてもマッチングするだけに付属のUSBケーブルがブラックなのがいただけないしいかにも安直に思える。
多少価格が高くなってもここは是非本体と違和感のないホワイト仕様のUSBケーブルを同梱すべきだろう。無論?私は早速手持ちのケーブル類の中から適合する(A端子 ー ミニ端子)ホワイト色のケーブルを探して一緒に使っている。

私は常用するために購入したが、モバイルバッテリーと共に使ってみてこれは非常時、災害時にも役に立つであろうことも実感した。
愛用している…。


MagSafe・MagSafe2、電源アダプタ専用インナーケース入手

MacBook Air のユーザーはその電源アダプタをどのように扱っておられるのだろうか。他人事でなくよく見聞きすることだが、MacBook Air本体はカバーやケースを付けるなどして至極大切に扱うものの、MagSafe電源アダプタは意外と粗雑に扱ってはいないだろうか。ということで、いざというときに困らないためにもMagSafe電源アダプタの専用ケースはいかがだろうか…。


サンワサプライのこの製品はMagSafe・MagSafe2(45W・60W)を収納するMacBook Air用電源アダプタ専用ケースである。したがって当該電源アダプタがぴったりと収納でき、バッグなどに収めてもケーブルは絡まず他のガジェットを痛めることがないと同時にケーブル自体の保護にも役立つというわけだ。

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※MacBook Air用電源アダプタ専用ケース(200-IN036W)


ケース本体の外寸は約105 × 115 × 48mmほどで重量は68gと軽い。内寸は約85 × 95mmで内部は厚手のウレタンスポンジで覆われているため中身の落下などでも衝撃を和らげることができる。
ケースの開け閉めはダブルファスナーで、大きく開くことができるため収納や取り出しが容易でもある。
なおカラーはホワイト一色で些か汚れやすいかも知れないが、中身の電源アダプタを保護する役目は十分に果たしてくれそうだ。

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※専用ケースだけあり、MacBook Air用電源アダプタ収納はぴったりだ


とかく電源アダプタはコードを巻き取った状態のままで放置したり、バッグの仕切りに押し込んでしまうことが多いと思うがコードは根元から断線しやすくなるのは勿論、電源アダプタ本体もかなり汚れるものだ。したがって本インナーケースに収納することで多少かさばることにはなるがMagSafe電源アダプタを安全に、安心して保管あるいは持ち運びできるに違いない。

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※MagSafe電源アダプタもMacBook Air本体同様、大切に扱いたいものだ


さらにこのケース、安価な製品でもあり決して高級感はないが、MagSafe電源アダプタだけでなく例えば大切なイヤーフォンやLightningケーブルといった類の整理にも適しているのではないだろうか…。モバイル派のユーザーにはお勧めである。/span>




ラテ飼育格闘日記(368)

そういえば、この12月10日はラテが我が家に来た記念日だが早くも丸7年が過ぎた。推定6ヶ月で体重が9kg少々といったラテだったがいまでは倍の体重になっているし中型犬ではあるがすれ違う子供たちの中からは「でっけえオオカミだぁ」という声がかかるほど存在感が出てきた(笑)。


そのラテも後半年で8歳になる。マズルはかなり白くなってきたし髭にもいわゆる白髪が交じってきた。ただし幸いなことにアトピー以外は大きな問題もなく毎日元気で過ごしているが、新しい環境にもまだ馴染んだとまではいかないものの、相応に納得したのか落ち着きをみせてきた。
これまで一度も利用したことのないエレベーターもその便利さ…楽ちんなことを知ったのか、エントランスに入るとスタスタとドアが開いたエレベーター内に入っていく姿には苦笑してしまう。逆に階段を使おうとすると嫌がるのだ(笑)。

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※カフェのテラスでの一コマ。オカーサンを待っているその表情は生き生きとしている


普段ラテはオトーサンが仕事をしている部屋の隣の部屋で過ごしている。水くさいからとラテ用のベッドをオトーサンの部屋に入れて「こっちで寝ろ」と指図をしてもどうやらそれは嫌らしい(笑)。
世の中には飼い主の膝にすり寄り、腕を枕に寝込むワンコもいるというのに我が娘はどういうわけかオトーサンと顔を合わせて横になることは絶対といってないのだから寂しい…。オトーサンもときにラテの寝ている横に身体を横たえると、ラテは必ずその位置を変えてオトーサンの頭の方向にお尻を向けて顔を会わさないようにする。まったく愛想のない娘だが、先日は機嫌がよかったのか意外な行動をしてオトーサンを喜ばしてくれた。

ラテが腹ばいになって休んでいる姿があまりに可愛く、オトーサンはラテの横に膝をついて肉球でも触ろうと無言で「お手!」を求める仕草をした。
とはいっても我が娘はこうした場合も素直にお手をする奴ではない(笑)。オトーサンが近づくだけでさも面倒な感じで「フウ〜ッ」と長いため息をすることも多々ある。ましてやお座りしているのではなく腹ばいになってのお手はいささかやりにくいはずなことはオトーサンも承知で要求しているわけだ…。

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※相変わらず好奇心は旺盛です!


しかしこの時は大変珍しいことにラテはオトーサンの思惑を超えた行動をしたのである。
それはオトーサンが「お手!」のつもりで腹ばいになっているラテの顔の横に掌を置いたわけだが、この娘はどうしたことかその掌に自分の顎…顔を乗せたのだ。それも眼をつむったままで(笑)。
その仕草がとても可愛かったのでオトーサンはラテの首を抱え込んで頬ずりしたが、彼女は精一杯の愛想をつかったようで後はいつものように「フウ~ッ」と、さも面倒な感じで長いため息を漏らして寝返りをうってしまった。

そんなラテではあるが、オカーサンと共に散歩に出ると嬉しさが身体全体から溢れているだけでなく表情はもとより動作がアクティブになる。
オカーサンとラテの後ろについてオトーサンが歩いていると、後ろからちゃあんと付いているかを時々確認するように振り返るのだが、機嫌がいいと振り返ったときにオトーサンと目が合うと、見るからに嬉しそうな顔をしてワンコ独特の遊びを誘うポーズを取る。オトーサンが同調し、行き交う人たちの目を無視しながらラテに向かって両手をかざし「ワッ!」と声を出すとリードを引いているオカーサンを引っ張るようにして駆け出し、しばらく走るとまたオトーサンのかけ声を誘う…。

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※寒い朝の散歩の一時、オカーサンと内緒話か(笑)


そのいかにも楽しそうでキラキラした表情を見たくてオトーサンたちはつい無理をしてしまうのだ。
特に朝の散歩はまだまだ新しい環境を知り尽くしていないことでもあり、基本的には小一時間で戻ることができる散歩ルートを保持しつつ、少しでも通ったことのない道、場所を体験しようと心がけている。これはどうやらラテも同意のようでワンパターンより見知らぬ場所へ行きたがるから一緒に探検である。
普段なら到底進むような道ではない木々で閉ざされたような道を行くと大げさでなく思いがけない場所に通じていたりと新しい発見も多い。

今年…2013年の「ラテ飼育格闘日記」も今回を含めて後2回となった。
なにかと世界…はともかく、世間は騒がしくも住みにくい世の中になってきたようにも思うが、穏やかで健康な年末年始を過ごせればと念願している。




Vintage Computer、新型MacPro用メモリの予約販売を開始

米国Vintage Computer社は12月20日、新型MacPro用の64GB(16GBx4)、32GB(8Bx4)メモリの予約販売を開始したと発表。なお12/23までは、移転記念セールのため、表示価格よりさらに10%引きとなる。


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△ 64GBキット 16GBx4 DDR3 PC3-16000 1866MHz ECC  99,800円 > 89,820円

△ 32GBキット 8GBx4 DDR3 PC3-16000 1866MHz ECC  49,800円 > 44,820円

64GBキットは、アップルのオプションよりもかなりお買い得。

Vintage Computer Inc.

データ記録媒体としてのコンパクト・カセットテープ雑感

我々の世代は「カセットテープ」といえば普通コンパクトカセット・テープを思い浮かべる。それまでいわゆるオープンリール型のテープレコーダーの取扱を飛躍的に容易にしたコンパクトカセットは1962年にオランダのフィリップス社からリリースされたもので、特許を無償公開したため急速に普及したが、音楽分野だけでなく実は1970年代後半から個人用コンピュータの記録媒体としても使われたのである。


先般知人とFaceTimeで仕事の話をしていた後に雑談となったが、彼の子供たちはすでにカセットテープという存在を知らない世代だという。ましてやそのカセットテープがパソコン黎明期においてデータの記録媒体として活躍していたことなど知る由もないし、第1その知人本人もコンピュータの記録媒体は3.5インチフロッピーディスクから始まったというのだから時代の流れは早い…。

本稿では音楽用ではなくコンピュータ向けの話に限ってこのカセットテープ利用の昔話をしたいと思う。
1977年暮れにワンボード・マイコンを手に入れた私は翌年の春先だったか、待ちに待った4K BASICの発売に驚喜した事を今でも覚えているが、そのBAICインタプリタのプログラム供給はなんとソノシートであった(笑)。
ソノシートというもの自体、何のことか分からない人たちも多いかと思うので念のために記せば、レコード盤と同様なものをより安価に供給しようとしたものでレコードの代用品だった。ただし安かっただけでなく薄くて柔軟性もあったので雑誌のポケットに収納して付録などにも多々用いられた。

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※写真中央が愛用していたモノラルのカセットテープレコーダー。外部記憶装置として十分な働きをしていた(1978年撮影)


私事にて恐縮だが、私の子供時代の一時期に母が近所の知人からこのソノシート数枚を印刷物に挟み込む内職を請け負っていたことがあった。内職はそれこそさまざまなものがあったが、手伝わされた幾多の内緒の内、私はこのソノシートの内職が一番好きだった。
なにしろ請け負ったロットは必ず数枚ずつソノシートが余分に梱包されており、余ったものはそれぞれ1枚ずつは貰ってよいことになっていたからだ。
そのソノシートを収納する薄い冊子は例えば「ヨーロッパ映画音楽特集」といったタイトルに合わせた詳しい解説が載っていたから、私はその冊子を読み、母に買って貰ったモノラルレコードプレーヤーでソノシートを聴き、映画音楽と映画のあらすじ、そして映画スターの名前と顔を覚えたのだった…。

ともかくBASICインタプリタの供給がそのソノシートというのも時代とは言えいかにもユーザーの使い勝手を考えない企画だったと思うが、問題はソノシートは傷が付きやすく消耗が激しかったことだ。したがって注意事項として「手にしたらなるべく早く、録音レベルを低・中・高の3段階でカセットテープに録音すること」といった意味のことが明記されていた。要は日常のプログラムのロードにソノシートが使えるわけではなく、あくまでカセットテープにコピーして常用しろというものだった。

そのカセットテープは当時、電気店や大型文具店などで売ってはいたものの私はわざわざ秋葉原に電車賃を使って買いに行った。それは安いからという以前に音楽用のカセットテープは使いづらかったからだ。
このカセットテープにも録音可能時間により30分とか60分あるいは90分、120分といった種類があったが、近所の店では一般的に売れる60分のものしか在庫がなったし、大体パソコン用のプログラムは長くて数分、短ければ十数秒というものがほとんどだったから60分のテープにプログラムをひとつだけ記録するには無駄が多かったのである。

こうした説明をすると「だったら60分の長さがあるのだから、数分のプログラムを順に沢山記録すればコストパフォーマンスが良いのではないか」という人がいる…。無論そうした方は実際にこの種の環境でパソコンを使ったことのない人に違いない(笑)。
確かに物理的にそれは可能だ。Aというプログラムを記録した後にブランク部分を数秒作り、その後でBというプログラムを記録することはできたが、アナログのカセットテープはランダムアクセスができない…。したがってBという、あるいはDというプログラムをパソコンにロードするにはテープを手動で早送りしなければならない。そしてほぼ正確にCとかDのプログラムが記録されている先頭にたどり着くにはあらかじめテープカウンタを使い「Cは 055 、Dは 101 から」といったことを管理する必要があるわけだ。

結局それでは実用的でないので、ひとつのプログラムは例え短い物でも一本のカセットテープに記録する…。それも巻き戻しが面倒だからとA面のみ使うことになる。そうした使い方に60分テープは不要だしコストもかかる。
同じような需要が当時は多かったのだろうが、秋葉原のコンピュータショップや一部の電気店では10分とか3分といった極端に短いカセットテープが売られていたのだった。
音楽をよりよい音で聞くという目的にはいささか粗悪品だったかも知れないがパソコンのプログラムを記録するには十分だったしカセットテープを再生するカセットテープレコーダーもステレオのものよりモノラルの安物の方が都合がよかったのだ。

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※今般Apple 1やApple II のカセットテープで供給されたソフトを再現しようと手に入れたモノラル仕様のカセットテープレコーダー(パナソニック製)。当時もこのような製品を使っていた


1970年代後半から1980年代前半のパソコンあるいはマイコン環境はフロッピーディスクもなく無論ハードディスクも使えない機種がほとんどだったから、このコンパクトカセットが標準機器だった。したがって例えば米国コモドール社製の一体型パソコン PET 2001 などにはカセットテープデッキが内蔵されていたのである。

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※筆者が使っていたPET 2001。キーボード左にカセットレコーダーがビルトインされていた(1979年撮影)


勿論国産のパソコンでも外部記憶機器装置としてカセットテープは全盛期を迎えていた。
1982年7月に登場したEPSONのハンドヘルドコンピュータ「HC-20」ではオプションながら外部記憶機器装置としてマイクロカセットテープが搭載できた。

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※世界最初のハンドヘルドコンピュータとして登場したHC-20はオプションながら外部記憶機器装置としてマイクロカセットテープを採用していた。とても良いマシンだった(1982年撮影)


そして1982年11月に登場のシャープの「パソコンテレビ」X1ではプログラムで頭出しができるなど高度な制御と2700bpsの高速なデータ転送がが可能なデータレコーダーが搭載されコンパクトカセットが使われた。

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※ビデオにパソコンのテキストなどをスーパーインポーズするために筆者が使っていたX1も高性能なカセットレコーダーが標準装備されていた(1982年撮影)


いまから思えば、転送スピードは大変遅くそしてエラーも起こりやすかったが「そういうものだ」と思っていたフシもあり苦にはならなかったし再生すると「ピ〜ヒョロヒョロ…」というその音を聞いて熟練ユーザーは正常にロードされているか…といった事やどの辺まで読込が進んでいるか等を知ることもできたのである。



※音声記録による当時のソフトウェアプログラムがどのようなものかを "お聞き" いただきたい【音量にご注意!


そのコンパクトカセットだが、今更ながら確認してみると1970年後期までのものと近年の製品では違うことを再認識した。
実はApple 1 のレプリカを組立たことに機縁し、当時のApple社から供給されたカセットテープによるソフトウェアを何種類か再現しようと考えたがこれが意外と大変だった…。勿論当時に出回っていた量というか、その数はApple 1 の本体を考えればお分かりのとおり極端に少なく、そのオリジナルなど入手は難しい。しかしINTEGER BASICなどいくつかのソフトウェア自体は入手できているので、ビジュアルに拘りたい私としては(笑)、当時のカセットテープそのままに再現したいと思ったわけだが、まずカセットテープ自体のデザインが違うことに気がついた。

私らが盛んに使っていたカセットテープはアイボリーやホワイトといったプラスチックの筐体で、そのラベル面の両上端の角が取れた形状になっていた。しかし近年のカセットテープのボディ(ハーフ)はほとんどが透明だったり、ラベル面の形状が違うものがほとんどなのだ。思いついて100円ショップで探してみたがそれらしい製品はあったものの、やはりラベル面の形状が違うので不採用に(笑)。
無論実用としては問題ないわけだが、これを「はい、これが当時使われていたカセットテープに収録されたBASICです」といったところで説得力というかリアリティがないと思うし、当時を知っている方にとっては嘘になる…。

ということで私の拘りは(大げさだが)1970年代に盛んに使われたハーフのカセットを手に入れることから始まった。それも60分とか45分といったテープ長ではなく、これまた実物の多くがそうであったように片面5分で両面10分のいわゆるC-10などと記されたテープでノーマルポジションの入手に拘った。

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※Apple 1 向けとしてApple Computer社からカセットテープでリリースされていた“APPLE I INTEGER BASIC LANGUAGE” を始めとするソフトウェアを復刻


次はラベル作成だ…。こうしたものの手作りはお手の物だし、実に楽しい(笑)。古い資料やネットで情報を確認しつつ実物と同じように作ってみた。そして取り急ぎ “APPLE I INTEGER BASIC LANGUAGE (整数BASIC)” をはじめMONITOR/DISASSEMBLER そして APPLE-TREK といったゲームプログラムをカセットテープレコーダーに記録(録音)した…。

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※ “APPLE I INTEGER BASIC LANGUAGE (整数BASIC)” のカセットソフトウェア復刻版完成


使う使わないは別の話として、今後も可能な限りApple 1のソフトウェアも探索して整理の上で残しておこうと考えている。



水洗いも可能なiPhone用ウエストポーチ「TUNEWEAR JOGPOCKET for iPhone v2」発売

フォーカルポイント株式会社は12月19日、TUNEWEAR社のジョギングに最適な体にピタっとフィットする、洗濯も可能のiPhone用ウエストポーチ「TUNEWEAR JOGPOCKET for iPhone v2」を全国の家電量販店および雑貨店舗などを通じて発売すると発表。同社の運営するオンラインストアでも2,980円(税込)で発売中。


【TUNEWEAR JOGPOCKET for iPhone v2】
TUNEWEAR JOGPOCKET for iPhone v2(チューンウェア ジョグポケット フォー アイフォーン ブイ ツー)は、伸縮性のあるバンドとネオプレーンを採用したジョギングなどに最適な、体にピタっとフィットするiPhone用ウエストポーチ。最新のiPhone 5sやiPhone 5cはもちろん、iPhone 5やiPhone 4sにも対応している。

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△ 体に密着させられるフリーサイズ
  フリーサイズに調整できる伸縮性のあるバンドを採用しているので、体にフィッートするサイズに調整することができる。ストラップの留め具には、ワンタッチバックルを採用しているので着脱も簡単に行える。

△ ウエスト着けでもたすき掛けでも使える
  JOGPOCKET for iPhone v2は、伸縮性のあるバンドを採用しているので、ウエストに着けて使ったり、たすき掛けで使ったり、いろいろな装着方法で使用することが可能。

△ タッチ操作に対応した反射素材付きクリアスクリーン
  大型のクリアスクリーンを搭載しているので収納した状態でタッチ操作が行える。クリアスクリーンの外周部分には反射素材を採用しているため、自動車や自転車、バイクなどのライトを反射し、夜間のランニングの際もドライバーに自身の存在を知らせやすくなる。

△ 丈夫で耐久性のあるネオプレーンを採用
  本体の素材には、伸縮性と防水性に優れたネオプレーンを採用。ナイロン生地などに比べて耐久性に優れている。ネオプレーンは、柔軟性も高いので収納機器にフィットして収納できる。

△ 水洗い可能でいつも清潔に
  JOGPOCKET for iPhone v2の本体には、そのまま水洗いできる素材を採用しているので、ワークアウト後にいつも清潔に保つことができるほか、JOGPOCKETのクリアスクリーンが汚れた際も簡単に洗い流すことができる。

△ コインやアクセサリを収納できるマルチポケットを搭載
  JOGPOCKET for iPhone v2の前面にはキーやコインが収納できる止水ファスナー付きの小物入れ、背面にはクレジットカードやICカードが収納できるカードホルダーを装備。カードは開口部が上部にあり装着したままでも出し入れしやすい設計のため、運動時に飲料水などをスムーズに購入できる。

△ イヤホンを通せるループ付き
  JOGPOCKET for iPhone v2には、前面と背面の2箇所にイヤホンホールを搭載している。収納したiPhoneのイヤホン端子の方向に応じて、イヤホンをいずれかのイヤホンホールから通して引き出すことができる。

[製品仕様]
製品サイズ:約86(W)×270(H)×10(D)mm
重量:約60g
素材:ネオプレーン

[対応モデル]
iPhone 5s
iPhone 5c
iPhone 5
iPhone 4s
iPhone 4
iPhone 3Gs
iPhone 3G
iPod touch (第1世代〜第5世代)

TUNEWEAR JOGPOCKET for iPhone v2 製品ページ




アップル、Mac Proを明日より受注開始

Apple は2013年12月18日、すべてを一新したMac Pro®の注文を12月19日(木)から受け付けることを発表。内外共に一新された新しいMac Proは最新のIntel Xeonプロセッサ、ワークステーションクラスのデュアルGPU、PCIeベースのフラッシュストレージ、そして超高速のECCメモリを特長としている。


革新的な、統合されたサーマルコアを中心にデザインされた新しいMac Proは、かつてない高性能を全高わずか25.1センチ、容積にして前世代の8分の1のアルミニウム製筐体の中に詰め込んでいる。

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Mac Proは、Turbo Boost使用時に最大3.9 GHzで動作する4コア、6コア、8コアまたは12コアのIntel Xeonプロセッサ、そして前世代のMac Proと比較して最大8倍のグラフィック性能を発揮する2基のワークステーションクラスのAMD FirePro GPUを搭載。PCIeベースのフラッシュストレージは従来型デスクトップ用ハードディスクドライブと比較して最大10倍高速のシーケンシャルリードを実現、またECC DDR3は新しいMac Proに最大60GBpsのメモリ帯域幅を提供し、フル4Kビデオをシームレスに編集しながら、同時にバックグラウンドでエフェクトのレンダリングをすることを可能にする。6基ものThunderbolt 2ポートを搭載し、それぞれがデバイス当り最大20Gbps の帯域幅を持っているため、最新の4Kディスプレイを含む最大36基の高性能の周辺機器を接続できるなど、新しいMac Proは デスクトップコンピュータの拡張性を完全に再定義する。

Mac Proの販売価格は、Turbo Boost使用時に最大3.9 GHzで動作する3.7 GHzクアッドコアIntel Xeon E5プロセッサ、それぞれに2GBのVRAMを備えたデュアルAMD FirePro D300 GPU、12GBのメモリ、そして256GBのPCIeベースのフラッシュストレージを搭載したモデルが318,800円から、Turbo Boost使用時に最大3.9 GHzで動作する3.5 GHz 6コアIntel Xeon E5プロセッサ、それぞれに3GBのVRAMを備えたデュアルAMD FirePro D500 GPU、16GBのメモリ、そして256GBのPCIeベースフラッシュストレージを搭載したモデルが418,800円からとなっている。またCTOオプションとして、より高速の8コアまたは12コアのIntel Xeon E5プロセッサ、6GBのVRAMを備えたAMD FirePro D700 GPU、最大64GBのメモリ、そして最大1TBのPCIeベースのフラッシュストレージなどを選択することができる。これ以外の技術仕様、CTOオプションそしてアクセサリーについては、ここを参照のこと。

Apple Japan



Yahoo!グループ、サービス終了のお知らせ

Yahoo!グループは12月18日、サービスがシステムの老朽化などにより、今後のサービスの継続が困難と判断したとして2014年5月28日(水)午後3時をもって、Yahoo!グループはサービスを終了すると発表。


サービス終了に伴い、2014年4月16日(水)午後3時(予定)よりページ上での閲覧を除くすべての機能を停止し、サービス終了までの期間を顧客による利用データのバックアップ保存期間とするという。

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【サービス終了までのスケジュール】
△ 2014年4月16日(水)午後3時〜   
 ・パソコン版主要機能の停止
 ・モバイル版サービス終了
 ・過去メッセージダウンロード機能(パソコン版)提供開始
  ※グループの管理者は過去のメッセージのデータをブリーフケースに保存でき、メンバーは管理者が保存したデータをダウンロードできる機能。

△ 2014年5月28日(水)午後3時 サービス終了 全コンテンツ消去

なお利用できなくなる機能や保存可能なデータの詳細、ご質問への回答など、詳しくは下記URLページを参照のこと。

サービス終了のお知らせ - Yahoo!グループ




ジョン・フランクリン著「子犬に脳を盗まれた!」を読了

犬に関する本はそれこそ多々あるが、本書は少々変わった1冊だ。決して読みやすい本ではないが、2度ピューリツァー賞を受賞したサイエンスライターの著者がひょんなことから犬を飼うことになってしまい、持ち前のライター精神ゆえか犬に関する謎・謎を追究考察しているうちにひとつの思いにぶち当たる…。


犬の本といえばこれまでアカデミックなものは極端に少なかったようだ。多くは訓練や飼い方を解説するもので私自身も愛犬と巡り会ったときに7冊程度の本を抱え込んだがそのほとんどはいかにしたら良い犬に育てることが出来るか…といった点を重視したものばかりだった。
勿論、近年になりエリザベス・M・トーマス著「犬たちの隠された生活」、スティーブン・ブディアンスキー著「犬の科学」あるいはアレクサンドラ・ホロウィッツ著「犬から見た世界」といったアカデミックな著作が増えてはきたが、いまでも多くは「無駄吠えはいかにしたら直るか」「リードの持ち方」「子犬を飼い始める準備」などなどといったテーマ本が溢れている。

近年、嬉しいことに犬に関する研究も進んだようで、そうした成果から少しずつその歴史や人との共生関係を考察する本も登場してきたが、本書「子犬に脳を盗まれた! 不思議な共生関係の謎」はいささか趣の違った1冊だった。

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※ジョン・フランクリン著、桃井緑美子訳「子犬に脳を盗まれた!」青土社刊表紙


著者フランクリンは犬が嫌いだったわけではないものの、サイエンスライターという職業をかき乱されたくないと考えていたし、飼うつもりもなかった一人だ。それが恋人にプロボーズした返事として子犬を飼いたいと言いだした彼女に妥協し、仕方なく黒いプードルの子犬と生活するはめになる。しかし、いざ一緒にいると持ち前の探究心が湧き起こり、犬とは何者なのか、種が違うのに何故これほど人との共生が可能なのかと次第に先史時代に遡った探求が始まる…。

以前ジェフリー・マッソン著「ヒトはイヌのおかげで人間(ホモ・サピエンス)になった」という本を読んだが、彼の犬と人との共生・共進化という発想は本書の影響もあったという。
「子犬に脳を盗まれた!」というタイトル(原題は The Wolf in the Parlor: The Eternal Connection Between Humans and Dogs)は些か過激だが、その詳しい意味は本書をお読みいただくとして、興味深い事は狼が犬になったとき、脳の質量が20%減少した事実がある。その理由は人間の影響だと考えられるようになったという。さらに面白いのは近年我々人類もホモ・サピエンスへの進化の過程で脳の質量が10%ほど減少したことが考古学的に認められているという。

これはどういうことなのか…。要するに犬と人間が出会い共生・共進化し共に生活するようになってそれぞれお互いを変えたのだ。
犬が脳の質量の20%を失ったのは、人間が犬に変わり食料調達を含めて考えたり計画したりするのを請け負ったからだし、逆に犬は人間の苦労の10%を背負うことを引き受けたのだ…というのが長い間情報を追い求めた筆者の結論だった。
脳が小さくなると同時に我々は退化したのではなく逆にホモ・サピエンスとして賢くなったが人間は脳を失ったのではなくその分を犬に肩代わりしてもらったことになる。
犬は番犬や狩りの手伝いにとどまらず、人間の情動の荷を背負ってくれる荷役動物となったのである。

この辺の説を理解するのは簡単ではないが、フランクリンは優れたサイエンスライターとして上手い説明をしている。人間は犬に何を託したのかという答えはさほど難しくないと断りながら…フランクリンは続ける。犬は深い感情の過去のあずかり手であり、我々の感情の盲導犬なのだと…。
彼の言い分は犬の飼い主なら納得する部分が多いと思う。事実どこかで読んだニュース記事だったが、年配者で犬を飼っている人と飼っていない人を比べると飼っている人の方が長生きするという研究結果が発表されたそうだ。

AppleのCEOだった故スティーブ・ジョブズはMacintoshの発表に際してそれを「知的自転車」と称した。無論これは自転車という道具を使いこなせば走ることや移動手段に疎い人間という動物も飛躍的に優れた生き物となるという比喩である。
いわばジョン・フランクリンはこれと同じような意味で、犬は我々人間が持つ大変扱いづらい感情を制御管理する外部記憶装置だというのである。だとすれば「犬は人類最古の友」という以前に飼い主の分身だといえるのかも知れない…。

確かに犬は不思議な生き物だ。彼ら彼女らが本気になればその危険性は人の息の根を止めるくらいは簡単であろう。しかしその種の違う犬が私の横で一緒にイビキをかいている事実は考えれば考えるほど不思議というかミステリーに思える(笑)。
本書は犬の現在・過去を追うストーリーではあるが、問題は常に犬ではなく我々人間側にあることを再認識させてくれる1冊でもあった。




超スリムな防水・防塵・耐衝撃ケース 「OtterBox Preserver for iPhone 5s/5」発売

フォーカルポイント株式会社は12月17日、Otter Products, LLC、iPhone 5sの指紋認証センサーに対応した超スリムな防水・防塵・耐衝撃ケース 「OtterBox Preserver for iPhone 5s/5」を全国の家電量販店および雑貨店舗などを通じて発売すると発表。同社の運営するオンラインストアでも各8,980円で予約受付中。


【OtterBox Preserver for iPhone 5s/5】
OtterBox Preserver for iPhone 5s/5(オッターボックス プリザーバー フォー アイフォーンファイブエス/ファイブ)は、2mまでの防水性能、IP6Xの防塵性能、2mの耐落下性能を誇る驚異的な保護性能を維持しつつ、iPhone 5sの指紋認証センサー「Touch ID」にも対応した超スリムなiPhone 5s/5用防水・防塵・耐衝撃ケース。

OtterBox Preserver


[対応モデル]
・iPhone 5s
・iPhone 5

[カラーラインナップ]
・ブラック/スレートグレー(CARBON)
・ホワイト/ガンメタルグレー(GLACIER)
・スレートグレー/グローグリーン(PISTACHIO)
・ブレイズピンク/パウダーグレー(PRIMROSE)

OtterBox Preserver for iPhone 5s/5 製品ページ



1977年製 MOS Technology社製 MCS 6502 マイクロプロセッサ幻想

1977年に作られたひとつのマイクロプロセッサが手元に届いた。MOS Technology社製 MCS 6502 マイクロプロセッサであり、あのApple1の初期出荷バージョンに使われた類の白いセラミックでパッケージされたチップである。あちこち汚れや腐食が目立ついささかバッチイ感じのチップだが、これまた私にとっては大切な遺物となるに違いない。


実は1977年という年は私にとってなんとも不可思議で面白く、そしてすべてにおいて人生の転換期だったといえる。
1977年といえばApple Computer社が法人化しその4月にWCCFでApple II を華々しくお披露目した年だ。その同じ年の同じ頃、私は社長ひとり私1人というオモチャみたいな貿易会社に転職した。そしてその11月に結婚式を挙げたのである。
さらに縁といえばそれで終わってしまうが新婚旅行から戻り手持ちの資金をほとんど使い果たした翌12月にはどうかき集めたのかポケットに10万円をねじ込んで秋葉原に出向きワンボード・マイコン 富士通FACOM L-kit 8と電源を手に入れたのだった。
結果、1977年はそれ以前の私とは違う道を歩ませる分岐の年となったのだった…。

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※1977年製MOS Technology社製 MCS 6502 マイクロプロセッサ


先日その1977年に作られたひとつのマイクロプロセッサが手元に届いた。MOS Technology社製 MCS 6502 マイクロプロセッサでありあのApple1の初期出荷版に使われた類のチップである。
特に見るべき点はこれが白いセラミックでパッケージされ、チップのリード(足)は金メッキ処理されている。したがって一般的な黒いプラスチックパッケージのものより高価となることから珍重されるが MOS Technology社はパッケージ種別をプレフィックス2文字で区別し、セラミックパッケージが “MCS” 、プラスチックパッケージは “MPS” と表記している。ちなみに手元にあるMCS 6502 マイクロプロセッサは汚れて無惨な感じもするが幸いに完動品である。

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※銘板もかなり薄くなっているが完動品とのことだ


あまりにバッチイので無水エタノールとキムワイプを使い少し綺麗にしてやろうと思ったが、加減をしたつもりが汚れより先にもともとかなり薄かったプリント刻印の方が消えかかってしまった。まあ売り物にするわけではないのでかまわないのだが…。

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※無水エタノールとキムワイプを手に入れチップの汚れを落とそうとしたが銘板の名が消えかかってしまった(笑)


無論1977年製ということでもありこれは実際にApple1に用いられたものではないとは思うが、レプリカの組立パーツとして同梱されていた 6502 はRockwell 製のR6502Pだから、そのプラスチックパッケージより当時使われたMOS Technology社製 MCS 6502 …それもセラミックパッケージを乗せた方がリアリティが増し、それらしくて見栄えがすると考えている。

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※Apple1Replica kitに付属の6502はRockwell 製のR6502Pだった

なにしろこのマイクロプロセッサは正真正銘、Apple1が存在した当時のものだからである。
ともあれ、例えばこのチップ…完動品であることはもとよりとしても外観がより綺麗なものをeBayで検索してみると驚いたことに軒並み出品価格が10万円以上もの値がついているほど貴重なものになっている…。

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※ということで早速6502のソケットにはホワイトセラミックのMOS MCS 6502と交換した


私はそもそもこうしたマイクロプロセッサを蒐集するような趣味は持っていないが、Apple1を飾ったMCS 6502は特別であり、歴史的な逸品として大切にしたいと考えている。



ラテ飼育格闘日記(367)

朝の散歩は例え気温が低くても気持ちが良くあまり苦にならない。しかし夕方の散歩は日が暮れるのも早くやはり暗い中を歩くのはいろいろな制約も生じてしまうので気を遣うことも多くなり大変だ。ともかくラテは朝夕の散歩を楽しみにしているわけで、オトーサンとしては少しでも充実した散歩にしてやりたいと考えているが、この娘はあまり協力的でない(笑)。そして時にはトラブルも…。


先日、夕方の散歩でのことだが以前から通っていた大きな公園に片道30分以上もかけて向かった。しかしその日は残念ながら知り合いのワンコやお馴染みの飼い主さんたちに会えずに来た道を戻ることになった。
ラテは歩きも遅く、見るからに不満そうにしているがオトーサンだって同じだ。しかしいつまでも真っ暗になりつつある公園にたたずんでいる訳にもいかないのでリードを引いて帰ることにした。

ラテの進み具合が極端に遅いのでオトーサンはリードを引く…。そのときラテが急に座り込み、前右足をお手のように上げてぶらぶらしはじめた…。すでに周りは暗くなっていて街灯の明かりでしか判断できなかったからオトーサンは懐中電灯を点灯して「ラテ、どうした?」と声をかける。

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※普段はいたって元気なラテなのですが…


明らかにラテはその前脚が痛い様子である。
ワンコは頭が良く、時に演技もするというから一瞬、帰りたくないから足が痛い演技をするのか…とも思ったがそうではなさそうだ(笑)。
実はその数日前から、これまでしばらく噛んでいなかったその前脚を噛んで少々痛めたのでその傷に何か突起でも当たったのかと思った。その肉球をオトーサンは軽く握ってみたがそれ自体は嫌がる感じではなかった。注意深く肉球の間にオトーサンの指を押し込んで出血でもしているのかと試してみたものの血が出ている様子はない。しかしリードを引いて歩き出そうとすると嫌がるだけでなくかなり足を引くため右肩がガクガクと下がる。

これからいつものペースでノンストップで歩いても約30分はかかる距離に来ていることでもあり、もしこのままラテが歩けなければ困ったことになる。
とはいってもこのまま待っているわけにもいかず、オトーサンはラテを抱き上げて歩き始めた。
抱っこはお手のものだが、抱き上げているだけならいざ知らず歩き続けるとなれば長い距離は無理だ(笑)。多少ダイエットが成功しつつあるラテだがそれでも体重は18.6 kgもあるのだから…。

それでもオトーサンは我慢の限界までラテを抱いたままゆっくりと歩いた。途中暗い中ですれ違う人たちの好奇の目が面白い。
小型犬なら抱き上げて歩いている人も多いがラテクラスのワンコを抱いて歩いている例はほとんどないからだ(笑)。しかしそんなことは慣れているから気にならないが心配なのはラテの足である。
まずは抱いて歩けるだけ歩いてそっとラテを降ろすがラテの右前脚は上がったままだ。しかし抱いて歩き、疲れたら降ろし…を単純に繰り返しながら戻れる距離ではないのでオトーサンは思案に暮れ、しばしどうしようかと考えた。

暗い中、もう一度ラテの上げた足を握りしめて確認してみた範囲ではどうやら傷というより攣ったか軽く挫いた感じもする…。
数分そのまま休んでいるとラテは足を地面にそっとつけたので「ラテ、ゆっくり歩くよ」とリードを引くと足を引きずりながらもゆっくりと歩き始めた。いつもの半分以下のスピードではあるがそれは仕方がない…。ともかくゆっくりでも前に進むことが大切だし、路面が凸凹している一帯になるとオトーサンは再び抱っこしその一帯を避けてから降ろす…という事を繰り返した。しかし次第にラテの歩みは普通ではないものの大丈夫そうな感じになってきたのでゆっくりとゆっくりと前進し、家に戻れたときにはホッとした…。

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※天気の良い日の散歩は気持ちがいい。オカーサンと歩調を合わせて散歩中の正面には富士山が!


トラブルと言えばラテだけでなくオトーサン自身にも起こった。オトーサンは普段医者から血糖値の高い事を指摘されているが逆にこれまで低血糖という症状になったことはない。しかし先日の夕方、ラテと帰り道を急いでいるとき急に自分の体調の変化に気がついた。
こんなことは初めてなのだが、まず冷や汗が出始める…。外気温はこの時期の夕刻だから低くダウンジャケットを羽織っての散歩だから暑いわけではない。
おかしいな? と思っているうちに身体の内側から震えが始まるような感じで膝に力が入らず、動悸がして意識もどこか漏れているというかスーッと引いていくような感じがする。
オトーサンは「これってもしかしたら低血糖という奴か?」と意識しつつ、それでも自宅まで後10分も歩けば戻れる距離に来ていることでもあり、まさか倒れることはないだろうと思いつつも冷や汗は次第に滝のようになり、後から気がついたが何か途中で甘い物やジュースでも飲もうという事にも気が向かないほど判断力が衰えていた…。ただしラテのリードを引きながら道路を渡るとき「こんな時ほど注意をしなければ…」という意識はまだあったが。

幸いにも倒れたり意識を失うまでにはならず何とか玄関にたどり着き、ラテを待たせたままで以前医者から万一の場合にと貰って置いた錠剤のブドウ糖を口に入れ、手近にあったパンを数口喉に押し込み、牛乳をコップ一杯ぐい飲みしてしばらく座っていた。後で確認したら使った事がないので当然だろうが、ブドウ糖の消費期限はとっくに過ぎていた(笑)。

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※なんとかとラテは高い所に登りたがります(笑)


ラテはオトーサンの様子が尋常ではないことを感じていたのだろう、心配そうに寄り添って顔を見上げている。
「大丈夫だよ…ラテ」と身体を撫でながらオトーサンはしばし眼を閉じていたら少しずつ楽になってきた。
これまで知識として治療や改善がないまま低血糖の時間が長ければ、脳にダメージを受けてしまうケースもあり、最悪は死に至るという事は知っていたが、なるほど…これが低血糖というものだとすれば想像していたより怖いものだと実感した。だって…道端で倒れても誰もオトーサンが低血糖で倒れたなどとは知る由もなく救急車に搬送されたとしても適切な治療は遅れるに違いない…。
思えばその日はいつもより軽い昼飯であったことと、日中は集中する時間帯が長く一切間食もしないままにラテと散歩に出て走ったりしたのがいけなかったのかも知れない。

やっと一息入れてからラテの身体や足を拭き始めたが、ラテの表情は「オトーサンも若くないんだから気を付けないとね」と言っているように思えた(笑)。今後は念のためブドウ糖を散歩時に必ず持ち歩こうと思っている。
だからというわけでもないが、散歩の途中にある自動販売機で売っている缶入りの「おしるこ」、なかなか美味しくて癖になりそうだ(笑)











MJSOFT、InnerExile初のMac対応アクセサリ& iPhone用アクセサリをリリース


株式会社MJSOFTは12月13日、InnerExileの初のMac対応アクセサリ「Zura」および iPhone 5c用ケース「Hyaline」をリリースしたと発表。また、人気のiPhone 5/5s用ケース「Chevalier」に新色Goldを追加した。


「InnerExile Zura」
ストに貼ることで、傷や汚れを防止するとともに、MacBook Air/MacBook Proをナチュラルテイストにイメージチェンジ。

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・ InnerExile Zura for MacBook Air 13 .... 販売想定価格2,680円税込
・ InnerExile Zura for MacBook Pro 13 .... 販売想定価格2,680円税込

・ InnerExile Zura for MacBook Pro 15
.... (MJSOFTのみでの限定販売) 販売価格2,980円税込

 ※ずれも12月20日出荷開始の予定。

商品仔細

「InnerExile Hyaline」
InnerExile Hyalineは、ポリカーボネート製のiPhone 5c用薄型ケース。iPhone 5cの各色を引き立たせる、クリアを含む5つのトランスルーセントカラー。貴方のiPhone 5cに完全にフィットして、傷や汚れから護る。

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・InnerExile Hyaline for iPhone 5c .... 販売想定価格2,580円税込

 ※12月20日出荷開始の予定。

商品詳細

「InnerExile Chevalier」(新色ゴールド追加)

Chevalierは、カラーコーティングされた内面とクリアなプレートからなるダブルレイヤーデザインのバックカバー。ダブルレイヤーデザインによって金属製のような深みのある表面を演出。ケースに組み込まれているプロテクターでミュートスイッチ、ボリューム、電源スイッチもガードする。

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・InnerExile Chevalier for iPhone 5/5s Gold . 販売想定価格3,880円税込

 ※12月20日出荷開始の予定。

商品仔細


Apple II はじめての雑誌広告秘話

Apple II は1977年4月16日と17日の両日、サンフランシスコで開催された第1回ウエストコースト・コンピュータフェア(WCCF)でデビューした。その経緯などについては「第1回WCCFにおけるAppleブース出展経緯の考察」や「第1回ウェストコーストコンピュータフェア(WCCF)開催物語」でご紹介したが、今回はその最初の広告についての秘話をお届けする。


Apple II 最初の広告は6色ロゴのデザインを手がけたレジス・マッケンナ・エージェンシィによるものだ。WCCFでの反応の良さに勢いを付けようと最初の雑誌広告掲載はエレクトロニクス・ホビー雑誌であるBYTE誌に載せる…。それはWCCFから2ヶ月後となる1977年6月号だった。

広告は見開き2ページ と3ページ目はオーダーフォームになっていたが、この1977年という時代背景を考えて当該広告を見れば、いかに斬新でお洒落な広告であったかがわかるに違いない。特に同誌に載っている他社の広告と比較すればさすがAppleだと思う。しかし実はこの最初のApple II 広告は失敗に終わる…。

さて、私の手元に古いBYTE誌がある。それは1977年7月号だが6月号と同様にこの号でもAppleの同じ広告が載っているので当該ページをご紹介しながら話を進めてみたい。

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※米国雑誌「BYTE」1977年7月号表紙


スティーブ・ジョブズたちの思い、すなわち一般家庭にコンピュータを…というコンセプトを具現化したのだろう、左ページは全面写真で構成され、上部には "Introducing Apple II." と記されたテキストがある。その写真内容は奥のキッチンにいる女性が笑顔でこちらを振り向き、手前には若い男性がApple II を操作している…といったシーンだ。
それは多分にホームコンピュータというコンセプトを意識したものだと分かる。

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※問題のApple見開き広告【クリックで拡大】


ともあれ問題は広告右側ページ左下に採用した写真で起こったとされる…。なぜなら当該広告に問題があったとして約半年後の広告からは当該写真のみ新しいものに差し替えられたのである。何故その部分の写真だけが変わったのか…。当時から様々な推測と共にいくつかの噂話が流布した。

まあ、私がこの話を最初に耳にしたのはずっと後のことで、多分1980年半ばにESD社あたりで雑談として知ったのではないかと思うのだが…。

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※問題になったとされる広告写真部分の拡大


それらの中で特に印象的な説があった…。それは文字通り噂話かもしれずまた事実だったかも知れないがいまとなっては検証のしようもない。
問題の写真は私などが見ればApple II を挟んで男女が楽しく会話しているとしか見えない。そしてこの同じ写真を使ったカタログは雑誌広告より2ケ月前、すなわちWCCFに間に合わせるために作られたもののようだ。

ともかくこの雑誌広告を見た1人の女性からスティーブ・ジョブズがクレームの手紙を受け取ったという話なのだ…。その内容は、女性がゲームコントローラーを握り、対面している男性が女性に指を突き出しているというシーンが「セックスを連想させ不快である」というものだったという。

文化の違い、宗教観の違い、そして時代背景の違いなどで写真や映像を何らかのシンボリックなものと受け止める傾向がある様だが、新興企業のAppleにとっては “そう見られる” こと自体大きな問題であったろう。いつの時点でこのクレームがあったのかは不明だが、もしそれが本当ならジョブズたちは反論することもできたに違いない。しかし結果としてAppleは半年後の広告から当該ページの写真をそっと “無難なもの” に差し替えたのである。

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※BYTE誌1978年2月号表紙(上)と同号掲載Apple II 広告右ページの差し替えられた写真部位(下)


実は写真を取り替えた背景にはクレーム云々はともかくホームコンピュータという広告戦略がまだ時期尚早だったという反省にもとづいた意図もあったらしい…。
そもそも今となっては本当にクレームがあったかどうかなど確かめようもないが、確実なことはAppleが広告戦略の大幅な変更を意図した事実であった。

また別途1977年の終わり頃、業界筋のキーマンからやはりジョブズに手紙が届いたという。その内容は「Apple II は貴社の広告イメージとは違い、まだまだ家電のように誰でもが簡単に使えるものではない」と…。続けて「Appleの広告は証券市場分析や家計簿プログラムが存在するかのように訴えているが、それはどこで買えるのか…」といった辛辣なものだったという。

事実それらを実現するプログラムの提供は当時まだ存在しなかったのである。確かに前記した左側ページの写真では株価表示と見られる画面があるし、机上で見える範囲ではカセットテープレコーダーもフロッピーディスク等の外部機器がない。これではApple II 本体だけで証券市場分析などができるように思われがちだ…。

要はApple II 最初の広告戦略は間違い…というより時期尚早、いや誇大広告になるかも...というのがレジス・マッケンナ・エージェンシィの反省の弁でもあったという。
ホームコンピュータと銘打つには時期が早すぎ、まだマニアやホビイスト、あるいはコンピュータの知識を持ちビジネス志向を探るユーザー達へのアピールが大切な時代だったのだ。

なにしろApple II といえば現在の我々は洒落た樹脂製のケースに納まったものというイメージが強いが、発売当時はボードのみの販売も行っていたわけでまだまだマニアックな市場だったことになる。なおこの7月号広告3ページ目はApple社への直接オーダーフォームという形でプライスリストが載っていたが、同年のBYTE誌11月号になると広域な販売体制が整ったのだろう、各州のコンピュータ取扱店のリストがずらりと列んでいるページに変更となっている。

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※広告3ページ目に用意されたオーダーフォームにはボードのみの価格も掲載されている


「スティーブ・ジョブズの王国」(プレジデント社刊)で著者のマイケル・モーリッツは広告戦略の軌道修正に関し「ありがたいことに、(Appleは) 小規模な業界に存在する、ちっぽけで、目立たない会社だったために、この路線変更はまともに問題にされなかった。大企業がこんな失敗を犯したら、誇張されてひどいことになるのがふつうだが、Appleはまだ無名に近い存在であり、拡大途上にある市場に特有の寛大さにも助けられた…」と書いている。

そんな事実を振り返りながら前記したクレームの話を考えると、この噂話がどこか胡散臭く感じるのは私だけではないだろう。Appleは初めての広告…ある意味での誇大広告および戦略の誤りを、すなわちホームコンピュータからパーソナルコンピュータへのスムーズな路線変更を促すためにこうした話をリークしたのかも知れない。そんな風に考えたくなる都合の良い話に思えるのだ。

さて、この広告に関するお話しはこれでお終いではない…。
冒頭に記したようにApple II はこの最初の広告と同時期に出荷されたわけだが、そういえば我々はWCCFでにわか作りのApple II が5台程度展示されたことは知り得ているもののそれが厳密な意味において後に販売された製品とまったく同じものだったかどうかは分からない…。

どういうことかというとリビングで男性が操作しているApple II をよくご覧いただきたい。現在我々がよく見知っているApple II スタンダードと違う点に気づかれるはずだ。

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※広告ページに写っているApple II にはパワーランプがないのだ!


実はそれにはパワーランプがないのである。以前私は「世界初のパーソナルコンピュータと称されるApple II スタンダードお披露目」というアーティクルの中で「さらに未確認ながら最初期の製品にはパワーランプキーが無いものまであるという話を聞いたこともあるので微妙に違うバリエーションが存在するのかも知れない。」と記したが、広告写真とはいえそれが実証された感じもする。勿論,右ページ上部に写っているApple II も同様だ!

無論時期的な面を考えると広告に使ったApple II はプロトタイプであった可能性も大だからこのデザインのまま出荷された現物があったかどうかについては不明であるが…。
こうしたあれこれを現在の視点から俯瞰すれば当時のAppleもすべて何の問題や障害もなく成功の道をまっしぐらに突き進んできたわけではないことが分かって興味深い。



Vintage Computer、新社屋移転記念のスペシャルセール開催

米国Vintage Computer社は12月11日、新社屋への移転を記念して、12月17日までの間、商品総額1万円以上のお買い上げで、全品表示価格より10%を割り引きするスペシャルセールを開催中と発表。


移転記念セールには同社ウェブページに掲載の全品が対象で、商品総額1万円以上のお買い上げで表示価格より10%割り引きとなる。期間は今月17日までだが、セール期間の日時は日本時間。

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【ご注意】
価格は常に変動しているので最新の情報を確認の上でお買い求めください。

Vintage Computer, Inc.



Apple 1 とはどのようなコンピュータだったのだろうか?

Apple 1 といったところで、ほとんどの方は実機を見たことも触ったこともないに違いない。なにしろ現存するのは世界中で数十台ほどであり、そのうち完動品は数台といわれているからだ。


すでにスミソニアン博物館などで展示されている物を別にすれば、個人所有の実機がおいそれと人の目に触れることもないだろうし、ましてや手に持ち各パーツを確認したり通電の上で起動…といった実機検証などできるはずもない。したがってコンピュータの歴史やAppleの歴史などを語る中で引用されるApple 1 の情報は二次情報どころか三次情報といったありさまなのである。

それでは語るに足りるアイテムではないとも言えるが、こればかりは仕方がない。そこで精巧なレプリカでもよいから手にしたいと長い間考えていたがこの度、幸いにも組立キットではあるものの手に入れる機会を得た。

プリント回路基板はもとより各パーツも実物と同等のものを使っており、組立が問題なければ電源(トランス)とキーボードを用意しテレビにつなげばApple1として動くはずなのだ。その1200箇所以上ものハンダ付けし組み立てる過程でApple1というコンピュータはどのようなチップが使われ、それぞれどのような役割を果たしているかの概要が身についたし、眺めているだけでは知り得ない…例えばジャンパー線の意味といったことなどについても理解できた点は非常に大きいと考えている。

What is Apple1_01

※Apple1の雄姿(レプリカ)


ともかくApple 1というコンピュータがどのようなものなのかを手元のレプリカを交えながら概要をお話ししたい…。
さて我々は「Apple 1」と呼んでいるこのワンボードマイコンは正式には「Apple Computer 1」という。それは基板にきちんとエッチングされているが、無論その意味はAppleにとって最初のコンピュータであることの証しである。この社名の後に番号がつく製品はその後「Apple II」シリーズそして「Apple III」と続くがそこまでだ(笑)。後はLisaそしてMacintoshという名に引き継がれていく…。

What is Apple1_02

※ボード上には"Apple Computer1" と記されている


Apple 1はAppleが会社組織になった後は完成品、すなわち組立済みで販売されたがそれでもこれを買ったユーザーは自身で別途対応するトランスとキーボードを揃えてハンダ付けし、テレビに接続してはじめて使うことが出来た。
Apple 1の原型は当初、スティーブ・ウォズニアックがホームブリューコンピュータクラブでお披露目したのがきっかけで欲しいという仲間たちに回路図やプログラム・コードなどを無償で配布し、スティーブ・ジョブズと共に仲間の家にまで出向いて組立を手伝ったりしていたのが始まりだという。

基板を手にした者は自身で必要なチップやパーツを手に入れてハンダ付けやワイヤーで結線する必要があったのである。それは手慣れたウォズニアックたちにしても数十時間を要する作業であった。それに複雑だったこともありよく壊れたという。
そこでスティーブ・ジョブズは購入者にとって配線作業が難しいのなら配線をエッチングしたボードを作れば売れるし組立も簡単になると提案する。こうしていわゆるプリント回路基板が実現するわけだが、ではそもそも手作業で作ったApple1とはどんなものだったのだろう。これは組立済みApple1の姿より知る人は少ないに違いない。

実はC/PMuseumというサイトにApple1プロトタイプの姿が多くの写真と共に紹介されている。それはApple1を設計するプロセスとしてブレッドボードを使い、ボード上に各パーツを乗せて各々のピンからそれぞれ他のピンまで手作業でワイヤーをつないだものだ。

スティーブ・ウォズニアックはこれと同様な形で一番最初のApple I を創ったに違いない。これならデバッグもやりやすいはずだが、実際に写真を見れば一般人はこんなことはやりたくないと思う人がほとんどだろう(笑)。
当該サイトには "The information on this website may be freely distributed. " とあるのでそのプロトタイプボードの画像を2枚だけ参考としてご紹介しておくが、より詳しいことはC/PMuseumサイトをご覧いただきたい。

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※Apple1のプロトタイプ例


ちなみにブレッドボード(ソルダーレス・ブレッドボード)とは通常、各種電子部品やジャンパ線を差し込むだけで電子回路を組むことの出来る、はんだ付けが不要な、実験・評価・試作に用いる基板のことである。現在では広義にユニバーサル基板などを意味することもあるようだ。

したがって回路図を見ながら部品を集めて手作りしたApple1は皆こんな感じのものだったに違いない。プリント回路基板にしても多くのハンダ付けが必要で大変だが、比較すればその有難味は身にしみる…(笑)。

ところでスミソニアン博物館などに収納されているApple 1を見るとその多くは木製のケースに入れられているがそれらは所有者がそれぞれ思い思いに自作したものだ。またなぜ木製なのかといえば加工しやすいからに他ならない。したがって当時のApple Computer社はトランスやキーボードは勿論、ケースを販売していたわけではない。Apple 1の純正関連品としては少し後になるがBASICインタプリタが記録されたカセットテープと共に75ドルで販売されたカセットインターフェース、そしていくつかのソフトウェア(後述)だけである。

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※Apple 1用のカセットインターフェース


確かにそれまでのホビーコンピュータは点滅するLEDを頼りにトグルスイッチを操作したり,高価なテレタイプ端末機を接続しないとまともなことは出来得なかった。しかしApple 1は前記したさまざまな制約はあるものの家庭用のテレビにつなげばそれでBASICを走らせプログラミングをすることが簡単に可能な画期的な個人向けコンピュータであった。ただしグラフィック機能はなくテキスト表示だけであり無論モノクロ表示であった。

こうしたあれこれを考慮すれば、Apple IIはもとよりだが後に続くパーソナルコンピュータの先駆けとなった先見性のあるマシンではあったが、これではApple 1をパーソナルコンピュータとは呼べないと考える…。
したがって細かなスペック比較はともかく、私が1977年に手にした富士通 FACOM L-Kit 8といったいわゆるシングルボードマイコン、あるいはワンボードマイコンの類としなければ公平ではないと思う。ちなみにそのL-Kit 8 で私は初めてのBASICを走らせ、Apple 1の多くのユーザーと同様にケースを自作した…。


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※筆者が1977年に入手したワンボードマイコン FACOM K-Lit 8 (上) と木製&アクリル板で自作したケース(下)


それではここで簡単にApple 1のスペックを見てみよう。
製品に付属されたオペレーションマニュアルによれば、マイクロプロセッサにはMOS Technologyの 6502 (1.023 MHz)を採用し、RAM は4KB が付属したがオンボード上で8KBまで拡張可能。グラフィック機機はなく一画面で40 文字 x 24 行のテキスト表示で勿論モノクロ表示だった。価格は666.66ドルで販売された。

当時、このApple1を手にしたユーザーだがコンピュータの知識がまったくなかったという人は少なかったに違いない。したがって多くは自身でBASICを走らせ、何らかのプログラミングを楽しんだに違いなくAppleから販売された「APPLE 1 INTEGER BASIC LANGUAGE」はそのよりどころだっただろう。ただし当時のプログラムはすべてカセットテープで供給された。このカセットテープをカセットテープレコーダーにセットしApple1のスロットに挿したカセットオーディオ・インターフェースにつないでロードすることになる。そしてレコーダーは音楽を楽しむもので代用できたがステレオよりモノラルの安物で十分だった。

調べて見ると多くはないがそのカセットテープ供給のソフトウェアがいくつかApple Computer社からリリースされている。それらは「MONITOR/DISASSEMBLER 」といった開発ツールの他「MAZE CREATOR」「FOOTBALL 」「BLACKJACK」「APPLE-TREK」といったゲームなどだった。
現在のパソコンユーザーから見ればキャラクタベースのこれらのソフトウェアはまるで子供だましのように見えるかも知れないが、個人でコンピュータを所有しそれを使っている喜びで当時のユーザーたちは感動していたに違いない。



2ポート高出力USBシガーソケット充電アダプタ「Just Mobile Highway Max」発売

フォーカルポイント株式会社は12月10日、台湾Just Mobile社の12V/24V両対応で幅広い車種で利用可能なiPadとiPhoneなどのスマートフォンを同時に充電できる2ポート合計4.2Aの高出力USBシガーソケット充電アダプタ「Just Mobile Highway Max」を全国の家電量販店および雑貨店舗などを通じて発売すると発表。なお同社の運営するオンラインストアでも3,980円(税込)で発売中。

【Just Mobile Highway Max】
Just Mobile Highway Maxは、デザイン性の高いアルミニウム筐体を採用した2ポート合計4.2Aの高出力USBシガーソケット充電アダプタ。本体素材は、軽量かつ耐久性の高いアルミニウムを採用、外周部分は着脱時にしっかりと掴むことができるように立体的なダイヤモンドパターンが施されている。12V/24V両対応で幅広い車種で利用可能。

Highway Max


△ 高出力2.1AのUSBポートを2つ搭載
  Just Mobile Highway Maxは、iPadなどのタブレット端末を急速充電できる2.1A高出力USBポートを2つ搭載しているので、最大4.2AでiPadやiPhone、スマートフォンなどを2台同時に充電することができる。

△ 12V/24V両対応のカーチャージャー
  Just Mobile Highway Maxは、12Vと24Vの入力電圧に両対応しているので、一般的な車種はもちろんトラックなどの大型車や一部の外国車でも安心して利用可能。

△ 軽量で安全なコンパクトデザイン
  Just Mobile Highway Maxの本体は、約68mmと非常にコンパクトにデザインされ、重量もわずか約28gと軽量なのも特徴。カラーリングもアルミニウムのシルバーとブラックのツートーンでまとめられている。本体内部には過電流を防止するヒューズが内蔵されているほか、本体前面にはシガーソケットからの給電状態を表す緑色のLEDランプを搭載。

△ コイル型のmicroUSBケーブルが付属
  製品には、ケーブル長が最大約100cmのコイル形状を採用したmicroUSBケーブルが付属しているので、箱から取り出してすぐにスマートフォンやモバイルバッテリーなどを充電することができる。ケーブルは、自動車の内装にマッチするつや消し
ブラックを採用。

[対応モデル]
・iPad Air
・iPad(第1世代〜第4世代)
・iPad mini Retinaディスプレイ
・iPad mini (第1世代)
・iPhone 5s
・iPhone 5c
・iPhone 5
・iPhone 4s
・iPhone 4
・iPhone 3Gs
・iPhone 3G
・iPod touch(第1世代〜第5世代)
・スマートフォンなど

※本製品には、LightningケーブルおよびDockケーブルは付属していない。

定価はオープンプライスだが、オンライン直販価格:3,980円(税込)。

Just Mobile Highway Max 製品ページ


FMACCG:ソフトウェアの部屋【8】1996年5月14日~ 1996年10月19日

FMACCG:ソフトウェアの部屋【8】1996年5月14日~ 1996年10月19日

001/512 SDI00116 松田 純一    ソフトウェアの部屋 Part-9オープン
( 9) 96/05/14 13:13

ソフトウェアの部屋 Part-8が一杯になりましたのでクローズ
し、新たに当会議室「ソフトウェアの部屋 Part-9」をオープ
ンしました。
ご利用くださいますようご案内いたします。

              SMACCG SYSOP 松田純一

041/512 SDI00116 松田 純一    電子ブックは面白いぞっ..と
( 9) 96/05/19 23:30 コメント数:1

過日にCD-ROM版の日本大百科全書(小学館)を購入した話を書きまし
たが、なかなかに便利なので新たにSentius Electronic Book Player
というソフトと共にいくつかの電子ブックを入手してみました。
Sentius Electronic Book Playerは日本大百科全書の中に含まれて
いますがこれは日本大百科全書だけしか読めなくなっているようで
す。
入手した電子ブックは「大辞林(三省堂)」、「現代用語の基礎知識
1995年版(自由国民社)」、「新潮日本人名辞典(新潮社版)」、「西洋
文芸人名録(日外アソシエーツ)」そして「聖書(日本聖書刊行会)」
です。
特に「大辞林」は私事で恐縮ですが私の弟が編集協力者の末席にい
た関係上、本として出版した時に買いましたが場所もとりますしこ
ちらの方が便利です(^_^)。

で、これは以前に買ったまま、放り出したNakamichiの7連CD-ROMド
ライブが便利かと久しぶりにMacintoshに接続してみましたが、事は
そうそう旨く運びません(^_^;)。
Book PlayerのサポートCD-ROMドライブリストに入っていないので
もしや...と思いましたが、Book Playerから認識してくれません。

それはともかくMacintosh本体のCD-ROMドライブなんか、私の場合
日常はほとんど空いているので特に利用目的がなく、ボーッとして
いる時に人名辞典や辞書を検索してみるのも面白い物です(^_^)。
以外と面白いのが「聖書」でして、私は特定の宗教・宗派にも関係
ありませんがこの例えば「エゼキエル書」など、想像力を働かすと
まるで壮大なSFを読んでいるみたいです。
「私が見ていると、見よ、激しい風とともに、大きな雲と火が、ぐ
るぐるとひらめき渡りながら北から来た。。その回りには輝きがあり、
火の中央には青銅の輝きのようなものがあった」とか「私が生きもの
を見ていると、地の上のそれら四つの生きもののそばに、それぞれ
一つずつの輪があった」などという記述の場面はよく、UFOの飛来を
暗示させるものだと評される場面です(^_^)。

こりゃあ、やはりCD-ROMドライブ内蔵のPowerBookが欲しいなあ(笑)。

                  SMACCG SYSOP 松田純一

097/512 SDI00116 松田 純一    AdobeのPageMillの日本語版
( 9) 96/05/28 07:40 コメント数:1

ラオックスMAC館でのお話...。
AdobeのPageMillの日本語版が出ましたので早速購入しました。
パッケージをレジカウンターに乗せ店員さんの対応を待っていたら
私の後ろに同じパッケージを大事そうにかかえた35歳前後の男性が
私の買う物を見て「やっと出ましたねぇ!...はまってしまいまして!」
と本当に嬉しそうに話しかけてきました(^_^)。
「ホームページを作られているのですか」の問いに私は「私が作る
わけではないのですが、勉強と思って...」と答えると...
「ISDNも引きたいと思っているんですよ」とニコニコ顔。

ビジネス利用ではないような感じもしましたが、本当に好きでそし
て楽しそうにこの種のものを使っているユーザーの方もいるのだと
あらためて知りました。

                  SMACCG SYSOP 松田純一

167/512 SDI00116 松田 純一    Director 5.0のアップグレード案内
( 9) 96/06/29 13:36

Director 5.0のアップグレード案内が届きました。

4.0日本語版からのアップグレードだと49,440円とのことです。ただ
今回ちょっと問題となるのはDirector5.0日本語版はハードウェアプロ
テクトがあることです(^_^;)。なお英語版にはないようですね。
ま、想像するにDirectorを使っている人の中にはかなりのコピーユーザー
もいると思われるので仕方がないのでしょうねぇ...。
それから別紙にはテクニカルサポートが7月19日(予定)よりマクロメデ
ィア(株)自身が行う旨の通知がありました。

さて、どうしようかなぁ(^_^;)。

                    SMACCG SYSOP 松田純一


182/512 SDI00116 松田 純一    RE:QTアルバム v2.0 UP DATEの方法は?
( 9) 96/07/05 22:47 181へのコメント

竹岡正博様

キューティアルバム2.0ご利用ありがとうございます。
お問い合わせの件ですが、製品のシリアル番号をご明記の上
弊社までFAXなどでお申し込みください。
まずは弊社に登録カードをご返送していただいているかを確
認させていただき、ディスクを別送させていただきます。
費用は無料です。

弊社FAX:03-5360-xxxx

以上取り急ぎご案内申し上げます。

               SMACCG SYSOP 松田純一

255/512 SDI00116 松田 純一    YONOWATから直接AMAPI 2.11の案内
( 9) 96/08/08 07:54 コメント数:1

鵜沢さんたちとサンフランシスコEXPOで見つけて購入したAMAPI
ですが、国内外から一度も音沙汰がなく私の頭の中ではすでに忘却
の彼方でした。
それがどうしたことかYONOWATから直接AMAPI 2.11の案内が届
きました(^_^;)。
アップグレードは$149ですって。

SWEEPツール、Gordon surfacesなどの機能の他、入出力部分も
強化されたようですが、さて...どうしましょう(笑)。

                 SMACCG SYSOP 松田純一


286/512 SDI00116 松田 純一    RE:SIGGRAPH速報その1
( 9) 96/08/10 23:48 284へのコメント

doku(FUKUMA)さん

SIGGRAPH速報、興味深く拝見しました。
1987年に初めてアナハイムのSIGGRAPHに行ったときのことを思い出しました。
丁度Macintosh II、すなわち最初のカラーMacintoshが登場した年でしたが随分
とSIGGRAPHの雰囲気やテクノロジーも変わりましたね(^_^)。
続報楽しみにしていま~す。

                      SMACCG SYSOP 松田純一

395/512 SDI00116 松田 純一    「100 GOLD FINGERS」CD-ROM
( 9) 96/10/05 09:52

「100 GOLD FINGERS」~ジャズピアノを10倍楽しむ法~というCD-ROM
を買ってきました。
1993年6月5日、東京芝のメルパルクホールで行われた同名のコンサートの
中からジャズのスタンダードナンバー12曲をQuickTime Movieとプレイヤー
の演奏スタイルやプロフィールそしてアルバム紹介や曲名解説などで構成紹
介されたものです。

FMACCG_SOFT8_02.jpg

※「100 GOLD FINGERS」~ジャズピアノを10倍楽しむ法のパッケージ


私はジャズそのものに特に詳しいわけではないのですが(^_^;)、音楽は好きで
す。とは言ってもモダンジャズなどの全般を好んでいるわけではないので少々
ジャズファンとしては異端ですかね(笑)。

このCDも好きなプレイヤーであるJohn Lewisなどがいたので入手してみま
したが、彼の弾く「J.S.BACH/Presudes and Fugues」のCD4枚は私のお宝
のひとつです(^_^) 。

このCDからの音を自宅の一台のMacintoshからBOSEスピーカーに出すとなか
なかに良い音がします(^_^)。それを聞きながら(見ながら...映像を)二台目の
MacintoshでDirectorなんか使っているのですが(^_^;)、なかなかに気分の良
いものです(^_^)。... Directorは依頼事で止むをえずなんですが、なかなか進
みません....(笑)。

Kenny Barron弾くAutume Leaves(枯葉)などはあまりにもスタンダードで
すが、聞くには良い季節になりましたね。
このCD-ROM、定価は4,800円、発売元は富士通パレックス(株)です。


                     SMACCG SYSOP 松田純一

397/512 SDI00116 松田 純一    RE:小耳にはさんだのですが?
( 9) 96/10/06 00:38 396へのコメント コメント数:1

まじゅろさん、こんにちは。

>>MAC FANで読んだのですが、
>>コ-シングラフィックスさんは、「ことえり」の開発元なのですか?

あれは真っ赤なウソでして...ライターの方の勘違いでしょう(^_^;)。
私共は残念ながら「ことえり」の開発元ではありません。どこからそ
んな風なことになったのでしょうかねぇ(^_^;)。
ともあれ、お役に立つかは分かりませんが、お話などがございました
らご一報ください。

                  SMACCG SYSOP 松田純一

400/512 SDI00116 松田 純一    RE:デジタルtoデジタルの編集
( 9) 96/10/06 21:20 399へのコメント コメント数:1

まじゅろさん

はい、デジタルビデオはご質問のとおりデッキではなくビデオカメラ
二台をVbox IIを使いデモする予定でおります。
またご質問の二番目ですが、新パスポートサイズのデジタルビデオカ
メラDCR-PC7は別売のLANCアダプタとVbox IIにより、同じようにMOMEN-
TO 2.0で劣化のないビデオ編集ができます(^_^)。
先週末にもすでにDCR-PC7をお持ちのお客様からお問い合わせをいただ
きましたが、ご利用上の注意としてはこのデジタルカメラのタイムコー
ドはRCタイムコードではなく、ノンドロップタイプのためそのままの
設定ではタイムコードが表示されません。
しかしMOMENTO 2.0にはすでにこれに対応しており、USER'S GUIDEの25
ページから26ページをご参照いただき、カウンタータイプを変更する
だけでご利用できます。

                    SMACCG SYSOP 松田純一

401/512 SDI00116 松田 純一    RE:RE^2:小耳にはさんだのですが?
( 9) 96/10/07 07:27 398へのコメント コメント数:1

まじゅろさん

お問い合せに関しては私の手にあまるので、分かるものがおりましたら
聞いてみます(^_^;)。

>>ハンドヘルドコンピュータHC-88に搭載...

懐かしいマシンの名が出ましたね。私も持っていましたし、これでProlog
などを勉強しとりました(^_^;)。

FMACCG_SOFT8_01.jpg

※1982年購入のEPSON HC-20 ハンドヘルド・コンピュータと音響カプラ。このヒットでHC-40、HC-80、HC-88と後継機種が発売されることになる


>>そうですか。でもMAC FAN9.15号P48の記事は本当でしょうか?
>>つうかいでしたので何度も読み返しましたが(^^)

これは本当です(^_^)。ま、少々文面は過激ではありますが...(笑)。
地味な活動ですがMOSA(Macintosh OS Software Association)として
毎日努力をしています。そしてこのMac Fanの記事を読んでいただいた読
者の方々の中から会員希望者が随分と増えました(^_^)。

                   SMACCG SYSOP 松田純一

418/512 SDI00116 松田 純一    RE:MacRenderMan = (いいな*ほしいな);長文
( 9) 96/10/13 06:37 415へのコメント

懐かしいRed's dreamとかTin Toyが久しぶりに出てきましたね(^_^)。
Luxo Jr.は1986年制作ということですから、丁度10年前...いま見て
も凄いけどねぇ。
私の手元にあるPixarのビデオは、数年前のサンフランシスコExpo
で購入したものですが、この1986年のLuxo Jr.、Red's Dream、Tin
Toyそして1989年のKnickknackの4作品が収録されているやつです。
特にRed's Dreamは好きですねぇ(^_^)。

FMACCG_SOFT8_03.jpg

FMACCG_SOFT8_04.jpg

※サンフランシスコExpoで購入したPixarのビデオ



                   SMACCG SYSOP 松田純一

494/512 SDI00116 松田 純一    PRMAN&PPSで作った魅力的なデータを登録
( 9) 96/10/19 17:12 コメント数:1

データライブラリの#2に森 康師さん作のPRMAN&PPSで作った
「衛生からカーナビの情報伝達過程のアニメ」Movieなど魅力的なデ
ータを登録しました。
ご興味のある方は是非ダウンロードしてくださいませ。

               SMACCG SYSOP 松田純一



ラテ飼育格闘日記(366)

ラテも来年は8歳となる。何だか文字通り光陰矢のごとし…といった感じで「もう8年目?」と信じられない思いもするが、毎日顔を合わせていると逆に分からないこともあるに違いない。先日ラテは見かけよりずっと日々成長しているんだということをまざまざと感じさせる出来事があった。それはオトーサンと一緒の夕方の散歩でのことだった。


夕方の散歩はオトーサンの目標では1時間は歩こうと考えてきた。勿論雨の日やラテあるいはオトーサンの体調の悪い日は別だがラテにとっての散歩は文字通り、オトーサンたちがイメージする散歩というものよりずっと大切で重いものだということが日増しにわかってきたからでもある。
日中は家の中にオトーサンたちといるわけで、たまには室内でボール遊びなどをすることもあるが通常はずっと寝ている状態のラテだ。そんなラテの顔が輝き、様々な表情を見せるのはやはり朝夕2度の散歩なのであり、だからこそ良い意味で様々な体験…経験をさせてやろうと思っているのである。

Latte366_4.jpg

※オトーサン…アタシもいつまでも子供ではないのよ!と妖艶な表情のラテ(笑)


すれ違うだけがほとんどだが、多くの人たちやワンコあるいは前方を横切る猫あるいはカラスなども、ラテにとってはひとつの体験でありそこからいろいろなことを学んでいくようだし、その過程でオトーサンもラテの性格やら好みといったものを知ることが出来る。
それに散歩から刺激を受けるのはラテだけではなくオトーサンも一緒だ。「犬も歩けば棒にあたる」ではないがラテを連れて歩くからこそオトーサンにとっても思いがけないことがあり得るのだ。

例えば先日の朝、ラテと共に紅葉のアーチの中を歩いていたら前方からテリア系の白いワンコが見えた。習慣でオトーサンはそのワンコが雄なのか雌なのかを判断することにしているが、ピンクの洋服を着ていたので雌のワンコと考え、ラテのリードを短くしてすれ違い様に喧嘩などしないようにと構えながら進んだ。
これはラテが雌のワンコ、それも初対面のワンコに対してはほぼ100% 吠えたり唸ったりするからだ。いくらワンコ連れ通しであっても吠え合うのは気持ちの良いものではない。
しかしどうしたことか、そのワンコがラテに向かって近づいて来るでないか。ふとオトーサンが顔を上げてそのワンコの飼い主さんを確認すると制服を着た女子高校生なのだ。たぶんに家族から「学校いく前に散歩させてきてね」などと言われているのだろうか(笑)。

Latte366_2.jpg

※かなり奥深い緑地もラテにとっては興味新々な場所なのだ


オトーサンはワンコ同士が鼻をつき合わすまでの距離に近づいたこともあり「おはようございます」と挨拶すると明るい声で「おはようございます」と帰ってきた。コミュニケーションはワンコだけの問題でなく飼い主同士が阿吽の呼吸でワンコのリードを持っていないとなかなか上手くいかないものなのである。
ラテは普段雌のワンコに対しては大変辛辣で、ほとんどの場合は吠えるものだがこのときはどういうわけか尻尾を振ったり遊びのポーズは取らないまでも唸ったり吠えたりしないのだ。とはいえ気を許した瞬間に「ガウッ」ということもあるのでオトーサンは神経を集中する。オトーサンは念のため「女の子ですか?」と聞くと「はい!」という答えが。
相手のワンコはラテに興味があるようだが、ラテは一端マズルを遠ざけると何事もなかったように静かに離れていく(笑)。オトーサンは「お引き留めしました」と言って踵を返すと「ありがとうございました。ワンちゃんまたね」というこれまた明るい声で答えてくれた。オトーサンさんは何だか嬉しくなってラテとアイコンタクトして微笑んだのである。だって、こうした機会でもないと一介のオジサンが女子高校生と言葉を交わすことなどできないではないか(笑)。

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※久しぶりのカフェでオカーサンにおねだりする


さて、その日の夕方の散歩でこれまた奇妙なことがあった。この日記に何度も書いているが、ラテは子供の場合は初対面でもフレンドリーだが大人の場合は初対面はまず警戒して吠える。吠えるだけならまだしも時には唸る。特に年寄りは男女ともに嫌いなようで、これはオトーサンと一緒だ(笑)。
だからたまたま「あら~可愛いわねぇ」などと近づいてくれるお婆さんなどに対しオトーサンの立場も考えずに唸るは吠えるは…なので油断は禁物なのだ。
それがこのとき、前方から自転車に乗り走ってきたお婆さんがすれ違い様ラテと視線があったようなのだ。ラテも振り向いた。無論それは珍しいことではないのだが…。その瞬間少し通り過ぎたお婆さんは自転車を止めて降りながら「まあまあ、可愛いのねぇ!」と満面の笑顔で近づいて来るのだ。オトーサンも知らん振りして通り過ぎるのも申し訳ないと立ち止まった。

当然のことラテは猛然と吠えるものとオトーサンはリードを短くそして強く握ったが、驚いたことにお婆さんは何の躊躇もなく両手を広げて膝を折り、ラテを抱擁しようとしたのだ。
オトーサンはラテが噛みついたりしないかとビクッとしたがこれまた不思議というか初めてのことだがラテは明らかに喜びを表し、尻尾を振り、一瞬お尻を高く上げ両前足を伏せるという遊びのボーズをしたと思ったらしゃがみ込んでくれたお婆さんの口元を舐めたのである!
無論一言も吠えずに…。

Latte366_1.jpg

※オカーサンに買ってもらった冬用の寝床で一休み


初対面でお年寄り…。ラテが猛烈に吠える要素満載なのにどうしたことなのか、オトーサンはリードを保持しながらも数十秒の間の出来事を感激しながら眺めつつ「不思議ですね、初対面の方には吠えるんですが」というとお婆さんは「あたしもヨークシャテリアを飼っているからかしら」という。いや、単にワンコ好きとかワンコを飼っているからと近づいて来た方はそれこそ沢山いらっしゃるがお年寄りで初対面という条件で吠えないどころか口を舐めた人は初めてなのだ。
オトーサンは「ありがとう…またね、ワンちゃん」といいつつ自転車で遠ざかるご婦人の後ろ姿をしばし見届けながらラテを見るとどこかしら満足げな表情でオトーサンを見上げていた。

なぜあのお婆さんにラテは吠えなかったのだろうか…。こればかりはラテに聞くしかないが、それは決してワンコの臭いがするからという単純な理由ではないと思う。オトーサンが思うにあのお婆さんは何の不安も躊躇もなくラテを抱きたいために近づいた。それは無心で子供のようだったからなのかも知れない。そしてラテ自身も日々成長しているに違いない…。





Apple I Replica Kit を組み立てた!

過日はApple I のプリント回路基板 (部品実装なし)を入手したことをご紹介した。無論レプリカである…。そして創業まもないAppleは完成品販売前にこの基板のみを販売していた時期があったことを記した。今回は何とした運命の悪戯か…(笑)、これまでにも探しはしたものの入手ができなかった全パーツが揃ったApple I 組立キット一式 (Apple 1 Replica Kit) が手に入ったのだ!


Apple I はApple社設立のきっかけとなった製品であり、スティーブ・ジョブズと共に創立者の1人だったスティーブ・ウォズニアックが独力で開発したマイクロコンピュータ…ワンボードマイコンである。
紆余曲折があったもののスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックそしてロン・ウェインの3人がApple Computer創立メンバーとなり、それぞれ私財を投じてApple I の販売をはじめた…。

Apple1Replica1976b.jpg
※4日間でハンダ付けと組立を完了したApple I Replica全容【クリックで拡大】


はじめはウォズニアック自身が自分の為のコンピュータを作りたいという願望・希望から開発を始めたのがApple I の原型で、ホームブリューコンピュータクラブに持ち込んだ反応の良さに刺激され、友人のジョブズの発案でプリント基板および完成品の販売および会社設立を考え始めたのがApple社誕生のきっかけとなった。

Apple1_assembly_6.jpg

※開封したばかりのApple I Replica Kit の同梱内容(一部)


結局Apple I は175台~200台ほど製作し150台ほど販売したが、ウォズニアック自身「アメリカ中に販売をしたわりには売れなかった」と「マッキントッシュ伝説」アスキー出版局刊の中で話している。
なによりもApple II のリリース時にApple I を下取りにする販売戦略を取ったため、ほとんどのApple I はAppleに戻され廃棄処分となった。
Apple I はApple II とは違い、サウンドやグラフィック、カラー機能は一切ない完全なテキストマシンだったこともあり多くのユーザーはApple II を入手する際にApple I を下取りに出したのである。
こうした事情でそもそもApple I は現存している数が極端に少なく、さらに昨今Apple社が様々な意味において注目されその歴史などを語られることからもその最初の製品としてのApple I は希少価値が高まり、オークションで数千万円の価格で落札されるほどのコレクターズアイテムとなった。

したがって私などがどう逆立ちしてもオリジナルのApple I を手に入れることなどできようもないわけだ。しかし多分に夢で終わるかと思うものの、個人的にひとつ考えているというか…実現したいと思っていることがあった。
…話が少し逸れるがお付き合いいただくと…今年の夏に私は初めて大塚国際美術館へ一泊で出向き1,000点ともいわれる世界の絵画の名作を一望にすることができた。
特に心に残ったのが環境展示という手法だった。絵画や遺跡に残された一点や数点を壁面に飾るのではなく、その建物を丸ごと忠実に再現してしまうという思い切ったものだった。無論それらは子供だましのものではなく学術的にも十分に役立つほどオリジナルに忠実な出来映えであった。

あのシスティーナ礼拝堂しかり、スクロヴェーニ礼拝堂聖テオドール聖堂しかりであった。
それらの環境展示を堪能しながら私はもし私が考えるコンピュータ博物館といったものを実現できるなら、この環境展示という手法を取り入れたいと思った。
スティーブ・ジョブズの自宅のガレージでApple I は組み立てられたわけだが、例えば単にApple I を展示するのではなく、ガレージ全体を再現する…それが無理ならばせめてその作業机の上だけでも再現できないかと思ったのである。
勿論この種のアイデアは私の独創ではない。米ディズニーワールド人気のアトラクション「Spaceship Earth」には黎明期のアップルのガレージが再現されたことがあるそうだ。そこにApple I があったかどうかは不明だが…。
ともかく機械油などで少々汚れた机上に雑然と計器類やハンダごてなとが置かれ、その中心に問題のApple I のボードが置かれている…といった感じで当時の作業中の雰囲気を製品のみではなくその生まれた環境からも汲み取れる展示ができれば素敵だと思った…。
そもそもApple I は伝説のコンピュータであり実機を前に、手にして話ができる機会はほとんどなく巷に溢れている情報は写真に頼るしかないのが現状だ。したがって何らかの形でこのレプリカを活かせるように考えてみたいと思っているだが…。

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※マザーボードにソケットのみをハンダ付けした様子【クリックで拡大】


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※コンデンサ、抵抗をはじめ必要なパーツをハンダ付けする【クリックで拡大】


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※ソケットに対応するチップを装着し、いくつかのジャンパーを考慮して完成【クリックで拡大】


そうそう…大事な事を忘れてはいけない…。こうしたレプリカ、すなわち複製・コピー製品は著作権を侵害することになり違法ではないかと眉をひそめる方もいるかも知れない。当然のことだ…。
「レプリカ」とは本来、原製作者自身によって作られた複製品の意味だったそうだが現在ではご承知のようにコピーの意味合いで使われている。ただし私見だがレプリカは単なる真似事といった意味合いを超え、すべてにおいて原資料に忠実に作られていなければ意味がないと思う。
また複製は複製だから意味がないという人もいるが、前記した大塚国際美術館収蔵作品はもとより博物館や美術館の展示品の中にはレプリカは多い。特に貴重な文化財や考古学的な遺物などの展示物は、オリジナルが盗難の可能性はもとより照明や湿度、気温などによる損傷を受けやすいことを考慮して一般展示にはレプリカを用いることがある。

例えば私が所有しているレオナルド・ダ・ヴィンチの手稿「マドリッド手稿」や「鳥の飛翔に関する手稿」も研究材料となりうるレプリカである。レオナルド・ダ・ヴィンチ直筆として残っているいくつかのオリジナル手稿は損傷や劣化を恐れてほとんどが門外不出であり、研究者でさえ通常はレプリカに頼っているのが現状だしそのレプリカでさえ今では入手が難しい。

ことほど然様にレプリカの存在意義は決して小さくないが問題は違法性があるかどうかであろう…。
ルイ・ヴィトンのバッグとかブルガリの時計だと称して精巧なコピーを製造販売するのは無論違法である。そうした観点から今回手にしたApple I のレプリカを考えると確かに問題がないとはいえない。Apple社は当然のことながらこうした件でコメントを出すはずもないし許可を出すはずもないからだ。

しかし例えば Replica 1というApple I の動作を完全に再現したレプリカ制作者は当初Apple社に正式な許諾を求めたが梨の礫だったため思案の結果スティーブ・ウォズニアックに許諾依頼のメールを出したところ「あなたのしようとしている事は素晴らしい」と快諾されたという事実がある。
そもそもApple I は1975年に回路図やROMのコードをホームブリュー・コンピューター・クラブで無料配布していた事実がある。すなわちApple社が設立される前のことであり、ウォズニアック自身Apple社に著作の所有権はないと明言している。そしてウォズニアックは「誰が何と言おうと、これは私のものであり、世に送り出したのは私だという事実を曲げることはできない」とも発言し、誰でもが自由に同じものを作れるようにと考えていたことは歴史的事実である。

自叙伝「iWOZ : Computer Geek to Cult Icon (和書名: アップルを創った怪物)」を出版した際にOnPoint というラジオ番組に出演したウォズニアックはその番組でも次のように話している。

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※「アップルを創った怪物」ダイヤモンド社刊表紙


「私がApple I を作ったのは、会社を創業するためではない。回路図、プログラム・コードなど、ホームブリューコンピュータクラブのメンバーが自分でコンピュータを作るのに必要なものをすべてを配布したんだ。無料でね。誰でも自分のコンピュータを持てるということを伝えるために…」と。

またTom Owadという人物が書いた「Apple I Replica Creation: Back to the Garage」という本は文字通りApple I のレプリカを総額100ドルほどの部品を使って組立て、その過程でコンピュータのアーキテクチャーを学ぼうとするものだが、スティーブ・ウォズニアックが推薦の「前書き」を書いている。

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※「Apple I Replica Creation: Back to the Garage」表紙


要するにウォズニアックの真意はホームブリューコンピュータクラブ当時の共有の精神をずっと持ち続けたいと考えていた。そして後のApple II にしても会社(Apple)としては随分と著作権の防御に力を注いだが、肝心のウォズニアックが回路図はもとよりROMの中身まで公開したためクローンも多々登場した。しかし逆にサードパーティ各社から様々な周辺機器やアプリケーションが開発されApple II ワールドが豊かに大きくなったという経緯があるのは事実である。

整理すると...Apple I はApple Computer, Inc.という法人会社ができる前にウォズニアック個人が開発したコンピュータであり、その回路図やモニターROMの中身もすべてウォズニアック自身のものだという意識から「ハードもソフトも自由に作っていいよ」というアピールとなったしその信念は現在でも変わっていないようだ。それに…私も所持しているがApple I のオペレーションマニュアルのレプリカ(コピー)にもウォズニアック自身が積極的に直筆サインし販売している(笑)。

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※スティーブ・ウォズニアックの直筆サインが入ったApple 1 オペレーションマニュアル(レプリカ)


ということで当該レプリカが登場してからすでに7年ほど経っているはずだが、現時点ではApple社やウォズニアックからクレームが入ることはないと思われる。

ともかくこのApple I レプリカキットは勿論すべての部品をハンダ付けして組立て、電源とキーボードを用意し、さらにモニターにつなげばオリジナル同様に動作するはずだが、そこまでの執着はないので我ながら気が楽なのだ。本格的なハンダ付けもしばらくご無沙汰しているが、その昔はよくハンダ付けをした時代もあったから苦にはならない…。問題は集中力か(笑)。
これでApple I のプリント基板がどのようなものであったのか、そしてその完成品がどういう質感とビジュアルを持ったものなのかを写真ではなく実体験できることこそ私にとって重要なことと考えている。
さらに私の知り得ることは僅かに違いないが、このキットをゼロから組立る過程で、使われている各チップとその役割はもとより、ジャンパー線の意味といった単に外から見ているだけではわかり得ないことが理解できた点は非常に大きい。

この後、1977年製 MOS Technology社のMCS 6502マイクロプロセッサ(ホワイト・セラミックパッケージ)やApple I 用カセットインターフェースそして Apple I 推奨トランスのひとつである Stancor が揃う予定になっている。その前に組み立てた全体を再度確認し間違いや雑な点があったら修正しておきたい…。
これらのシステムは前回にも記したようにこの種のプレゼンや講演の機会には参加者の方々に身近に触れていただきたいと考えている…。





大容量6,000mAh搭載スーツケースデザインのモバイルバッテリー限定販売

フォーカルポイント株式会社は12月4日、台湾essential tpe社の大容量6,000mAhに最大2.3A出力の急速充電対応でスーツケースデザインを採用した小型軽量モバイルバッテリー「essential tpe KOFFER PowerPack」を直営オンラインストア限定で発売すると発表。


【essential tpe KOFFER PowerPack】
essential tpe KOFFER PowerPack(エッセンシャル ティーピィーイー コファー パワーパック)は、大容量6,000mAhに最大2.3A出力の急速充電対応でスーツケースデザインを採用した小型軽量モバイルバッテリー。2.3Aの高出力に対応しているのでiPadを急速充電することはもちろん、iPhoneを短時間でフル充電することが可能。

KOFFER PowerPack


△ 6,000mAhの大容量バッテリー
  KOFFER PowerPackは、コンパクトボディに6,000mAhの大容量バッテリーを搭載。KOFFER PowerPackとiPhoneなどのスマートフォンを一緒に持ち運ぶとスマートフォンの連続使用時間を大幅に延長することができ、iPhoneであれば約2回フル充電することが可能。

△ バッテリー残量を確認できるLEDランプ
  KOFFER PowerPackの本体には、4つのLEDインジケータランプを搭載しており、ボタンを押してバッテリー残量を視覚的に確認することが可能。本体充電用に汎用性の高いmicro USBポートを採用しているので、付属のmicro USBケーブルを使用して簡単にiPhoneやスマートフォンに付属する電源アダプタやPCから本体を充電することができる。

△ 充電時の安全に配慮した設計
  KOFFER PowerPackには、過充電や過電圧、過電流を防止して充電中のデバイスを保護するために複数のセーフティーシステムを内蔵しているので、様々なデバイスを安心して充電することができる。

△ 耐久性の高い軽量ポリカーボネート
  KOFFER PowerPackは、耐久性の高いポリカーボネートを筐体に採用しているため、6,000mAhの大容量バッテリーを搭載しながらも重量はわずか約145gと、軽量設計で負担なくカバンに入れて持ち運びすることができる。筐体は手になじむように角を丸くしたラウンド形状に立体的なラインを施したスーツケースのようなデザインを採用。本体カラーは、高級感あるシルバーとチタニウムの2色をラインナップ。

オンライン直販価格:4,980円(税込)、発売時期:12月中旬。

[製品仕様]
本体サイズ:約95(W)×45(H)×22(D)mm
   重さ:約145g
   容量:6,000mAh

[対応モデル]
・iPad Air
・iPad (第1世代〜第4世代)
・iPad mini Retinaディスプレイ
・iPad mini (第1世代)
・iPhone 5s
・iPhone 5c
・iPhone 5
・iPhone 4s
・iPhone 4
・iPod touch (第1世代〜第5世代)
・スマートフォンなど

※本製品には、LightningケーブルおよびDockケーブルは付属していない。

essential tpe KOFFER PowerPack 製品ページ



ファイルメーカー、最新バージョンFileMaker 13プラットフォーム発表

ファイルメーカー株式会社は12月4日、ビジネスの効率を上げるため次世代プラットフォーム、FileMaker 13製品ラインを、本日より日本国内で販売開始すると発表。新バージョンFileMaker 13は、部課単位などのワークグループで使うビジネスソリューションをiPad、iPhone、Windows、Mac、Web向けにテーラーメードで素早く簡単に構築して生産性を上げることを可能にする。


FileMaker13.jpg

FileMaker 13は50を超える新機能を搭載しており、代表的なものは以下の通り。

△ FileMaker WebDirectは、HTML5ブラウザ・ベースの全く新しいテクノロジー。プログラミングのスキルが無くても、部課単位のワークグループで使うデスクトップスタイルのソリューションを作成してWebブラウザに展開できる。

△ スライドコントロール、ポップオーバー、ジェスチャーを使ったレコード間の移動など、iOSらしい操作性をサポートしたiPadやiPhone向けのソリューションを作成するためのツールが揃っている。iPadやiPhoneのレイアウトを一工程で作成できるので、シングルクリックで内蔵カメラを使ったバーコードのスキャンをしたり、データの入力をスピードアップさせるカスタムキーボードを表示させたりするiOSソリューションが作れる。

△ デザイン機能に大きな改良が加えられ、カスタムテーマとスタイルの共有、データフィールドをデザインレイアウトにドラッグ&ドロップできる機能などがサポートされた。

△ AES 256ビット暗号化技術によってより堅牢なセキュリティを実現。iPad、iPhone、デスクトップからサーバーまで、どこにデータがあっても保護する。暗号化を有効にするにはFileMaker Pro 13 Advancedを使用。

△ ソリューション開発技術者のための機能強化が図られた。ビジネスロジックに従って画面上のオブジェクトを表示/非表示する機能や、Webアプリケーションとの簡単な統合など、多くの機能拡張が新しく追加されている。

△ FileMaker Server 13では、まったく新しくHTML5で再構築された管理画面(Admin Console)を使って、ビジネスソリューションをどこからでも管理することができるなど、サーバー管理が簡単。

【価格と販売について】
下記FileMaker 13製品ラインのすべてのソフトウェアが、本日より発売される。
FileMaker Pro 13 :38,000円
FileMaker Pro 13 Advanced :63,000円
FileMaker Server 13 :99,000円(ボリュームライセンスのみ)

また、年間利用契約のAVLA(アニュアル ボリューム ライセンス アグリーメント)の場合は、FileMaker Pro 13が11,400円、FileMaker Pro 13 Advancedが18,900円、FileMaker Server 13が33,000円で利用できる(年払いのみ、最低購入数制限あり)。上記価格はすべて税別の希望小売価格。

iPadおよびiPhone用ユニバーサルアプリのFileMaker Go 13も、本日よりiTunes App Storeにて無料で利用可能になった。なお、FileMaker GoもしくはFileMaker WebDirectからFileMaker Serverにアクセスするには、有償の“同時接続”が必要で、FileMaker直販またはFileMaker製品取扱店で購入可能。

ファイルメーカー株式会社





Apple II スタンダードのブートテストを実行!

このところ毎日作業台の上に乗せてあるApple II スタンダードに視線を向ける度になぜか笑みがこぼれる。スタンダードではなかったもののその昔、Apple IIを数年の間、毎日夢中になって使い込んでいた時代の思い出がどこかに残っているのだろうか。それにMacとは違い100%アマチュアとしてのアプローチだったから楽しい思い出ばかりなのだ…。


そのApple II スタンダード(以後 Apple II Std) は「本体電源を入れると起動音が鳴り、モニターには初期画面のApple II と正常に表示されます。これ以上の確認は行っておらず、これ以上の動作保証もありません。 」という条件で購入した。もともと動作させて…云々を考えて手に入れたものではないのでそれで納得しているが先日ふと思い返してダメ元でもとにかく1度起動するかしないかをテストしてみようと思い立った。それに現在のマシンとは違い、故障の箇所にもよるがApple IIのシンプルさもあって多少のトラブルは自分で直せる可能性も十分あるからだ…。

Apple2boot_00.jpg

※いわば初恋のマシン、Apple II Std (笑)


さてここからはApple II をよく知っているご同輩諸氏には何の新鮮味もない話なので読み飛ばしていただきたいが、Apple II を触ったことのない方々には何らかの面白味…発見もあるかも知れないので起動、ブートをするには何が必要でどうするのかを順にご説明してみたい。
まず必要なアイテムを揃えなくてはならない…。それらをまずはリストアップしてみよう。

① Apple II Std本体
② Disk II (フロッピーディスクドライブ)

Apple2boot_02.jpg

③ Disk II コントローラーカード

Apple2boot_03.jpg

④ モニター
⑤ DOS 3.3  5インチ・フロッピーディスケット

Apple2boot_01.jpg

⑥ 接続に必要な各種ケーブル

これらの準備ができたらセットアップだ。
Apple II Stdの電源が入っていないことを確認しDisk II コントローラーカードをApple II Std の拡張スロット6にしっかりと挿入する。そしてDisk II 本体からのフラットケーブルのコネクタをコントローラーカードの DRIVE 1に接続する。

Apple2boot_06.jpg

※Disk II コントローラーカードをApple II本体の拡張スロット#6にセットする


Apple II Stdとモニターそれぞれを電源ケーブルでコンセントにつなぐがまだ電源はOFFのままにしておく。なお今回はDOS(ディスク・オペレーティング・システム)の起動テストだけで具合的なソフトを走らせることは考えていないので手近にあるApple IIc 用のグリーンモニターを使ってみた。したがってモニタのVIDEO OUT端子とApple II StdのVIDEO IN端子をRCAビデオケーブルで接続しておく。

Apple2boot_09.jpg

※Apple II 背面にある VIDEO OUT端子


ハードウェアのセットアップはこんなものだが、次はDOSが書き込まれている5インチフロッピーディスク(Apple純正品)をDisk II ドライブに挿入して蓋を閉める。この辺のあれこれ…例えば蓋の閉め方ひとつにしてもおまじないの類のやり方というものがあるが…まあそんな話は省こう(笑)。

ともあれモニターの電源を入れ、Apple II Std 背面にある電源を入れればDisk II が動きだしDOS 3.3 を読み込み、ブートするという手順になるはずだ。
早速電源を入れるが モニターに “Apple II ” と表示されるだけでDisk II が起動しないではないか…。しかしこの時代のユーザーはこの程度ではまったく動揺しない(笑)。ましてや35年ほども昔のコンピュータであり、保管状態や使用状況にもよるものの、正常に動作させるには様々なチェックも必要になることを承知しているからだ。

Apple2boot_08.jpg

※Apple II Std本体の電源を入れるとキーボード左下にあるパワーランプが点灯する


一番に考えられるのは接触不良だ。この場合はApple II Stdのスロットに差し込んだDisk II コントローラーの接触を疑う必要がある。
接触部位は長い間放置しておかれたことなどでメッキ部位が酸化し、接触不良となる場合が多いからだ。無論Disk II コントローラーやDISK II自体の物理的損傷である可能性もあるもののこれらはそれぞれスペアがあるので気が楽である。

ともかく再度Apple II Stdの電源を切り、Disk II コントローラーを外してその接触面を静電気に注意しながらよく拭き再度スロットに揺らしながら差し込む。そしておもむろに電源を入れるとDisk II が懐かしい「ジー、カタカタカタ」と音を立ててフロッピーディスケットを読む…。
まさしく音を聞いているだけで正常動作したのが分かるのだ。
隣に置いたモニターにはDOS 3.3 が正常に起動したことを示す “DOS VERSION 3.3 SYSTEM MASTER JANUARY 1, 1983 COPYRIGHT APPLE COMPUTER, INC. 1980, 1982” というテキスト表示が…。そしてプロンプトが表示され入力待ち状態となっている。

Apple2boot_05.jpg

※モニターにDOS起動を示すテキスト表示が...


というわけで、幸い35年も前のオールドマシン中のオールドマシン…Apple II Stdは形だけでなく現在の所は問題なく起動することがわかった。したがってBASICを走らせるとかゲームを楽しむこともできるわけだ。無論ゲーム類もいくつか残っているので次の機会に遊んでみようかと思っている。

Apple2boot_04.jpg

Apple2boot_12.jpg

※ブートテスト風景(上)と現在も動くと思われる往年の人気ゲームソフトたち(下)


一連のテストをやりながら重要なポイントを確認してみると例えば電源のシーソー・スイッチなども経年変化のためか少々スイッチのON・OFFがゆるくて心許ない感じがする。

ただ、本稿をご覧になった詳しい方からのご指摘をいただき、再度確認した結果当該マシンは確かにApple II Stdではあったが、何らかの理由でROMがplusのものに差し替えられているマシンだと結論づけた。
キーボードなども機能しないため詳しい検証はできないが、電源を入れただけでDisk IIがブートしたことや画面上部に "Apple ][ " と表示すること、そしてROMソケットが全部埋まっていることなどなどからplusとして動作していると判断した次第…。
まあ言い訳めくが、本来動かすことを考えていなかったApple II Std だし、そのビジュアルが欲しいと考えていたのであまり目くじらを立てるつもりはないが、情報をくださった方にはこの場をお借りして御礼申し上げたい。


トリニティ、MINI JAMBOXなどが当たる「Simplism クリスマスキャンペーン 2013」実施

トリニティ株式会社は12月2 日、2013年12月25日(水)までにSimplism製品を購入した方の中から、抽選で素敵なプレセントが当たる「Simplism クリスマスキャンペーン 2013」を実施すると発表。


christmas_2013.jpg

【キャンペーン概要】

△ 対象製品
  店頭、Trinity Online Storeにてキャンペーンシールが貼られたWALKMAN/iPod製品が対象となる。

△ 応募方法
  対象製品に貼られたシールに記載されているURL、またはQRコードからキャンペーンページにアクセスし、シールに記載のシリアル番号と必要事項を入力の上、応募。

△ キャンペーン期間
  〜12月25日(水)まで

△ 当選発表
  厳正なる抽選の上、応募の際に入力いただいたメールアドレス宛てに「当選メール」をお送りする。

△ プレゼント内容
  ・高級イヤフォン:1名様
   iPodやWALKMANの音楽を聴くために最適な、当社選定の高級イヤフォン。

  ・クリスマスカラーMINI JAMBOX:3名様
   発売ホヤホヤ、小型ながら大音量、ファームウェアのアップデートが可能で進化を続けるJawboneの高機能Bluetoothスピーカー(※色は指定できない)。

  ・商品券3,000円分:10名様

  ・トリニティロゴ入りCableyoyo:40名様
   さまざまな機器のケーブルをスタイリッシュかつシンプルに収納することができる、Blueloungeのケーブルマネージメント。

Trinity Online Store



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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員