スマートセラミックマグ「Ember 10 oz.Temperature Control Mug 2」レポート

Apple StoreでEmberのスマートセラミックマグ「Ember 10 oz.Temperature Control Mug 2」を買った。個人的には "スマート○○" といったプロダクトにはあまり興味はなかったが普段コーヒーをよく飲むので試してみたいと思った。


「Ember 10 oz.Temperature Control Mug 2」(以下「Mug 2」)は文字通りマグカップである。そのマグカップに "スマート" と冠を付けるということはどのような機能があるのだろうか…。
個人的に「Mug 2」に期待したのはiPhoneやAppleWatchから飲み物の温度設定が正確に出来るだけでなく温度を1時間半ほど保つという機能だ。さらに「Mug 2」をソーサー型専用充電コースターにおいておけば一日中冷めることはないという点だ。

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※スマートセラミックマグ「Ember 10 oz.Temperature Control Mug 2」


これからの季節は室温も低くなるから暖かい飲み物もすぐに冷めてしまう。
ということでこれまで冬場は高い保温効力を持つ真空二重構造の「アクティブ・マグ」といった製品を使ってきたが、これにしても冷めることは冷めるわけで、それが1時間半ほどの保温力や専用充電コースターにおいておけば一日中冷めることはないというのだから魅力ではないか…。

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※ソーサー型の充電器


さらにLEDインジケータは、飲み物がまだ熱いことや、ちょうどいい温度になったこと、あるいは充電が必要になったことなどを知らせてくれる。なお温度範囲は50~62.5°Cだ。
普段Macの前で作業を続ける一人としては、つい眼前の事象に気を取られ、せっかく暖かい飲み物を煎れても気がついた時には冷めているということが多いので助かるのだ。

「Mug 2」本体だが、そのデザインは奇抜なところはなく、真横から見ると少々背の高めなマグといった感じ。カラーはブラックで容量は “10 oz. = 10オンス” すなわち約295ml入るというからたっぷりの量を楽しめる。愛用の全自動エスプレッソマシン「デロンギEAM1000BJA」でダブルを指定すれば丁度良い量だ。
ちなみにサイズは高さ : 10.67cm、幅 : 10.92cmで重量は410gだ。

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※マグの底中央が電源スイッチになっている


そしてカップ類で重要な点のひとつはカップ縁回りの口当たりだと思っている。好みもあるだろうが紅茶の場合は薄くてもよいもののコーヒーの場合は適度な厚みがあった方が味わい深い。
その点「Mug 2」はセラミックコーティングもざらつきが感じられず一般的な陶器の感触と遜色がないのが良い。そして厚みも丁度よい。
ただし実用上問題はないが持つと手にずっしりと感じる。

材質はステンレス製の本体に耐久性に優れたセラミックコーティングを施してあり外側には熱を通さないし、洗うことも考え水洗いにも対応するIPX7定格の耐水性を持っているという。
したがって普通に手洗いなら問題ないが、充電トレーは洗えないので汚れたら拭く程度にすべきだ。

さて実際に「Mug 2」で日々楽しんでいるエスプレッソを煎れて飲んでみた…。無論その前にカップを充電した上で別途専用アプリをApp Storeからダウンロードしインストールを済ませておく。そしてiPhoneとBluetoothによるペアリングを行えば準備は完了だ。
なお「Mug 2」を100%充電するには約1時間半ほどかかるが充電が済むとLEDが緑色に変わる。

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※充電が済むとLEDが緑色に変わる


まずマグカップの底にある電源スイッチをONにする。ペアリングができていればiPhoneアプリの表示は「空」となるはず…。そこで保持したい温度をスライドバーで設定するが最高は62.5℃だ。

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※ペアリングされたがマグカップにはまだ珈琲は注いでいない状態のiPhone画面


熱い珈琲を注ぐと即座に表示はその温度を表示するが、次第に温度は下がり設定した温度まで下がるとその温度を保持し続けてくれる。

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※設定温度を保ってくれる


私は熱めの方が好みだが一般的にホットコーヒーの香味を引き出し、美味しく飲める適正な温度は「60度~70度」だというから62.5℃の珈琲は適切な温度なのだ。
ともあれ、単なるマグ?に13,000円(税込)ほどをかけることは馬鹿げたことかも知れないが、こうした機能を求めていた者にとっては素敵な毎日を送れる大切なアイテムとなるに違いない。




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Author:mactechlab
主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。2017年6月3日、時代小説「首巻き春貞 - 小石川養生所始末」を上梓(電子出版)。続けて2017年7月1日「小説・未来を垣間見た男 スティーブ・ジョブズ」を電子書籍で公開。また直近では「木挽町お鶴捕物控え」を発表している。
2018年春から3Dプリンターを複数台活用中であり2021年からはレーザー加工機にも目を向けている。ゆうMUG会員