二人のスティーブは創業直後から仲が悪かった?

「Appleを創業した二人のスティーブ....」。我々にとっては夢ある言葉だ。しかし実際にAppleを起業したのはロン・ウェインという人物を含めた三人だったがウェインは二週間ほどで会社を去った。ともかくAppleは二人のスティーブで動き始めたし彼らは共にエレクトロニクスに興味を持つことから親友だった...はずだ。


スティーブ・ジョブズはビジョナリーであり理想主義者。スティーブ・ウォズニアックは天才技術者...。この二人が仲良くタッグを組んだからこそアップルという会社が生まれ成功した...。
とまあ簡単に言うと我々がAppleと二人のスティーブに抱くイメージはこんな感じか…。しかし実際にこの二人のコンピュータやAppleという会社に対する考え方には大きな温度差があったことを整理しておきたい。

ウォズニアックが独力で開発したApple 1をジョブズが高く評価し、バイト・ショップから100台の注文を取ってきたことからAppleという会社が回り始めた。その利益をApple IIの開発に向けるものの資金不足は明らかだったからジョブズはベンチャー・キャピタルを探して外部から援助を求め会社を大きく確たるものにしたかった。

対してウォズニアックはあくまで遊び感覚だった。生活の糧となるのは大好きなヒューレット・パッカード社の技術職で不満はなかった。ただ他人の作れない最高の個人用コンピュータ開発を夢見ていたものの販売するなどとは夢にも考えていなかったしホームブリュー・コンピュータ・クラブなどの仲間に自慢できれば満足だった。

幸いなことにマイク・マークラの資金援助によりAppleは1977年1月3日に法人となり、同年4月に開催された第1回ウエストコースト・コンピュータ・フェア (WCCF)でApple IIを発表し成功のスタートをきる...。
ともあれスティーブ・ジョブズの「家庭やオフィスにコンピュータを販売することを通じて世界を変えられる」という主張はウォズニアックも、そしてマークラも同意見だった。だからこそ会社を法人化することに皆が賛同した。
しかし現実的な問題を前にするならジョブズとウォズニアックの二人にはかなりの温度差があった。

まずは当時、ジョブズとウオズニアック二人がApple設立に際しての考え方...その要点をまとめてみよう。

■ジョブズ
 ・コンピュータは世界を変えるための手段
 ・Appleを起業したのはビジネスのため。しかし金を稼ぐというよりそれが世界を
  変える手段だと考えた
 ・ビジネスであれば技術情報などの無償公開はもってのほか
 ・Appleという会社は自身の血肉

■ウォズニアック
 ・自分のために理想的な個人用コンピュータを作りたい
 ・ホームブリュー・コンピュータ・クラブなどの仲間に自慢できれば満足
 ・販売する事など考えず、情報はすべて無料で開示すべき
 ・パソコン作りはあくまでホビーであり、本職は大好きなHP社の技術者でありた
  い

そもそもは共通の友人だったビル・フェルナンデスの紹介でジョブズとウォズニアックは知り合い、お互いテクノロジー好きだったことから仲良くなった。ウォズニアックからすればジョブズは真のエンジニアではないものの自分を認めてくれる存在だった。対してジョブズからすればこれまで彼の周りにいた誰よりもテクノロジーに精通したウォズアックに憧れを抱いたに違いない。

ということで、雑にいうなら、ウォズニアックはコンピュータオタクであり、なんら見返りを求めず、ただただ好きなコンピュータ作りができれば良いと考える男だった。
対してジョブズは根っからのヒッピーだった。既存の制度や慣習あるいは価値観を拒否し、コンピュータで世界を変えよう...変えられると考えた。ジョブズにとってコンピュータ開発は目的ではなく手段だったといえる...。

彼らは確かに親友だったが、後に気持ちが離れていく大きな要因のひとつがこうした価値観の違いにあったと私は考えている...。
二人が夢を追い、Apple 1をはじめApple II を開発していく過程で二人の思惑は同じではなかったことに気づきはじめ、これまでの伝説とは違って早い時期にスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの仲は亀裂が入っていったと思われる。

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※1981年に撮られたジョブズとウォズニアックのツーショット。どこか白々しい感じも受けるが、ランディ・ウィギントンの話しによればこの頃すでに2人は険悪の仲だったはずだ。メディア向け伝説作りのための1枚か...(2011年10月24日発行、米国「People」誌より)


ハイスクール在学中からAppleでプログラミングの仕事をしていたランディ・ウィギントンによれば「Apple II 販売以前に二人の仲はすでに亀裂が入っており、 Apple II 発売の頃には二人とも、仲の悪さを隠そうともしなかった」という(「スティーブ・ジョブズ 偶像復活」東洋経済新報社刊)。

その直接の原因はAppleが株式会社になった頃から、ジョブズのふたつの性格が問題になってきたことによる。ひとつは完璧癖、もうひとつは短気というか仕事を早く終わらせたいという執着だ。無論ビジネスはタイミングが大事だし目標や予定に間に合わせることは重要だが、ジョブズにはソフトウェアの開発作業に時間が必要なことに理解が及ばなかったようだ。

当時のソフトウェア開発スタッフは前記したウィギントンを含め、皆ジョブズよりも若かったからジョブズの話し方ひとつをとっても尊大で反感をかっていた。
ただしApple II は売れ続けた。特に1979年、Apple II用として表計算ソフト「VisiCalc」が発売されるとApple IIはビジネスユーザーにとっても必要不可欠のコンピュータとなる。Appleは1980年には一億ドル企業にのし上がっていた…。

この頃からスティーブ・ジョブズはApple II という存在に興味を失っていったものと思われる。会社の利益をひとえに稼ぎ出しているApple IIなのに...。
ジョブズにとってApple II は世界を変えるための階段のワンステップに過ぎなかった。そしてなによりもApple IIは間違いなくウォズニアックのマシンだった...。
ジョブズは自分が創ったマシンでApple II 以上の成功を夢見るようになり、それが高じてあらゆる場面でApple II を蔑ろにするようになる。無論それにスティーブ・ウォズニアックが甘んじているはずはない。

二人のスティーブが顔を合わせれば何らかの言い合いになった。Macintoshの開発が進行する中、ジョブズの進言でApple II には新しい予算が取られなくなったりもした。いまだに稼ぎ頭なのに...。
可笑しいのは...というより不思議なのはApple IIを開発した後のウォズニアックの動向だ。いくつかのインビタューなどによればApple IIIやApple IIcといった製品に彼の手が直接加わった形跡はないようだ。ではウォズニアックは何をしていたのか?

実はAppleがApple III の設計に取りかかった頃、ウォズニアックは50人ほどのスタッフの1人として研究所の管理下にあったという。もはやウォズニアックは単なる組織の一員であり、その扱いはAppleにとって不可欠の人間ではなくなっていたのだ。
1988年発刊「INVENTORS AT WORK」(実録!天才発明家)アスキー出版局刊に載っているウォズニアックへのインタビューによれば、インタビューのタイミングは不明なもののウォズニアックのジョブズに対する物言いはかなり辛辣だが、ウォズニアックの心情を思えば納得できる。

「Apple 1や Apple II にはジョブズの意見がかなり取り入れられているのか?」という質問に「回路に関してはまったくなし。ソフトウェアにもね。彼が影響を与えたのは会社をはじめることに関してだけだ。」と突っぱね「続いて彼は技術工であって技術者でない」と切り捨てている。しかし後半「なかには高解像度グラフィックスのように、彼が大きな影響を与えた決定もあった」とフォローしているが…(笑)。

さて…1981年2月、ウォズニアック自身が操縦していた軽飛行機が墜落する。一命は取り留めたが、5週間ほど記憶を失う。回復してからはAppleというよりジョブズと距離をおくようになり、1985年にAppleを去った。公式には現在もAppleに席を置いているというが...。

Appleが生まれ成功するためにはスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアックの「二人のスティーブ」が必要だったことは間違いない。どちらが欠けても現在のAppleは存在しなかっただろう。しかしこれまで見てきたように熱い決意でリスクを負いながらAppleという会社を軌道に乗せた二人だったが、人生の目標や価値観は大きく違っていた。

これまでメディアの多くが発信していた情報によれば、我が儘でワンマンなジョブズの言動に常に大人の対応をしていたウォズニアック…という印象があった。しかしApple II を売り出した1977年早々に二人の関係は険悪になっていたということが事実なら、そうした二人のスティーブの感情のもつれを主軸に当時のAppleを見直してみると新しいことが見えてくるように思えて興味深い。

【主な参考資料】
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社刊
・「実録!天才発明家」アスキー出版局刊




BESTEK オゾン発生消臭器を使ってみて...

掌に乗るほど小型のBESTEKオゾン発生消臭器 BTAS807WH (白)をトイレ用として買ってみた。これまでプラズマがどうたらこうたら...といった類を始めとして数種の消臭器を実際に試してきたが、正直効果をストレートに感じられ満足した製品はなかった...。


我が家のトイレは愛犬の糞処理もあるのでほぼ換気扇は24時間ONにしっぱなしだ。人間の使用時も含め、いわゆる洗浄便座の消臭機能が弱いため利用後の臭気を消すため無香料の消臭スプレーを使っているが、問題は便器などの掃除を頻繁にしてもいざトイレに入ると時に悪臭が残っている場合がある...。

これは自分たちの生活環境から生じることではあるが不快でしかない。何とか緩和したいとこれまで様々な消臭器や消臭剤を試してきたが思ったような効果を期待できるものはなかった。
今回BESTEK オゾン発生消臭器を買ったのもそうした一連の目的だったし安価な製品たちでもあったからそんなに期待はしなかったものの、結論めくが今のところこれまでにない効果を感じているのでレポートしてみる。

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※BESTEKオゾン発生消臭器 BTAS807WH (白)およびパッケージ。充電に必要なMicroUSBケーブルは同梱されていない


ただし私は単なる消費者であり科学者でもオゾンや消臭の専門家でもない。今回のBESTEKオゾン発生消臭器も製品としてのあるがままのスペック情報でしか判断できないし効果は自分の鼻を信じるしかない(笑)。

一番の問題はマンションのトイレなので窓を開けて換気を促し、さらに太陽光線を受け入れ自然界にあるオゾンを...といったことはできない。天井にある弱い換気扇しかトイレ内の空気を入れ換えるすべはないわけで、臭気が逃げにくいとすれば何らかの手段を使わざるを得ないことになる。

ところでオゾンというと中学や高校で理科実験のとき得た知識程度のことしか分からない。化学式はO3で生臭い刺激臭を持つ有毒な気体といったことだ。大気中にも極低い濃度で存在しているものの強力な酸化作用があり、殺菌、ウイルスの不活化・脱臭・脱色・有機物の除去などに用いられているという。
事実東京都水道局のホームページにも記載されているが、我々の家庭に届いている水道水(利根川水系の全浄水場)はこれまでの浄水処理に加え、オゾンの強力な酸化力と生物活性炭による吸着機能を活用した浄水処理がほどこされている。

とはいえオゾンそのものは有害性が認められている。ただしBESTEK オゾン発生消臭器(BTAS807WH)の発生量は公害対策基本法で規定されている環境基準(0.06ppm)以下のオゾン発生量だから安心とされているが、その是非は消費者では分からない。しかしこれまで使ってきた消臭器とは消臭レベルはかなり高く、トイレに入っても悪臭を感じることはほとんどなくなったことは確かだ。

さて、BESTEK オゾン発生消臭器(BTAS807WH)だがAmazonで2,000円台で購入できる安価な製品だ。デザインは丸みを帯びた三角形で一辺が8.5センチほどの掌に乗る小型なものだし厚みは約3センチ、重量は約65gだ。

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※消臭器のサイズは掌に乗るほど小型だ


一般的にこの手の製品は乾電池を使うものが多いが、本製品は500mAh のリチウムバッテリーを内蔵しフル充電後は約一週間連続使用可能だという。なお充電はMicroUSB(製品に同梱していない)を使い、時間は約1.5時間だ。
一週間毎に充電するのはいささか面倒だが、乾電池の入れ替えを考えればコスト面では有利だ。ただし充電しながらの利用はできないようなのが残念だが1.5時間ほどでフル充電となるので使い勝手は悪くない。

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※三角形の一辺中央に充電用MicroUSBコネクタ、左右に動作状況を示すLED、そして上部中央に電源スイッチがある


スペックとしては約一畳程度のスペースで使用を想定していること、効果を持続させるために連続使用が推奨されている。またファンレスのため動作音は気にならない。そしてBESTEK オゾン発生消臭器の動作は独特なものだ。それは電源を入れた際には30分間連続動作するが、その後は1時間毎に5分間だけオゾンを発生させる…。

本製品のオゾン発生量が公表どおりであり、かつそれが人体に悪影響がないのかどうか、くどいようだが素人にはまったくわからない。しかしスペックが正確であるなら、公害対策基本法で規定されている環境基準(0.06ppm)以下のオゾン発生量であること、今回の設置は換気扇を回している閉じたトイレ空間であること、そしてオゾンは残留性がないこと...さらに前記したようにBESTEK オゾン発生消臭器がオゾンを発生するのは電源ON時は30分間だが、後はバッテリーが切れる一週間の間、1時間毎に5分間だけの発生と…なっている。

こうしたあれこれを考慮し素人考えではあるが、有害であるかはひとえに濃度の問題だとすれば長時間その場に居続けることはないトイレ専用として使うなら害があっても最小限と考えてよいのかも知れない。
ともかくトイレの消臭器としてはこれまでで一番の効果が感じられたことは確かだ。無論すべての臭気が消えるわけではない。トイレ特有の悪臭は消えるが、掃除に使う洗剤の臭いなどを消すことはできない。
ともかくしばらくの間、より使い勝手や耐久性といったことも含めて見極めながら使い続けてみたい。





ラテ飼育格闘日記(508)

ここのところ、猛暑だったり台風の影響だったりが続きいつもの夏以上にラテが歩く機会がない。無論炎天下を引きずり回すのは避けているし暑い日は日が暮れる時間を確認しつつ、雨の日は雨雲レーダーをにらめっこしながらラテを連れ出すものの、極々近所を回って戻るというオトーサンの体力にも適合する散歩が続いている(笑)。


その散歩も好き嫌いはともかくワンコと出会ったり、知っている子供や飼い主さんたちと出会う機会があるのとないのとではラテの歩き方も違ってくるし機嫌にも大きく影響してくる。とはいっても天気や陽気を考慮するのはワンコの飼い主さんたち皆が工夫していることだろうが、散歩の時間が短いこともあってラテにとって刺激がない散歩が続く…。

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※何らかの意欲が強いときのラテの表情は明るい


しかし思えばラテは幸せなワンコだ。極限られた範囲、限られた人たちだとしてもすれ違えば声をかけてくれる方も多い。
先日の夕方、小雨模様だったこともありグダグダ散歩を続けていたが前方から歩いて来た二人連れの一方のご婦人(極々たまにすれ違うことあり)が、微笑みながらラテに向かって「あらあらワンちゃん元気そうね」と声をかけてくれた。

無論お名前も知らない方だが、ラテは相変わらず知らない大人へはお決まりのように吠える。ワンコ嫌いなら吠えられれば怖いとすぐに離れるものだが、その方はワンコを飼っているか飼っていた方なのだろうか、臆せず「可愛いわね」と声をかけながら…振り向きながらすれ違っていった。

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※オカーサンにチューをされて嬉しそうだ(笑)



面白いのはその姿をラテが追い、「アン、ワンワン」と吠えつつも追うように向きを変えたことだ。ご婦人はそれが嬉しいらしくまたまた手を振ってくれる…。
たまたまではあるが、こうした出会いもラテにとっては良い刺激らしくそうしたことがあると表情が明るくなるし歩き方も違ってくるから現金なものだ。

それに昨今は小型犬が多くなったし、中型犬では柴犬やコーギー犬たちが多いように思う。だから近隣でラテに似た雑種にはまだ出会っていない。したがって結構すれ違い様に「何犬ですか?」と聞かれることもあるし、ワンコ好きなら1度出会ったら記憶に残るのかも知れず、見知らぬ方に声をかけられるケースも多いのである。

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※近所に住んでいる柴犬のアンリちゃんのオカーサンがラテは大好きだ。そしてアンリちゃんとは機嫌良く一緒に歩く


ただしそれだけにラテのリードを持っているオトーサンは気が抜けない。ワンコ好きだから、あるいはラテを可愛く思ってくれて声をかけ手を出してくる人たちだとしてもラテが好むか好まないかはまた別問題だからだ。これまですれ違い様に視線を合わせた人たちに吠えることはあっても唸ったり攻撃しようとしたことはほとんどないが、オトーサンの見立てとラテの好みは同じであるはずもなく、オトーサンが好印象な人だからとリードを緩めることは危ないと心している。

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※石畳に腹ばいになって...何を思う?


くどいようだが吠えることが即攻撃の意志を表すものではないし、幸いこれまで他のワンコはもとより人間に危害を加えようとしたことはないが、よく「よい番犬になりますね」と皮肉られる?ように知らない人には警戒心を解かないラテでもある。子供たちを除いてだが…。

ところで先日、オカーサンの帰りが遅い際にラテと途中まで迎えに行った。すでに街灯の明かりや歩道に立ち並ぶ住居からの明かり以外はオトーサンの持つ懐中電灯の光が頼りだ。
オトーサンは日中の散歩ではパナソニック製ウェアブルカメラをヘッドセットに装備して出かけるのが常だが、夜に出かける際には赤外線撮影をサポートしている小型カメラを装着することにしている。

こうした暗い環境下ではオトーサンの視線は懐中電灯が照らす足元に集中せざるを得ない。ラテの進行方向に危険なモノなどがないかを確認しながら歩くからだ。
そんなとき前方から「あっ、ラテちゃん!」「あれがラテちゃんよ」という声が聞こえた。視線を上げると、たぶん家族旅行からの帰りだったのだと思うが荷物を持ったポニーテールの女の子が笑顔でラテに手を出した。

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※夜半にオカーサンを迎えに行く途中で馴染みの女の子とその家族と出会った。ラテも意外な時間に出会っただけに嬉しそうだった...。赤外線モードで撮影


ラテも即それが誰なのかは分かったのだろう。お尻ごと尻尾を大きく降って女子を見上げたが、たまに会うとオトーサンたちに手を振ってくれる女の子だった。数歩後ろにはお母さんと姉妹と思われる方がこれまた笑顔でこちらに会釈をしてくれた。
多分にラテのことを何らかの形で耳にしているように思えたのでオトーサンは思わず「いつもお世話になってます…」と会釈を返しつつすれ違った。

ラテの思うように日々好きな子供や飼い主さんたちと出会えるはずもないが、例え少数でもすれ違ったときに声をかけてくれ、そして可愛がってくれる人たちがいることにあらためて感謝しつつ、ラテは幸せなワンコだと心から思った。




最高級の防水・耐衝撃性を備えた 「Catalyst Case for iPad Pro 12.9インチ」発売

トリニティ株式会社は8月26日、防水・防塵の国際規格「IP68」を取得、水深2mと、1.2mの耐衝撃性能を兼ね備えた他の追随を許さないiPad Pro 12.9インチ用ケース「Catalyst Case for iPad Pro 12.9"」を全国の家電量販店、および一部雑貨店を通じて本日より販売すると発表。なお、本製品はTrinity Online Storeでも取り扱いする。


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Catalyst Case for iPad Pro(カタリスト iPad Pro 12.9インチ 完全防水ケース)は、防水と防塵の国際規格であるIP試験で最高の等級を表す「IP68」を取得、最大2mまで水中での使用が可能。
ゲレンデや海、プールやお風呂などでもiPad Pro 12.9インチを楽しむことができ、アウトドアやスポーツなどさまざまな環境で安心してiPad Pro 12.9インチを使用することができる。
さらに特殊な衝撃吸収機構で1.2mもの高さから落下してもiPad Pro 12.9インチをしっかりと守る、強靱な完全防水・防塵ケース。

 ・水深2m完全防水
 ・1.2mの耐衝撃プロテクション
 ・最高レベルの耐塵性
 ・JIS防水規格 最上級「IP-68」準拠
 ・ハードコート光学カメラレンズ
 ・クリアなスピーカー音再生
 ・ケース使用時にすべてのボタンと機能が使用可能
 ・タッチスクリーン対応
 ・iPad Pro 指紋認証機能「Touch ID」対応
 ・Lightningケーブル対応

4段階から好きな角度に調整できる、動画視聴に便利なスタンドが付属。さらに、ケースを外す際に使用できる、Catalystのロゴマーク入りのオープニングツールも付属する。

定価はオープン価格だが、オンライン価格は22,500 円 (税別)

カタリスト 12.9インチiPad Pro 完全防水ケース




スーツ姿のスティーブ・ジョブズ考察

スティーブ・ジョブズのスーツ姿を知る人も少なくなった感がある。先日クライアントの方から「スティーブ・ジョブズってスーツ着たことってあるんですか」と聞かれた。その2日後にTwitterで蝶ネクタイの話題が目に付いたので今回はスティーブ・ジョブズとスーツの雑談をしたい...。


そういえばジョブズのイメージは近年Appleユーザーになった方の印象ならジーンズに黒のタートルシャツといったものだろうしスーツ姿の彼をイメージするのは難しいかも知れない。しかしApple IIのデビューを機に彼もスーツを着始めたのだ。
以前「スティーブ・ジョブズの衣装がずっと変わらなかった...は伝説」でも述べたが、Apple復帰後もスーツ姿でイベントに登場したこともあった。

ところでジョブズはそもそもヒッピーだったといってよいだろう。「スティーブ・ジョブズ」 1995 ロスト・インタビュー」の中で、「あなたはヒッピーですか、それともコンピュータ・オタクですか?」と聞かれ「どちらかを選べと言われれば、私は間違いなくヒッピーだ」とジョブズは答えている。

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※1997年第1回WCCFでスティーブ・ジョブズは初めてスーツ姿でブースに立った


ここでヒッピーとは何かについての解説は避けるが、その後に続きジョブズが述べているようにMacintoshの開発者たちはコンピュータを作るためにコンピュータを開発したというより、優れたコンピュータなら音楽にしても芸術にしても自分たちの求めるものを実現する力がある...と考えたからこそ開発に没頭できたといえるのだ。決して単に機械いじりが好きだったというわけではない...。

さて、スティーブ・ジョブズが起業する前後のストーリーはいまでは広く知れ渡っている。それらの情報を精査する必要もなく彼の姿はヒッピーそのものだった。髪や髭もぼさぼさで何週間もシャワーを浴びず、自分の食生活ならそれで良いと考えていたらしい。そのため体臭も酷かった...。
そんな彼が素足で歩き回り、金がないのでコーラーの空き瓶を集めて小銭に替えていたり、一週間に1度無償で食事を提供してくれる寺院などを回って食を繋いでいたスティーブ・ジョブズはスーツ姿とは無縁な存在だった。

Appleを起業してからも姿格好は大して変わらなかった。しかしそんなジョブズが最初にスーツを着て公の場に立ったのは1977年第1回ウエストコースト・コンピュータ・フェア(WCCF)の場だった。
Appleはマイク・マークラの資金援助で法人となり、ジョブズの押しの強さが功を奏してインテルのプロモーションなどで成功を収めていたマッケンナ・エージェンシーにあの6色ロゴをデザインさせたスティーブ・ジョブズらはWCCFでApple IIをお披露目すべく全員が一丸となって働いていた。

またマークラとマッケンナはブースに臨むスタッフたちの身なりにも気を遣い、スティーブ・ジョブズをサンフランシスコの洋品店に連れて行き、生まれて初めて三つ揃えのスーツとネクタイを買わせた。ジョブズはそのスーツを着てWCCFに臨んだ。
彼は誰にも負けない頑固者だったが、状況を判断し理解する能力には優れていた。
Apple II をより見栄え良く、使い勝手のよさをアピールするためにオリジナルケースが必要だと主張したように、そのApple IIを大々的に売り出すこの好機には例え窮屈であってもスーツ姿は合理的だと考えたのだ。

ちなみに余談ながらスティーブ・ウォズニアックはこのWCCFに臨み、デモするためのApple IIを安定させるため全力を尽くしたがイベント出展はどこかお祭り...遊びと考えていたのか、相変わらず架空の新型マシンのチラシを作っていたずら放題していたし、残っている写真から見る限りスーツどころか見栄えの良くないシャツ姿のままだった(笑)。

ともかくこのWCCFに出展した機会こそスティーブ・ジョブズがスーツ姿になった最初だった。とはいえこの第1回ウエストコースト・コンピュータ・フェアにおけるジョブズのスーツ姿はその髭面も相俟ってかどこかぎごちない感じもする。しかしその後の彼は要所要所でスーツ姿、それもタキシードに蝶ネクタイ姿を披露するが、ガタイのよい彼にタキシード姿はよく似合っていた。

第1回WCCFの後、Apple IIは大成功を収めスティーブ・ジョブズは23歳で数字の上とはいえ金持ちになった。またマスコミも彼を「時代の寵児」ともてはやしはじめた頃から髪はまだ長かったものの自分の身だしなみに気を付けるようになっていった。
マークラとスコット社長がベンチャーキャピタル探しにニューヨークの投資グループに出向いたときにはスティーブ・ジョブズも一緒に連れて行かれた。ジョブズの姿形が人前に出せるようになったとマークラらが考えたからだ。

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※上はLisaとスーツ姿のスティーブ・ジョブズ(ビジネスウィーク誌1984年1月16日より)。また蝶ネクタイとジーンズ姿でも公の場に現れた(下)


どうやらスティーブ・ジョブズは蝶ネクタイが気に入っていたようだ。この蝶ネクタイ姿で最初期の映像として知られているのは1984年1月24日、Macintoshの発表時での彼の姿だ。それ以降もジョブズのタキシード姿は頻繁に見られるようになった。そして時には蝶ネクタイでジーンズ姿といったこともあった。

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※1984年1月24日、Macintoshの発表時にはタキシードと蝶ネクタイで壇上に上がった


1989年7月10日、幕張の東京ベイNKホールでNeXT発表会があり、私も客席に陣取ったが、その1時間ほど前だったか…東京ベイ・ヒルトンホテルのロビーに通じる場所で三人連れでこちらに歩いてくるスティーブ・ジョブズとすれちがった。プレゼンを前にした彼はきちんとフォーマルスーツに身を包みながらも噂通りの気むずかしい顔をしていたものの大柄の彼はオーラーで輝いていた。

特にNeXT時代はAppleとは顧客層が違うこともあってジョブズは公の場ではスーツ姿が目立つようになる。しかしAppleに復活した後はジーンズ姿が目立つものの、例えば1998年5月のWWDCで iMacを発表する際のスティーブ・ジョブズはスーツ姿だった。

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※1998年5月のWWDCで iMacを発表する際のスティーブ・ジョブズはスーツ姿だったがネクタイはしていない


ただしその後、例えば1999年のMacworld Expo San Franciscoではジーンズを履いていたものの上着は白のタートルに黒いジャケットだったし同年のMacworld Expo Tokyoも同じスタイルだった。
こうした使い分けがどのような思惑によってなされたのかに興味はあるが、今となっては知るすべはない...。

【主な参考資料】
・「スティーブ・ジョブズの王国」プレジデント社
・「スティーブ・ジョブズ偶像復活」東洋経済新報社


私のトラウマと夢の考察

先日、知人らとの話しの中でトラウマの話題が出た。それぞれ抱えてきた...抱えているトラウマについて雑談したが、私自身は幼少期から2つのトラウマを抱えているようだ。何故ならいまだにそれらを基にした夢を多く見る...。今回は幼少期から抱えてきた個人的なトラウマについてのお話しである。


「トラウマ = trauma」とは...明鏡国語辞典によると「心理的に大きな打撃を与え、その影響がいつまでも残るようなショックや体験。心的外傷。精神的外傷。」だという。
私の場合、影響が日々の行動に明確に現れているとは自覚していないが、夢の中でははっきりと自覚できるほど頻繁にその痕跡を暗示する夢を見る…。

まずひとつめだが、夢はこんな感じだ。
尿意をもよおし、トイレを探すが夢のバリエーションはここでまず2つに分岐する。ひとつはトイレがなかなか見つからないという夢だ。暗く裏長屋のような場所をさ迷う場合もあれば、コンクリート打ちっ放しの現代的な建築内、あるいは明らかに大きなホテルや公共施設といった場所をトイレを探して歩き、走り回るというパターン。

2つ目は周りの人にトイレの場所を聞くなどしてたどり着き、ドアを開けるもそこは狭い押し入れのような場所だったり反対にかなりの広さはあるが散らかってトイレには思えず躊躇している...。といった夢だ。

こうした夢をいまだに見る...トラウマの原因は自分なりに分かっている。
それは小学5年生の一学期まで生まれ育った環境によるものに間違いない。この時代、私は東京の北区中十条というところにあった大きな2階建てアパートに親子5人で住んでいた。実際の所記憶はあやふやだが子供心には古くて規模が大きく戦前に建てられたアパートのように思えたが、エントランスはエンタシスのような太い柱が2本あったし、複数のドアを開けて入ると中央は1階の各部屋に続く廊下、そして右側には立派な階段があり2階へと続いていた。

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※昭和28年(1953年)8月、アパートのエントランスで弟と


アパートの内部だが中央に通路があり、左右共に6件ほどの部屋があったように思う。それぞれが6畳一間と現在の観点から見れば実に狭い部屋だが戦後の混乱期だったことを考えればしかたがなかったに違いない。
アパートは洗濯場とトイレが共同だった。ドアを開け4件分ほど廊下を直進すると洗濯干し場に出るドアがあったが正面は西音寺というお寺の墓地だった。

そこを左に曲がると右側には洗濯場があり、各部屋の洗い桶や洗濯板といった私物が立て掛けてあり、その奥がトイレだった。確か個室が4個と男子用便器が3基ほどあったように記憶している。
真っ昼間のお墓は子供たち格好の遊び場だった。それは大人たちも同じで閻魔の石像の王冠を灰皿代わりにしていた旦那衆もいた(笑)。

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※墓地の石像前に座り込んでいる2歳の筆者


しかし夜になると様子は一変する。廊下の裸電球は暗く、子供心にひとりで夜中にトイレに行くそのこと自体がとても怖かった。なにしろ正面にある勝手口のドアのガラス窓からはぼんやりと墓地が見えたからだ。また洗濯場もトイレも暗かった。共同洗濯場上にあるたったひとつの裸電球が前記したタライの影を廊下まで延びさせときに人の影のような形に見え怯えた。

この「夜にトイレに行くのが怖い」という感情は子供の私だけ特有のものではなかった。なぜなら隣の家族は夜トイレに行くときには家族全員(4人だったか...)で出かける習慣があったくらいだ。だから尿意をもよおしてもなるべく我慢しようとして漏らしてしまうこともあったくらい出かけるのが怖かった。

小学5年生の夏、母が応募した都営住宅への申込みが当選し2LDKに引越することになったときその住宅には風呂はなかったが専用のトイレがあった。弟と飛び上がるように喜んだことを覚えているが、お若い方にこのときの喜びを理解いただけるかは心許ない…。
すでに50数年も前のこの記憶がいまだに夢の中に様々な形、バリエーションとして現れるのだから面白いといっては語弊があるが自分でも笑ってしまう。しかしこればかりは自分でコントロールできないのだから仕方がない。

さてもうひとつのトラウマだが、こちらは原因が分からない。
これまた頻繁に夢に現れる決まったストーリーなのだが、さまざまな土地や場所に仕事や旅行で行った先から自宅に戻るときに不安に苛まれるという夢だ。その不安とは身の危険といった深刻なことではなく「どのように戻ったらよいか」が分からず困っているといったストーリーである。

駅のシーンでは何番線の電車に...何行きの電車に乗ったらよいかが分からず迷っている。駅員に聞いても適切な受け答えをしてくれない。
あるいは夕暮れのどこか校外にいるようだが、用事が終わりさて帰宅しようと考えるものの駅はどこなのか、どちらの方向に歩けばよいのか、バス停はあるのかが分からず、あたりは暗くなってきて途方に暮れている自分がいる。

この種の夢は場所に多くのバリエーションがあるのも特長だ。前記したように駅や校外だけでなく大きなビルの中で迷子になったり...といった場合もある。
そしてリアルな意味で唯一記憶に残っている同種の出来事はこれまた小学校低学年のとき、母の許しを得てはじめて一駅先の赤羽駅まで弟を連れて行くことになった。目的は確か友達の家にいくことだったが、親なしで電車に乗ったのははじめてだったし弟を連れ大きな不安とプレッシャーを抱いたことは忘れられない。しかしその程度の事がいまだに尾を引いているとは疑問だが、本当の所はわからない。

まあ夢判断とか精神分析の力を借りるまでもなく素人考えでもこの種の夢は何らかの "不安" を意味していることはわかる。先行きの不安なのか、生きることへの不安なのかは分からないが、トイレの夢同様少年期からの夢なのだ…。
これらの夢は決して楽しい夢ではないが、自分の深層心理というか、普段は意識していない奥底の心を知る手段として我ながら面白いと考えている…。



「FileMaker カンファレンス 2016」オンライン事前登録を開始

ファイルメーカー株式会社は8月23日、「FileMaker カンファレンス 2016」のオンライン事前登録を開始したと発表。本カンファレンスは、2016年11月9日(水)〜11日(金)の3日間、JPタワーホール&カンファレンス(東京都千代田区)にて開催される。


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2009年の初開催から8年目を迎える今年の「FileMaker カンファレンス 2016」では、“カスタム Appを作成し、未来をデザインしよう” をメインテーマに掲げ、FileMakerとカスタム Appについて情報収集したい新規のお客様、導入を検討中のお客様に向けて、新規導入の前後に必要となる知識や情報をご提供するセッションを例年以上に充実させた。

多様なトピックをカバーした50以上のセッションで、iPad、iPhone、Webアプリケーションをビジネス現場へ積極的に取り入れたいというニーズにこれまで以上に応える。FileMakerプラットフォームを使ってビジネス向けカスタム Appを独自開発する際に課題となる、より効率的に設計・構築・展開する方法やテクニックのほか、最新のベストプラクティス、お客様事例、内製化のヒント、などを幅広く紹介していく。

セッションの参加は「フリーパス方式」を採用しているため、参加者は事前登録を済ませるだけで、当日は席に余裕がある限り、どのセッションにも自由に出入り可能。

【開催概要】
 会期:2016 年 11 月 9 日(水)〜2016 年 11 月 11 日(金)
 主催:ファイルメーカー株式会社
 会場:JPタワーホール&カンファレンス
 詳細:http://www.filemaker.com/jp/conference




MIWAX製特大(A1判)の上質なカッティングマットを手にして

久しぶりにAssistOnで買い物をした...。それがMIWAX「The Cutting Mat」…である。まあ、簡単に言うなら上質なカッティングマットだ。それも「A1(900 x 600)」サイズというメチャデカイ奴。これを丸ごと現在愛用しているパソコンデスクの机上に敷いてしまおうという発想である…。


カッティングマットを知らない人はいないと思うし、何かしら物作りをやる人なら大小はともかく1枚は机のどこか、押し入れのどこかにあるかも知れない。
そのカッティングマットを机上に、それもMacが乗っているデスク全体に敷いてしまおうというのはどういうことか...。話せば少々長くなるが、まあお付き合いいただけば幸い...。

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※届いた梱包を解いたばかりのMIWAX「The Cutting Mat」A1判


27インチのiMacが鎮座し、デスクトップオーディオを目指したアンプとステレオスピーカー、USBハブだけに留まらず資料や書籍、ケーブルやDVDドライブ、そしてキーボードとマウスなどが雑然と置かれている愛用の机だが、実は1980年代初頭に特注したものだ。

当時はまだパソコンデスクと銘打った机もなかったから、どうせなら自分が理想とするサイズと高さ、そして使い勝手の机を作ろうと、確かパソコン雑誌に広告があったメーカーに電話して作ってもらったものだ。
特に拘ったのは床からの高さだ。現在でもそうかも知れないが、いわゆる勉強机や事務机は高さが70cmほどのものが標準とされているようだ。しかしその机にパソコンを乗せてみるとキーボードを打つ両手の高さが高くなり、必然的に椅子の高さを上げる必要が出てきて大げさにいうなら足先というか踵が床から上がり気味となる。

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※カッティングマットに仮止めされているタグの拡大。サイズがA1の600mm×900mmと表記されている


この状態が続くと姿勢が悪くなるし疲れやすく腰にもよくない。ということで机上面の高さを65cmにした。また幅110cm、奥行き65cmとし、デスクトップ下に左右に分かれた2枚の板がそれぞれ25cm引き出せる工夫を考えた。
すべてのこと...というわけにも行かないがモノが常設している机上面ではあれこれの細工はできないにしても、なるべくこの環境から離れずに作業をしたいと、必要なときだけ広さが拡張できるようにした訳だ…。

現在この引出式の板部分にはサイズが合うカッティングマットを置き、小細工ができるようにしているが、今回の主旨はデスクのほぼ全体を良質のカッティングマットで覆ってしまおうということだ...。
実はこのパソコンデスクは金属製なのだが、机上面は特殊な樹脂フィルムをコーティングしているとかで30数年も経っているから些か変色しているものの丈夫で使い勝手が抜群だから買い換える気がしないのだ。

その他の長所としては金属製だからしてマグネットが使えるのも時に便利だが、スピーカーや外付けハードディスクなどを置くと振動しやすい場合があるという欠点もある。また傷も目立つようになったし机上面だけデスクマット的なモノを敷いてカバーしようかと考えていたとき、MIWAX「The Cutting Mat」を知った。

どうせマットを敷くならカッティングマットにすれば空いたスペースでカッターも使えるし傷にも強いはずだ。通常これほど大きなサイズのカッティングマットなど思いもよらなかったものの良い機会だからと決断した次第。

とはいえ正直なところ、このMIWAXのカッティングマットが一般的なものとどれほど違って優秀なのかはよく分からない。購入先のAssistOnのコピーによると「The Cutting Matでは接着材を使わず、熱融着によって一体化。膨張、収縮率を同一にして、温度変化によるマットの反りを防止。さらに表面の素材にも収縮が非常に良いバージン軟質PVCのみを使用することで、カッターによる切跡が目立ちづらく、ささくれ立ちづらい。つまり、長時間お使いいただいても高い品質を維持できる製品に仕上げました。」とある。

反りがなくささくれ立たないというのは確かに魅力的だ。幾多のカッター痕に引きずられてカッティングが狂うというケースも多々経験したが、カッティングマットにも色々な製品、さまざまなグレードがあることを知った。
さらに気に入ったのはシート表面のデザインが一般的な目盛りや用紙サイズの目印などが排除されていること。片面には全域に均等にドットが印刷されているが、反対側は無地だ。

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※片面にプリントされているドットパターン


スケールなどの印刷は一見便利そうだが、私はほとんどそうしたモノをガイドにカットしないし、今回は机上面に敷くということでもあり、目障りなのは嫌だったから嬉しい…。ちなみにプリントされているドットは間隔が10mm毎で、50mm単位に白い点になっているがこれでスケールとしては十分だ。

また、本体カラーも緑色ではなく艶消しのブラックとホワイトの2色があったが、机上に置くことを考えてホワイトにした。
ところでサイズは355×156mmの小さなものから1800×900mmの最大なものまで6種揃っているが、机上サイズにもっとも近い900 x 600mmを注文した。出来ることなら私のような用途もあるはずだから割高になってもサイズを指定できたらもっと良かったのだが…。

このMIWAX「The Cutting Mat」を敷く機会にと久しぶりに机上のものをどかして拭き掃除などする。そしてMIWAX「The Cutting Mat」を乗せた上でこれまでどおりiMac 27” は勿論、オーディオ関連や外部ハードディスクといったアイテムを元どおりにして机上のアップデートは終わった。

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※カッティングマット設置直後の机上およびスライド引出式の右側を引いた例。この机上だけで小細工ができる


前記したように金属製の机上だったがこのカッティングマットを敷くことで振動も抑えられ、机上面への傷といった心配はまったくしなくて済むことになった。さらにマグネット製品も極弱いものを除き、カッティングマットの上から変えるのも良いが、一番の効用はこれをきっかけにして久しぶりに机上を整頓出来たことかも知れない…。

AssistOn MIWAX「The Cutting Mat」


ラテ飼育格闘日記(507)

ワンコは吠える…。文字で表せば「ワンワンワン」だ。そしてワンコに吠えられたといえば普通攻撃的な意思表示のひとつだと理解され恐がられることがほとんどではないだろうか。しかしワンコの吠え方もその状況やボディランゲージなどを観察するとさまざまな感情表現が隠されていることに気づく。


ワンコを飼うとき、嫌われることのひとつに “吠えること” がある。したがってなるべく吠えないように躾けをしなければと考えるのが普通だろうし、吠えることは周りにも迷惑をかけるからと嫌われることがほとんどだ。ただし病的なケースを除けばワンコとてむやみやたらに吠えることはないし、吠えるには吠えるだけの理由があることを知らなければならない。そして飼い犬だからして吠える原因・要員の多くは飼い主にあることも知るべきだ…。

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※機嫌の良いときの表情は輝いている


さて、どうやらラテは人間に例えるならお喋りで感情をストレートに表に出すタイプのように思える。なにしろ保護された後、3ヶ月ほど預かりを担当してくれたボランティアの方がラテを称して「大げさなほど感情表現が豊かな犬」といっていたほどなのだから。
だからといってラテが自宅にいるとき、やたらと吠えるかといえばそんなことはない。夜は静かに寝るし意味もなく(飼い主から見て)吠えることはまずないが、夕食後に遊びたいときなどにはオトーサンたちに声をかける…。

ワンコの躾けのための本やウェブサイトを検索するとワンコの吠え声がどのような感情の表れか…といった解説も読める。しかし私的な見解だがそれらがすべてラテの言動とマッチングするわけではないし100%信頼できる情報でもない。確かにワンコたちには我々のような言語は持っていないが意思の疎通が可能なあれこれを言語とするなら形は違うもののワンコたちにも言語を持っていると考えていいだろう。それにラテは「こんにちは、あなたに会えて嬉しい」とはいわないが「オーン、アンオンオンオン!」といった吠え声でそれを伝えると思われるし、反対に我々人間の言語はかなりの量を理解できていると思われる。

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※こんなに輝いてる表情はオトーサンと一緒の時にはなかなかしてくれない ^^;


だから「犬が吠えてる」の一言で忌み嫌わず、何をいいたいのか、なぜ吠えているのかに私たち飼い主はもっと耳を傾け観察し心を開くことが必要だと痛感している。
先日もラテならではというか興味深い出来事があった…。

朝の散歩から戻る途中、交差点の向こう側にお世話になっている動物病院の院長の姿(背中)が確認出来た。朝の散歩ですぐそこの公園に向かうと思われた。オトーサンたちとの直線距離にして50メートルほど先になる…。

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※50メートルほど先を歩いていた動物病院の先生の姿を認識してラテが吠えはじめた


交差点の向こうであり声をかけられる距離ではなかったがオトーサンは反射的に「あっ、動物病院の先生だ」と呟いた途端、それまでグズグズと歩いていたラテがリードを引き、植え込みの切れ目からその先生の姿を確認するといきなり「ウォーン、オンオンオン」と吠えだした。

丁度信号が青に変わったので道路を渡り自宅のマンションに帰ろうとしたところ、ラテはその先生がいる側に強くリードを引くではないか。苦笑しながらオトーサンはさらに信号を渡るとラテはどういうわけか小走りになる。あれほど歩きたくないような態度だったのに。
あっというまにオトーサンたちは院長先生に追いついた。朝の挨拶をするまでもなく先生は「ラテちゃんか…」と苦笑しながら立ち止まってくれた。

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※院長先生に追いつき、その顔を見上げながら乾いた吠え声をあげるラテ(笑)


なぜってこうした反応ははじめてではなかったからだ。その1週間ほど前だったか、幅が20メートルほどの国道に沿って建っている動物病院の反対側の歩道を歩いていたオトーサンとラテだったが、ちょうど行き来の車が切れたときに建物の外で立ち話をしている先生の声が聞こえた。その瞬間、ラテが反応し同じように吠え始めた。その声に気づいた先生はこちらを向いてくれたが、この種のことはそれまでにも数回あった…。

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※広い道路の向こう側に動物病院の先生を見つけて吠えるラテ


ワンコを知らない人がもし、こうしたシーンを見たとするなら「犬が人に吠えている」「犬が吠えるのは警戒か威嚇」と受け取るのではないだろうか。しかし前記の公園での出来事でもそうだが、ラテが院長先生の足元に近づいたからといってマズルに皺をよせて唸ったり噛みつこうとする態度はまったく見せない。ただ裾の臭いを嗅ぎ、顔を仰ぎ乾いた吠え声を上げるだけなのだ。

ではラテはどういう感情・思いで先生に吠えたのだろうか。動物病院の先生だから注射や耳掃除などで多少とも痛い目に、あるいは嫌な目にあったからの文句なのか…。いや、動物病院の建物に近づくのを嫌がるラテだから、もし嫌なら生き物の常として追う事は考えられないと思うのだ。嫌なら避ければいいだけだ。

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※近所にあるファッションセンターしまむらの石畳に腹ばいになって動こうとしない...


また報復でもないことはラテの態度を見ればこれまた明らかだ。先生の足元で乾いた吠え声を上げるが威嚇も攻撃の姿勢もない。とはいえ残念ながらラテの思考が人間のそれとまったく同じであるはずもないから本当のところは分からないがオトーサンには気になる人への自己アピールに思えるのだが…。

オトーサンはラテの吠え声を聞きながら同時通訳モードになっていた。「ねぇ、先生!おはようございます。この前もちょっと会ったわよね。アタシ、覚えてる? 何度かオトーサンやオカーサンに連れられて病院に行ったけど、病院って嫌なところよね。でも耳掃除してもらったら楽になったわ。また今度行ったときにはよろしくね!」と(笑)。

人間好きのラテは好奇心につられて気になる人を追いかけ、声をかけると同時に自分の存在をアピールしているのではないか…というのが今のところのオトーサンの印象なのだが。
しかし不可解なのは会えると飛びつき、顔を舐め回すほど好きな飼い主さんが道路の向かい側にいたとしてもラテはそばに行きたいとリードを引くにしても吠えることはほとんどない。しかし吠えて相手に自分の存在を知らしめるのだから、何らかのコミュニケーションをとりたい相手には違いない。




プレミアムスキン素材を使用した、iPhone SE/5s/5対応カバーの新色発売

トリニティ株式会社は8月19日、iPhone SE/5s/5に対応したカバーの新色を全国の家電量販店、一部雑貨店を通じて本日より販売すると発表。なお、本製品はTrinity Online Storeでも取り扱いする。


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Simplism [NUNO] Back Case for iPhone SE/5s/5(バックケース)は、iPhoneを傷や埃からしっかりと守る専用のハードケース。
薄いプラスチック製のケースに、さまざまなカラーパターンを選べるSimplismオリジナル プレミアムスキン素材を貼り付けた。服を着替えるかのようにカラーを選べるスタイルで、iPhoneを着せ替えて楽しむことができる。

 ・iPhone背面をしっかりと包み込む、バックカバースタイル
 ・ケース内側にカードポケットを装備
 ・背面からはめるだけの簡単装着
 ・Simplismオリジナル プレミアムスキン素材
 ・イヤフォンケーブルをまとめる、ケーブルマネージャー付属

質感と色味を追求したSimplismオリジナルのPU生地。染色の濃淡による奥行きや自然なシボ感、絶妙な色合いを表現している。高い強度を持ち、やわらかく、しっとりとしたさわり心地。

iPhone SE/5s/5 [NUNO] バックケース




PFU社 Omoidori の画質考察

PFU社のアルバムスキャナ「Omoidori」を使っているが、今回はあえてその画質に関して確認しておきたい。スキャナとかカメラというと当然その解像度や画質のスペックを求められるが「Omoidori」の場合は些か環境作りが特殊なので一概には決められない...。


それはあらためて申し上げることではないと思うが、アルバムの写真をスキャン...すなわち撮影するのが「Omoidori」にセットするiPhoneだからだ。「Omoidori」で利用出るiPhone は6s, 6, SE, 5s, 5なので使う機種によりiSightカメラの性能が違うことになる。したがって例えばiPhone 6sなら12メガピクセルだが、iPhone 6なら8メガピクセルとなる。
ちなみに今回私が使ったiPhoneはiPhone 5sなのでやはり800万画素となる。

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※OmoidoriにiPhone 5sを装着した例


また「Omoidori」によるスキャンはアルバムに貼られている写真の上に「Omoidori」本体を置き、位置関係を確認することになるが、最大L判サイズの写真撮影を想定している(2L判も撮る機能あり)ものの拡大縮小してスキャンすることはできないし元写真のサイズにより解像度は450dpi~600dpi程度と条件により違ってしまうから一般的なイメージスキャナのように「○○dpiでスキャニング」というわけにはいかない。

そうしたことを念頭に入れて同じ写真を「Omoidori」と同じくPFU社のシートフィードスキャナ iX100でスキャンした違いを確認してみたい。勿論 iX100でスキャンできることは写真がアルバムから問題なく剥がすことができたからで、もし剥がせなかった場合は良くも悪くも「Omoidori」の独壇場となる。

なお例として使った写真は私がこの世に生を受けて始めて写真に撮られたもので1948年(昭和23年)7月5日、お宮参りの記念に写真館で撮ったものだ。したがって誕生日からほぼ1ヶ月経った時期ということになる。なお写真のサイズはL判でプリントされている...。

早速「Omoidori」と iX100 (300dpi設定)でデジタル化してみたが、明度や彩度を含めてまったくレタッチしていないデータを比較して見た。

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※Omoidoriでスキャンした例【クリックで拡大】


結果「Omoidori」は72dpiで1705×2270ピクセルとなっていたが、iX100は前記したように300dpiで992×1351ピクセルのデータだった。
一目で違うのは色味だ。これは両者のカラープロファイルが違うからというしかないが、元写真に近いのは iX100で撮った方だ。またコントラストが「Omoidori」の方が強く、例えば母が座っている椅子の模様が潰れているものの、iX100の方は元写真に近く再現できている。

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※iX100でスキャンした例【クリックで拡大】


とはいえこの違いは「Omoidori」がスキャナと呼ばれているにしてもその仕組みはデジタルカメラの撮影なのに対しiX100は原稿に限りなく隣接したイメージセンサーで文字通りスキャンするという仕組みの違いからくるものと考えるしかない。

ただし「Omoidori」によりデジタル化されたデータはiPhoneはもとよりiPadなどで閲覧するにはテカリもなく大変綺麗な画像といってよいし、これまた試しにと再保存の意味を含めてインクジェットカラープリンタでL判に印刷してみたが、十分なクオリティを持った復元写真となった。

無論プリントするなら現実には利用するプリンタに適合するよう明度やコントラスト、あるいは色味といったデータは自由にレタッチできるから実用上両者の差は縮まると考えてもよいだろう。

ということで「Omoidori」による画質をあれこれと心配する必要はないというのが結論だ。無論元写真以上のクオリティで撮れるはずもないが、一端デジタル化すれば加工や編集も可能なわけでアルバムに眠っている貴重な写真は「Omoidori」で素早く簡便にデジタル化して再保存すべきに違いない。


眼鏡やコンタクトの上からかけられる眼鏡型ルーペ レポート

眼鏡型ルーペ「プリヴェAG スマートハズキ(Hazuki) ブルーライト対応」と「プリヴェAG ハズキルーペ ラージ」という製品を買ってみた。倍率がそれぞれ1.32倍と1.6倍だというが、前者はモニター用で後者は読書用と考えてのことだ。眼鏡の上から装着できるのが一番の利点だが、勿論これまでのメガネで見えなかったものが見えるようになるわけではない。あくまで "見やすく" するためのツールだ。


“Hazuki” と聞いてもほとんどの方は「?」かも知れないが、石坂浩二がコマーシャルやってる "アレ" というと心当たりがあるかも知れない。Hazuki にも数種の違ったタイプがあるが、その "アレ" である。
同種の製品がいくつかあるもののその名称や違いが分かりづらいのが難点だが、倍率が1.32倍の方の焦点距離が50cm~70cm、1.6倍の方が30cm~40cmという。そして前者にはブルーライト軽減のレンズを使っていることから私は勝手に前者をモニター用に、後者を読書やちょっとした細かな作業用にと考えた…。

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※スマートハズキ(右)とハズキルーペ ラージ(左)


この「スマートハズキ」や「ハズキルーペ ラージ」の特長は私のように眼鏡をつけている人やコンタクトレンズ使用者もその上から利用可能という点だ。
メガネ型なので何の秘密もないが、実際に眼鏡の上からかけてみるとその印象はとても軽いということ。材質はアクリル樹脂(レンズ)、特殊ポリアミド樹脂(フレーム)、エラストマー樹脂(鼻パッド)でスマートハズキの重量はわずか19g、ハズキルーペ ラージで32.4gというから装着感は悪くない。

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※「スマートハズキ」や「ハズキルーペ ラージ」は倍率はもとよりレンズのサイズやテンプル(つる)の長さも違う


問題は焦点距離の調整だが スマートハズキ を鼻先に乗せたらメガネとスマートハズキとの間隔を調整することで行う。アバウトではあるが慣れればどうということはないと思う。ともかく装着の自由度が高いので自分のベストポジションを探してみることがポイントか…。両者の違いはレンズのサイズだけでなくテンプル(つる)の長さにある。
スマートハズキのフレーム長は155.1mmなのに対してハズキルーペ ラージは172.5mmある。それだけハズキルーペ ラージはメガネとの距離を調節できることになり、焦点を合わせやすくなるようだ。

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※両者のテンプル(つる)の長さはこれだけ違う


“ハズキ Hazuki” は、フレームが弾性に優れ、割れたり歪んだりしにくいスイス製の高品質素材を使用しているというし、レンズも医療・精密・光学機器を主に手がけている技術力をベースに国内製造されたものだという。そして「スマートハズキ」はブルーライト 55%、UV紫外線 99.99%カット、そして「ハズキルーペ ラージ 」はクリアレンズを選択したのでUV紫外線 99.99%カットというレンズ仕様だ。

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※ハズキルーペ ラージは私の場合、読書にぴったりだ


さらにフレーム、レンズを誤って破損した場合、1年間1回に限り新品と交換してくれる"1年自損保証" およびレンズ10年保証、鼻パッド2年交換無料という手厚い保証が付いている。したがって正直見かけは単なるプラスチックレンズだが、10年以上の使用に耐えられるらしい。

レンズを通した世界は歪みも感じられずに良好だが、この「スマートハズキ」を着けたまま外歩きや車の運転は厳禁である。
この種の製品の良し悪しは個人差が大きいと思うが、いまひとつ本が読みにくい、モニターが見づらいという方は試してみてはいかがだろうか。




浦久俊彦著「138億年の音楽史」読了〜本書こそがリベラル・アーツな1冊

浦久俊彦著「138億年の音楽史」(講談社現代新書)は新書版の小ぶりな1冊だがとてつもない1冊だった。リュート/月琴奏者の永田斉子さんのツィートに出てきたその書名に惹かれて早速手にして読み始めたが、最近では一番の1冊になりそうだ。音楽史とあるものの一般的な意味において音楽理論とか歴史や作曲家などを取り上げたものではない...。


「はじめに」の書き出しにあるように「音楽とは何か」を問うのが本書の目的だが、書名である "138億年" がビッグバンを意味していることから分かるように、射程距離は宇宙誕生から現代までとてもつなく広くまた深い。しかもそれを大著ではなくコンパクトな新書サイズに凝縮するというのが本書のミッションのようだ。

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※浦久俊彦著「138億年の音楽史」(講談社現代新書)


とはいえ本書は学術書でもなければ体系的な音楽通史を扱ったものではないがそれこそ宇宙誕生から現在に至るまで、われわれはどんな過去にさかのぼっても音楽に出会うその "音楽" とは何物なのかをまるでミステリー書を読むように誘ってくれる。

決して難解ではないが一語一行毎の意味を噛みしめながら一通り読んでみた。簡単に読書後の感想などと平たい言葉を発する気にならないほど面白かったが、特に第6章「理性という音楽」に出てくるリベラル・アーツという語に惹かれた。
リベラル・アーツといえばあのスティーブ・ジョブズがアップルという企業を「われわれはリベラル・アーツとテクノロジーの交差点にいる企業だ」と自負したことばが記憶に残っているがそのリベラル・アーツである...。

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※Appleを「われわれはリベラル・アーツとテクノロジーの交差点にいる企業」と主張するスティーブ・ジョブズ


しかしどうにも現在の我々にはリベラル・アーツといえば大学で誰もが身に付けるべき基礎教養的科目という理解が一般的だが、それではスティーブ・ジョブズのいう意味が理解できないに違いない。リベラル・アーツとは本書によれば「数論」「音楽」「幾何学」「天文学」という基礎科目をベースに「文法学」「修辞学」「論理学」が加わりリベラル・アーツと呼ばれる教養カリキュラムが生まれたという。そしてリベラル・アーツという言葉には「人間の精神を自由にするための教養」という意味が含まれているという。

この6章を読んでいてふと本書の意図や意味が少し理解できたように思えた。なぜなら本書「138億年の音楽史」は「音楽とは何か」をテーマにした1冊ではあるが、本書は比喩的にも1冊丸ごとがリベラル・アーツを具現化したそのものではないか...と閃いた。

なにしろビッグバン宇宙論から始まり、気になるキーワードを思うがままにピックアップすると、ヘーゲル、ピョタゴラス、哲学、5世紀〜6世紀ローマの哲学者ポエティウス著「音楽論」、旧約聖書の「創世記」、プトレマイオスとアレクサンドリア、ケプラー、ガリレオ・ガリレイ、ティコ・ブラーエ、神々の起源と音楽、キリスト教、カトリックとプロテスタント、イエス・キリスト、ルターと宗教改革、日本の神と音楽、国家の誕生と政治、戦争と武器と音楽、労働と音楽、古代ギリシャと音楽、政治イベントとしての国際音楽コンクール、ショパン、源氏物語、宮廷音楽の変遷、クレオパトラと音楽、古代中国と音律、職業の誕生と音楽家たち、ルイ14世と宮廷バレエ、ヴェルサイユの大祝宴、ヴァイス、バッハ、武器としての音楽、アウシュヴィッツのオーケストラ、鴨長明、感情と理性から描く西洋音楽史、オペラと歌舞伎、デカルト、ジャン=ジャック・ルソー、ジャン=フィリップ・ラモー、リベラル・アーツ〜知としての音楽、譜線記譜法の発明、マックス・ウェーバー、芸術としての音楽の誕生、録音メディアの発明、ビートルズ、超ひも理論、自然観と楽器の変遷、歌が創造する世界、DNA(デオキシリボ核酸)、音楽療法の未来、人体と宇宙...などなどとなる。
本書の帯にある「圧倒的教養」というコピーに納得せざるを得ない。

個人的にはこうした百科全書的なアプローチは好きなのだが「音楽とは何か」という赤い糸に導かれながら本書を読んでいると全てがすんなりと理解できるはずはないものの、それこそそれぞれのキーワードが考えるきっかけとなり精神が解放されていく感覚が宿ってくる。
これこそ読書の醍醐味であり目的ではないだろうか...。そして内容は深淵だが読みやすい。

なお最終章における筆者の結論については正直100%納得できないものの、本書で検証される音楽は我々人類にとっての音楽だからして、私たち人間の存在を抜きにしては語れないことだけは理解できる...。
音楽好きの方は勿論だが、逆にそうでない方にもお勧めである。





ラテ飼育格闘日記(506)

お盆に会わせて夏休みをとり帰京する方も多いに違いない。オトーサンも過日両親の墓参りにオカーサンと出向いた。いつもは不信心で親不孝のオトーサンだが、この時期になると自分の両親のことやオカーサンの両親の姿を思い出す。


まあ…もし供養ということが出来るとするならそれは墓参りでもなければ毎日仏壇に手を合わせる仕草ではなく、亡くなった人を思い出すことだと…忘れないことだとオトーサンは信じているのだが…。

ところでご承知のようにワンコの寿命は我々人間よりずっと短い。大型犬なら10歳にもなれば後は余生と考えるべきだという説もあるほどだし、ラテのような中型犬でも平均寿命は12歳からせいぜい15歳ほどだという。
まあラテのことは考えたくないが思えばオトーサンの知り得たワンコたちの多くも随分と亡くなっている。

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※ラテにはいつまでも元気でいて欲しい...


ところで先日、夕方の散歩から帰宅中に「ラテちゃ~ん」という声が…。ふり向くと1台の車が止まり、ドアが開くと昨年5月に亡くなった柴犬のハチちゃんの飼い主さんご夫婦だった。
助手席にいらした奥様がわざわざ車から降り「久しぶり…」とラテの頭を抱えてくださったが、ラテも吠えずに奥様の口元を舐め始めた。ハチちゃんのオカーサンと会ったのは記録を確認すると昨年の3月27日だったからすでに1年4ヶ月ほど経っているわけだがラテはしっかりと覚えていたようだ。

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※散歩からの帰り道、車が止まり昨年5月に亡くなったハチちゃんの飼い主さんが声をかけてくださった。そして奥様がわざわざ車から降りてラテを抱えてくださった


去り際に運転席からご主人もラテに声をかけて下さったが、どうしたわけか「アウン、オンオンオン」と乾いた吠え声を上げた。勿論ご主人がハチちゃんと散歩している際に出会ったことも多々あり、ご主人にワンコ特有の遊びのポーズをしたことがあるラテだから挨拶か一種の甘えだったのかも知れない。

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※幸いラテはまだまだ好奇心旺盛!


ともあれ僭越ながらご夫婦共にお元気そうだったのでオトーサンは安心したが、近年はワンコだけでなく飼い主さんの訃報に接する機会があってオトーサンも些か気が滅入った…。
一昨年の8月8日にはコーギー犬のプリンちゃんの飼い主さん(男性)が亡くなった。同じく2014年6月3日にラテと体をぶつけあって遊んでくれたボーダーコリーのボーチャンが、そして昨年には5月20日に前記したハチちゃんが、6月25日にはコーギー犬アポロちゃんの飼い主さんとして最初期に知り合った奥様が亡くなられた…。

こればかりは致し方ないのかも知れないが、古い写真データの整理をしているとそれこそ名前も知らない、あるいは忘れてしまった沢山のワンコたちが写っていて「元気なのだろうか」と気になって仕方がない。ただしすでに亡くなったワンコたちも数匹認識もしているが、その中にはラテが天敵のように吠えたワンコや、大型犬としては珍しく近寄ってもラテが一目置いて静かだったシェパードのマリアちゃんといったワンコもいる。

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※オカーサンと一緒だとラテの笑顔が目立つ


それにこの数年会う機会がないワンコも多い。そうしたワンコたちが元気なのかどうかも気になりだしたらきりがないし「ワンコのことより自分の事を心配しろ」という自問の声も聞こえる(笑)。

「袖振り合うも多生の縁」とよく言われるが、若い時には感じなかったもののオトーサンの歳になるとどこか真実味が帯びてくる。人間同士はもとよりだが、ほんのひととき同じ空間と時間を共有して微笑ましいひとときを作り出してくれた様々なワンコたちに思いを馳せるのもこの時期ならではの有意義なことなのではないだろうか。

maclalala2 の籐 シローさんが4月に逝去された...

8月10日の朝、いつものようにTwitterのタイムラインを眺めていたら “籐 シロー“ というワードが目に飛び込んできた。ブログが昨年3月から更新されていなかったこともあり瞬間なにがあったのかが分かった気がして戦慄が走った…。そのツイートでブログ maclalala2で知られている藤シローさんが4月に亡くなられていたことを知った。そしてリツイートではお孫さんの書き込みも…。


お孫さんのツイートだからして残念ながら間違いないようだ。長い間アップル関連の情報を、それもユニークで鋭い視点から我々アップルユーザーに届けてくれていたmaclalala2 ブログの主宰者、籐 シローさんが4月に亡くなられていたとのこと。いままで知らなかった…。

以前当該ブログでも「1985年 クリスマス商戦におけるAppleの動向」というアーティクルをアップした際、文末に簡単なご報告をしたが1983年4月のある日、籐 シローさんからメールをいただきそれがご縁でダンボール二箱分の貴重な資料をお譲りいただくことになった。

籐 シローさんとはメールのやりとりしかご縁がなかったが、実に新鮮でユニークな視点からアップル情報を提供し続けてくださったそのmaclalala2ブログの主宰者にあらためて感謝をしつつ心からご冥福をお祈りする意味で “ほんの少し”、当時の足跡を記録しておきたいと思う。

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※籐 シローさんから譲られた資料のうちバインダー5冊に収まっていたMacintosh黎明期の資料(一部)


「ほんの少し」という意味だが、私が籐 シローさんから初代Macintoshが登場した頃、すなわち黎明期の雑誌や新聞記事・カタログ・MUG 誌などなど今となってはほとんど手に入らない貴重な資料を譲られた際、その事実は公開しても良いもののメールでのやりとりで知り得た個人情報は公開してくれるなといわれていたからだ。勿論それは当然のことだが…したがって公開できるのは「ほんの少し」の差し障りがないことだけとなる。

maclalala2というブログは籐 シローさんにとって三代目のブログだったようだが、私も読者のひとりだった。それはアップルに関することならまずは何でも受け入れようとしていたこともあったが多くのウェブサイトやブログの中でmaclalalaは特筆すべき情報が多かったから定期的に覗かせていただいた。ただしコンタクトをしたことはなかった。

そんな籐 シローさんから…繰り返すがちょうど3年前(2013年)の4月、突然メールをいただいた。メールは冒頭「”Apple の過去は未来よりも面白い”という松田さんのお考えには大変共感しています」から始まり、諸般の事情により「初代 Macintoshが登場した頃の黎明期の雑誌・新聞記事・カタログ・MUG 誌などなど」の書類を整理しなければならなくなったが、私ならひょっとして古い書類にも興味があるかとも思いメールをした…といった意味のことが書かれていた。

文面には「諸般の事情」とあったがブログの読者だった私は詳しい事は知る由もなかったものの籐 シローさんが療養中であったことは承知していた。そして失礼ながらご自分の健康状態からこれまでのような活動は難しくなり少しずつ身辺整理されていることがうかがわれたからそのお申し出の意味を重く受け止めた。
無論その時点で当該資料がどのようなものであるかについては分からなかったが、籐 シローさんが集めたものなら相応貴重なものであろうと私は喜んでダンボール箱2つ分の資料を送っていただくことにした。

ただし届いた内容のうちカタログ類や一部黎明期の雑誌などはすでに所持していたものもあったが、Macintoshが発表される前後からの新聞の切り抜きが時系列に集められていたりと今となっては容易に手にできない貴重なものが多々含まれていた。
そしてリップサービスだったにしろ「松田さんに活用していただければこれらの資料も本望だと思う」といっていただいた。だからこれは譲渡というより「託された」…な…と私は受け取った。勿論私は大喜びだったしその後、早速籐 シローさんからいただいた資料を基に十数篇のアーティクルを書いた。

籐 シローさんは「松田純一氏[Macテクノロジー研究所]のアップルヒストリーがおもしろい。」とご紹介いただいたブログで、私がダンボール二箱分の資料を譲られたことを書いた件に触れ、次のように補足されている。

マック草創期の「私のインキュナブラ=古文書」については何度か当ブログで紹介した。
初めて Macintosh の実物を目の前にしたとき、これはスゴいことになると直感したのを覚えている。Macintosh に関するものは何でも集めてやろうと思った。
しかし技術のシロウトに過ぎない筆者にとっては、誰でも入手できる(しかし時が経てば失われてしまう)新聞雑誌ぐらいしか思いつかなかった。
ともかく、なにもかも時系列でファイルしておこうと考えたものだ。
そんな段ボール2箱分の「古文書」を松田氏に寄贈させていただいた。
死蔵され、滅すべき運命だったものを活用していただければ、これらの資料も本望だと思う。
氏の今後の連載に期待したい。

とはいえとても籐 シローさんのようにはいかないだろうが、いま彼が情熱を持って集めたMacintoshリリース直後からの第一次資料ともいうべきあれこれが当Macテクノロジー研究所にあることは確かだ。これからも少しずつ折に触れ私なりに役立てていきたいと念じている。
そういえば送付状代わりのメールには「お送りした資料にはマックユーザーになるまでの自分の軌跡も重なっていささか愛着があります」とも書かれていたこともあって、これらの資料を手にする度に私はお会いしたことのない籐 シローさんを思い出すだろう...。

それにしてもネットという世界は不思議な世界だ。一度もお会いしたことのない方だとしても波長の合う方の情熱は間違いなく伝わってくるのだから…。
…冒頭に記したお孫さんのツイートによれば、籐 シローさんは最後までiPhoneを手にされていたという…。まあ、私もあと10年ほどもすればあちらの世界に行くことになるかも知れない。そのときは是非 籐 シローさんと熱いMacintosh談義をしてみたい! 籐 シローさん安らかに!


バード電子製 Omoidori専用ケースを使う

PFU製 Omoidoriユーザーに待望の専用ソフトケースが登場した。株式会社バード電子製の「SOFT CASE PZ-ASSCB」がそれだ。持ち歩くのは勿論だが、保管や収納時にもOmoidori本体を埃や傷などから保護するためになくてはならないアイテムになるだろう。


Omoidori専用ケースはナイロン(ジャージ)+半硬質ウレタンで作られているが実にシンプルな作りなのがよい。重量も約40gとまったく気にならない。

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※バード電子製 Omoidori専用ソフトケースが届いた(上)とジャージ生地で縫製されているシンプルなデザインは使いやすい(下)


Omoidori専用ケースはポーチといったデザインでOmoidori本体がすっぽりと収納できる他、フォトプレッサーもOmoidori本体と接触しないように仕切りで区切られたスペースがある。またフォトプレッサーを使わないユーザーはケーブルや予備の単3乾電池などを入れておくスペースとしても便利に使えるに違いない。

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※ブックプレッサーを一緒に収納できるスペースもある


素材は前記したように機器を傷つけないよう3mmの半硬質ウレタンおよび柔らかく収縮性のあるジャージ素材が使われているがベトベトせずに肌触りも良い。
なお、収納時のカバー(蓋)はベルクロで固定する作りなので多少の厚みの違いは微調整可能だ。
ただし本製品は落下など強い衝撃から保護するケースではないので念のため...。

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※保管や収納時には勿論、持ち運びにも具合が良い


Omoidoriの内部はミラーも使われている精密機器だから雑に扱うべきではない。またその携帯性の良いデザインや電池で動作する仕様と相俟って持ち運びする機会も多いデバイスに違いない。さらに保管や収納時にも傷や汚れから保護してくれるわけで、Omoidoriユーザーにとってこの専用ケースは手放せないアイテムとなるだろう。





iPhoneによる通話を録音する「スマホ通話レコーダー」BR-20レポート

数年前に固定電話を解約してから電話はビジネスおよびプライベート共に iPhoneがすべてとなっている。ただし時に通話内容の録音をしておきたい場合があり、これまでにも数種そうしたツールを手にしてきたが、今般その決定版ともいえるBluetooth対応「Stickphone BR-20」を使い始めたので第一報をお届けする。


これまでにも数種 iPhoneによる通話を録音する製品を試してみたが、ケーブル類の取り回しが煩わしかったり、いざというときに機器のスイッチを入れ忘れたりとなかなか思うように使えるものがなかった。
そうした中にあって「Stickphone BR-20」(以後BR=20)は「待ってました!」と声をかけたくなるような製品だといえる。

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※「Stickphone BR-20」パッケージ


なぜなら、まずiPhoneとはBluetoothでペアリングの上で接続するのでケーブルで接続する必要はないこと。スタンバイ状態であれば電話がかかってきたとき、iPhoneで受話するのではなくBR-20の通話ボタンを押すとそのBR-20が電話機になる...。まさしく「Stickphone」である。

BR-20はサイズが20×113×11.5mmの細長いペン状のデザインをしており、事実クリップでジャケットやシャツのポケットなどに常駐させておける20.5gほどの軽量な製品だ。

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※ノック式のボールペンとサイズ比較


要は通話に出るとき、BR-20そのもので受ければ何もしなくても当該通話はBR-20のメモリにMP3形式で記録される。本体には極小のスピーカーも内蔵されているから本体で再生することも可能だが、先端部のキャップを外すとUSB端子があるのでそれをパソコンと接続すれば外部ドライブとして認識され、ファイルはハードディスクなどに保存できる。

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※キャップを外すとUSB端子が...


BR-20はペアリングしたiPhoneにかかってきた電話だけでなく、スタンドアローンというか一般のボイスレコーダーとしても使えるので特別な場合を除けば大層な設備は必要なくBR-20だけで会議やらの録音が出来てしまう。ただし外部マイク端子はない。

ちなみに本体にはバッテリーが内蔵されており、約2時間でフル充電となり連続待受時間が約360時間というから、1度フル充電すれば2週間連続して待ち受けができる理屈となる。
バッテリー持ち時間としてはBluetoothによる通話録音時間は約5時間、連続通話時間は約9時間、ボイスレコーダーとしての録音時間は約12時間、そして再生時間は約5時間というから実用上十分なスペックではないだろうか。なお内蔵メモリは4GBであり容量的には144時間分のデータが記録可能でありファイル数の上限は999個だという。

実際に通話のテストを多々やってみた...。最初のうちは受話するとき習慣になっているから思わずiPhoneで受けようとしてしまう。しかしBR-20による通話も一見頼りないものの問題なくできるし通話の録音も間違いなくできていた。音質も再生時に内容がはっきりとわかるし特に不満はないレベルだ。なおBR-20のサイドには音量ボリュームがあるが、再生および通話時に限って動作する。

さてBR-20一番の問題だが、iPhoneによる通話は受話ばかりではなくこちらから電話をかける場合もあるわけだ。しかし販売先のウェブサイトやAmazonの販売ページは勿論のこと、製品についている「使用説明書」にも発信時の通話録音ができるのか、あるいはできないのか...もしできるならその手順は...という肝心のことが明記されていない。

それならますばやってみようと考えたが、結論を先に申し上げれば iPhoneの場合は問題なくできることがわかった。
まずはiPhoneとBR-20がペアリング状態でBR-20のモードボタンが "MOBILE" になっており通話録音モードになっていることが前提だ。
早速ソフトバンクのテスト用番号へ電話をかけてみた...。

要は当然のことながらBR-20には発信機能がないから、iPhoneで相手の電話番号にかける。このときiPhoneの画面には「BR-20」「iPhone」「スピーカー」のうちどのデバイスを使うか選択リストが表示される。ペアリングが問題なければBR-20が選択されているはずだが、もし選択されていなければBR-20を選択し、そのままBR-20で通話をすれば問題なく双方の声が記録されるというわけだ...。

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※通話も受信だけでなくこちらから電話をかける場合も録音可能


何事も慣れないと素早い反応・対応ができないものだがBR-20は煩わしいケーブルやアダプター類も必要なく、ペアリングさえできていれば本体が電話機になるというシンプルで分かりやすい製品だと言える。
本体は超小型だし重量もまったく気にならないほどだからそれこそ常時携帯するのに不都合はない。ただし心配なのは小型なだけに紛失には注意しなければならない。

というわけで他のスマートフォンの場合はテストできないから不明だが、iPhoneとの組合せでは現時点でもっとも簡便確実な通話録音デバイスに違いない。





ラテ飼育格闘日記(505)

ラテと散歩をしていると様々な人から声をかけられる。犬種は? 何歳? オス? などなどだが、間違いないことはラテと一緒でなければこうした触れ合いはないだろうし子供たちと接する機会もあり得ないと思う。よくワンコを飼うメリットのひとつとして運動不足解消があげられるが、オトーサンにとってそれ以上に子供たちとの触れ合いが嬉しい…。


現住所に引越する前、すなわちラテを飼うために埼玉から引っ越したエリアにも大小いくつもの公園があった。その近くて一番広い公園でラテは公園デビューしたわけだが、多くのワンコたちとその飼い主さんたちに囲まれて育った。だからいまでも片道40分ほどもかかるその公園に行きたがるときがある…。

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※真正面からの笑顔!


マキちゃん、ハリーちゃん、ボーちゃん、クロちゃん、アポロちゃん、ヒナタちゃんたちと激しい取っ組み合いや駆けっこをして育った。喉が渇けばオトーサンが差し出した冷たい水をラテとマキちゃん、ハリーちゃんと3匹が仲良く小さな容器にマズルを突きだして水を飲んだ。

もうひとつの楽しみは近くに小学校があったことで、夕方に出向くとこれまた十数人の子供たちがさまざまな遊びをして公園を駆けずり回っていた。
ワンコとだけでなく、ラテはそうした女子たちともよく走った。一緒に走り、一緒にダルマさんが転んだゲームに参加させられたり、ソフトボールの審判をさせられたりもした(笑)。

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※近所の砂場の公園にて。女子たちの笑顔を見られるのはオトーサンも嬉しい


キャッチーの後ろにラテを座らせ、女子が「ラテ、いまのはストライクかな?」「はいっ、ストライク!」といい加減な遊びをやっていた。しかし一方では「あのバッターはバットを投げて走る悪い癖があるのよ。危ないからここは私たちでラテを守るからね」と2人の女子が腕を組んでラテの前に立ちはだかるという気遣いも見せてくれた。

運動だけではなかった。1本のポッキーを女子が口に咥え、それをラテの鼻面に差し出すということをやった時にはさすがにオトーサンはビビった。オトーサンの心配をよそに「大丈夫、私とラテは親友だからさ」と躊躇もなくラテの前にアグラを組んだ。
ラテもラテで、これまたちょこんと座り差し出されたポッキーの一端を食べ始める…。どこかのコマーシャル映像ではないが最後は女子とラテがチューをする形になるが、ラテも大したもので女子に傷を負わせることなく上手にポッキーを食べ、最後に女子の唇をペロリと舐めた。

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※幼児が両親の手を振り払ってラテに近づく(上)。いきなりラテのマズルを掴もうとしたのには驚いたが、母親も笑顔なのはこれまた嬉しい


こうした沢山の思い出がラテを子供好きにしたのか、それとももともと子供がすきだったのかは今となっては分からないが、残念なことにその子供たちは成長し中学・高校へと進み、当時の女の子たちは皆二十歳ほどになっているから会う機会もなくなってしまった…。その上オトーサンたちは3年前に現在の場所へと引越ししたこともあり、散歩の道順も変わってしまったから子供たちとの付き合いもゼロから考えなければならなかった。

しかし幸いなことにラテの子供好きと押しの強さは特に女の子たちには可愛く映ったようで、出会えれば笑顔でラテの周りに陣取ってくれる子供も多くなった。また昨今は知らない大人が子供に声をかけること自体が憚れる残念な世相になったが、ラテのおかげで子供たちからオトーサンも声をかけられる機会が増えたことはなによりも嬉しい。

先日、散歩の帰り道で向こうの歩道を歩いてきた小学生の女の子が左手でオトーサンに向かって手を振ってくれた。ラテはこのとき植え込みの影で女子には気づかなかったらしいし、女子からもラテを連れていることは分かっても見えなかったはずだ。だということはまさしくラテの飼い主であるオトーサンに手を振ってくれたことになる。

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※距離があったし夕暮れ時でいささか暗く画像が鮮明でないが女子は左手を肩まで上げて手を振ってくれた


この子は面と向かって会うとラテを可愛がってくれる女子だが、それでもまだ何十回と出会うまでには至っていない。それだからこそオトーサンは嬉しかった…。

それから4日ほどたった昼時、コンビニから戻る途中で2人の友達だろうか、やはり女子と共に立ち止まっていたその子に出会った。無論オトーサンはそのときラテを連れていなかったし、紫外線防止のためにサングラスをかけていたから決して人相風体がよろしいオヤジではなかったはずだが(笑)、女子はまたまた手を胸の辺りまで上げて手を振り挨拶してくれた。

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※オカーサンのリードだとアイコンタクトが多くなる...


彼女の持ち物と服装を見てシャーロッキアンのオトーサンは「プールにでも行くの?」と聞いた。女子は友達の方にも顔を向け「学校のプールなの」と答えた。オトーサンは青になった信号を渡ろうと「気を付けてね」と声をかけて歩き始めたが、背中には「ありがとうございます」という明るい返事が追いかけてきた。

つきなみだが、きっと素晴らしいご両親に育てられているのだろうと思うが、この難しい世情に名前も知らず、住所も知らない女子から手を振られ、声を掛け合える幸せをしみじみと感じたオトーサンだった。



ローライフレックス二眼レフカメラ用接写レンズ「ローライナー」とは

ローライナーは二眼レフカメラ「ローライフレックス」のビューレンズおよび撮影レンズに取り付ける接写用のレンズだ。いま少し被写体に寄りたいと考え手に入れてみたが実に気持ちが良いフレーミングが実現する…。


ローライナーはバヨネット規格で BayI, II, IIIのように種類があり、それぞれ対応するカメラが違う。またそれぞれ焦点距離も違い、私が使い始めたローライフレックスMX テッサー 75mm F3.5 は BayI が使えるので入手した次第。ローライフレックスを本気で使おうとするならある意味ローライナーは不可欠のアイテムに違いない。

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※革ケース付きのローライナー BayI


なぜならローライフレックスMX テッサー 75mm F3.5 はポートレートにしろ静物撮影にしろ寄れるのはせいぜい70cm 程度までだが無論レンズ交換ができるわけではない。いま一歩寄りたいと思えばこのローライナーを使うしかないのだ。
ローライナー BayI を装着するとその焦点距離は100cmから45cmほどになる。これは実際に比較して見ればその恩恵がどれほど大きいかがわかる...。

例えばローライフレックスMX テッサー 75mm F3.5の場合、机上に大きめの皿を置き果物などを持ったシーンを撮影しようとしても寄りたい距離ではピントが合わない。これはポートレートでも同じでもう一歩寄りたくてもピントが合わない...。そこでローライナーを上下のレンズにそれぞれ装着すれば構図的にかなり寄れることになる。

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※ローライフレックスMX テッサー 75mm F3.5のビューファインダー例。上が標準レンズでピントが合う一杯の距離に寄った例。下はローライナーを装着して一杯に寄った例


ただしローライナーを付けるとその焦点距離の間しかピントが合わない。風景を撮ろうと考えればローライナーは外さなければならない。ということでこのローライ純正の接写レンズを収納する本革製ケース裏にはカメラストラップに取付け、常に携帯できるようになっている。

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※ローライナーを装着したローライフレックスMX テッサー 75mm F3.5


さてローライナーは二眼レフカメラ用だからして2つのレンズからなっているが、使用に際しては些か注意が必要だ。
まず薄い方が撮影用レンズ側でどのような向きで取り付けようが問題はないがビューレンズ用のローライナーは筒にある赤いポッチが上になるよう装着しなければならない。なぜならこのビューレンズはパララックス補正をしているためレンズの向きが指定どおりでなければピントが合わないことになる。

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※ビューレンズに取り付けるローライナーは赤い丸が上に位置するように取り付ける必要がある


ちなみにパララックスとは「視差効果」のことだが、二眼レフカメラで近接撮影をするとファインダーの視野と実際に撮影される画面範囲にズレが目立つ。ビューレンズ用のローライナーはそれを補正する役割も果たしているのだ。念のためローライナーのファインダー用レンズのフロント側レンズ周りをよく確認すると目視できるほどレンズは傾斜して取り付けられている。これは決して不良品ではないのだ(笑)。

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※ビューレンズ用のローライナーレンズをよく見るとバララックス補正のためレンズが傾斜していることがわかる


実際にこのローライナーを使ってみるとフレーミングが思っていたとおりに収まり手放せなくなる。やはりこれはローライフレックスの必需品に違いない…。



インスタグラム、「Instagram Stories(インスタグラム ストーリーズ)」を発表

インスタグラムは、2016年8月2日(米国時間)、従来のフィードへの投稿に加えて、日常のあらゆる瞬間をシェアすることができる新機能「Instagram Stories(インスタグラム ストーリーズ)」を発表した。シェアした写真や動画は、あなたの“ストーリー”としてスライドショー形式で表示される。


Instagram Storiesでは、投稿の頻度や回数を心配する必要はない。存分にクリエイティビティを発揮しながら、一日中好きなだけ、たくさんのコンテンツをシェアすることが可能。テキストツールやおえかきツールを使用して、あなたの“ストーリー”を新たな方法で表現することができる。Instagram Storiesでシェアされた写真や動画は、投稿後24時間で自動的に消え、あなたのプロフィール画面やフィードには表示されない。


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使い方はとても簡単。友達からお気に入りの人気アカウントまで、すでにインスタグラム上でフォローしているアカウントのストーリーは、フィード画面上部にバーのように横並びに表示される。新しいストーリーが投稿されると、プロフィール写真の枠がレインボーカラーになる。

それぞれのプロフィール写真をタップすると、シェアされたストーリーを閲覧できる。写真や動画を再生中に画面をタップすると、その投稿者のひとつ前や次の投稿を見ることができ、横へスワイプすると、他の利用者がシェアしたストーリーへ飛べるなど、自分のペースで再生することが可能。また、コメントを送りたい場合は画面左下の「メッセージを送信」をタップすれば、Instagramダイレクト機能で非公開メッセージを送信することができる。従来の投稿と違って、「いいね!」や公開コメントはつかない。

ストーリーの公開範囲は、アカウント自体のプライバシー設定に則しています。アカウントが非公開設定の場合、ストーリーを閲覧できるのはフォロワーのみ。ストーリーを公開したくない相手がいる場合は、その利用者があなたのアカウントをフォローしていても、ストーリーを隠す(公開範囲から外す)ことも可能。また、自分が投稿したストーリーを再生中に画面を上方向にスワイプすると、誰が閲覧したかを確認することができる。シェアしたストーリーの一部を、従来のプロフィール画面に投稿することも可能。

これまでインスタグラムは、記憶に留めたい大切な思い出をシェアする場所だった。今後は、そのような日々のハイライトに加えて、その合間に存在する何気ない瞬間も気軽にシェアできるようになる。

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日本語版公式アカウント



AKAIウインドUSBコントローラー「EWI USB」の初歩 11の心得

AKAIのウインドUSBコントローラー「EWI USB」を使い始めた。最近は読書にしても楽器演奏にしても若い時の火を吐くような熱意も根気もないのは難点だが、文字通り音楽を楽しむ術は心得ていると思っている。小学校時代のスペリオパイプ(リコーダー)以来、管楽器は初めてだが、苦しければ止めれば良いのでプレッシャーはない...。


さて「EWI USB」は電子楽器だ。デザインは一見クラリネット風だし、マウスピースを咥えて息を吹き込んで音を出すという点では一般的な管楽器と一緒だ。ただし木管楽器のクラリネットにしても金管楽器のトランペットにしても音を出すこと自体が初心者には難しい。しかし「EWI USB」なら「吹けば音は鳴る」とどこかに紹介されていたこともあってタンギングやベンド、あるいはビブラートといったテクニックを習得する必要はあるにしても演奏は容易というイメージがあった。

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※AKAI ウインドUSBコントローラー「EWI USB」


確かに本物のクラリネットと比較すればその通りだというべきなのだろうが、「EWI USB」も心して取り組まないことにはそう易々と音楽になるような音を鳴らすことはできない...。
今回は「EWI USB」の最初の心得といったことを入門者の立場からご紹介してみたいと思う。

1)ソフトウェアの勘所
  「EWI USB」は本体に音源を持っていないためパソコンに付属ソフト「ARIA」をインストールしそのアプリケーションで音色や「EWI USB」本体にある各センサーの調整やMIDIコントロールのチェンジアサインを設定するために不可欠のソフトウェアである。ただし取り急ぎは取扱説明書にしたがい、最低の初期設定と音色の設定、そして音量/パン/リバーブの設定程度でよいだろう。後はおいおい勉強しながらなにがどうなっているかを知ることになる。最初から欲を欠くと最優先事項が見えなくなる。自戒を込めて(笑)。

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※「EWI USB」に付属するソフト「ARIA。まずまず分かりやすいが奥が深い


2)情報が不十分?
  EWIはまだまだメジャーな楽器ではない。したがってこうした電子楽器やMIDI あるいは管楽器の扱いに慣れている人はともかく、正直付属の取扱説明書だけでは情報不足のように思える。幸いネットで "EWI" で検索すれば先達たちが様々な角度から意見やノウハウを残してくれているので参考にすべきだろう。またいわゆる教則本といえるものは現在の所、宮崎隆睦氏監修・演奏でCD付「EWI MASTER BOOK」(アルソ出版刊)くらいしかないが、できたら手に入れておいたほうが良い。

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※宮崎隆睦氏監修・演奏でCD付「EWI MASTER BOOK」(アルソ出版刊)


3)USB接続時の注意
 「EWI USB」は前記したようにソフトウェアをインストールしたパソコンと付属のUSBケーブルで繋くことで演奏可能になる。これまた取扱説明書に記されているが、「EWI USB」のUSBポートにUSBケーブルで接続する場合はソフトウェア起動前に行わないと「EWI USB」を認識しないことがある。またパソコン側のUSBポートはUSBハブ経由に繋ぐとこれまた認識しない場合が多い。しかし私の場合、MANHATTANの「MondoHub」という電源付き28ポートハブを愛用しているが、幸いそのハブ経由で利用できた。

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※「EWI USB」のUSBポート


そのUSBケーブルを「EWI USB」に接続時には「EWI USB」の金属部に触れないよう注意する。これはケーブル接続時に「EWI USB」のキャリブレーションを行うが、金属部位に触れていると正常にキャリブレーションできないからだという。なお「EWI USB」側のケーブルはケーブルが外れないようケーブルクリップに留めておくこと。

4)なるべく良い音が出る環境を選択しよう
  前記「3)USB接続時の注意」にもかかわる問題だが、「EWI USB」は音楽を奏でる楽器であるとすればなるべく良質の音が出せる環境で使いたいものだ。例えば私の場合、日常出番が少ないMacBook Airを「EWI USB」の専用マシンにしようかと考えた。無論物理的に音が遅れるとかマシンパワーが心配といったことは絶無だが、音色にもよるし各パラメーター設定にも関係するもののボリュームを上げるとさすがにMacBook Airのスピーカーが音割れすることがわかった。

それではとメインマシンのiMac 27” に接続して試してみたが、こちらは本格的なデスクトップオーディオを楽しもうとニューフォースのダイレクトデジタルプリメインアンプDDA-100-S経由、イクリプス TD307MK2A スピーカーを使っているだけに音割れがないのは無論のことだが、同じ音色設定でもサウンドの質が大幅に向上することが分かった。
ということでできる限り良い音で「EWI USB」を楽しみたいものだ。

5)保持の仕方
  後述のように「EWI USB」は一般的な管楽器と違い、キーはタッチセンサーだ。したがって少しでも触れれば違う音が出たりするからキーから指を完全に離しておく必要がある。そのためにも必ずスリンガー(ネックストラップ)を使い、両手の指を自由に動かせるようにマウスピースの位置が口元になるよう調整しておく。結局EWIは少々大げさにいうならマウスピースを軽く噛んだ歯とスリンガーの支え、そして右手で保持する感じだ。

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※「EWI USB」に取り付けた付属のスリンガー


6)息の吹き方
  一般的な管楽器は息を吹き入れて音を出すだけでも大変だという。その点「EWI USB」は吹けば音が鳴るといわれるが、「EWI USB」を始めて手にして最初に戸惑うことはマウスピースの咥え方と共に息のコントロールだろう。「EWI USB」は吐く息の圧力を検知し音の強弱や音色の変化を表現するため一般的な管楽器のように拭き入れた息はストレートに管の中に入って通り抜けない。別の言い方をするならマウスピースに強く息を吹いたとしても息が抜けないのですぐ苦しくなってくる。取扱説明書には「マウスピースの先端を軽く咥え,口の両端から息を抜くように吹く」と説明があるが、これがなかなかに難しいがこれをマスターしないと実際問題どうしようもない...。息継ぎのテクニックと共にこればかりは練習あるのみだ。

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※「EWI USB」のマウスピース


7)タッチキーの扱い
  管楽器を使っていた人もとまどうのが「EWI USB」のキーはタッチセンサー式だということ。ためにキーを物理的に押さえる力はまったく不要だが、反対に触れるだけで反応するから、キーの位置関係を探るために少し触れておく...といったことは出来なくなる。押さない場合は明確に指を離しておかなければならないし、キーに触れる際には同時に隣接のキーに触れないようにしなければならない。

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※「EWI USB」のキーはタッチセンサー式なので物理的に押した感じは得られない。反面不用意に触れただけで音程に影響する


8)オクターブ・ローラーの扱い
  私自身、息の吹き方と同様に難しいのがこのオクターブ・ローラーの扱いだった。「EWI USB」は5オクターブの音域を使えるがオクターブのスライドはこのローラーに触れているとき、ローラーを上部に転がすように左手の親指を移動するとオクターブ高くなり反対に下側に転がすと低くなる。しかし最初は思うように行かないが、それで普通だと考え、練習を重ねるしかない。要は4つのローラーのうち中2つが基本なのでまずは2つのローラーの間に左手親指を置いておき、例えばオクターブ上げる際にはスライドさせるという感覚よりローラーを上に転がしながら親指を移動することを心がけるとよい。

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※このオクターブ・ローラーの習得は演奏に不可欠


9)アース・プレートの扱い
 「EWI USB」はオクターブ・ローラーの脇と2箇所のピッチベンド・プレートの間にアース・プレートがあり、そのどちらかに常に触れていなければならない。これは「EWI USB」が電子楽器であるからこそのお約束だから守らなければならないものの、通常右手の親指位置とオクターブ・ローラーに触れる際に同時に触れやすい位置なので難しい事はないだろう。

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※アース・プレートには常に触れている必要がある


またこのアース・プレートはその上下にベンドセンサーがあり、無意識にも触れてしまうことで音程がアップダウンしてしまうので要注意だ。
どうしてもベンドが邪魔な場合はソフトウェアの「EWI USB」メニューから「EWI Configuration」を選び、表示するウィンドウの「Pitch Bend Gain」の値を"0" にしておくとよいかも知れない。

10)「EWI USB」の清掃
 「EWI USB」は電子楽器とはいえマウスピースに直接口を付けるし唾液もつく。本体外側はそれこそ乾いた布で拭けばほとんど問題ないだろうが、やはり気になるのがマウスピースだ。
一般的に1台の「EWI USB」を複数の人間が使うというケースはないだろうから、自分の楽器だからして日常は一日が終わったらマウスピースを丁寧に拭き掃除すればよいだろう。ただしよく練習する場合には1週間に1度程度はネジで止まっているマウスピース部を外して水洗いした後に十分に乾燥させると良いが、神経質な方は定期的に適合するクリーナーなどで拭くのもお勧めだ。またマウスピース部は歯を軽くにしても当てるわけで当面はともかく予備があると心強い。

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※私は数日に1度、このマウスピースクリーナーでマウスピースを清掃している


それから練習時間が長いときほど、すぐにケースへしまい込むのではなくマウスピース部を上にして立て掛けておくとよい。なぜなら少なからずマウスピースから入った唾液は本体内を伝わり、先端にある小さな穴...ブレス排出口まで落ちるからだ。
無論この穴はマウスピースに入った息が抜ける場所なので演奏中も塞いではいけない。

11)USBケーブルを細身に変えてみる
  前記「USB接続時の注意」のところでも記したが「EWI USB」はパソコンとUSBケーブルで接続しなければならない。そして付属のUSBケーブルは3メートルの長さがあり、一般的にはパソコンと「EWI USB」の距離を考えても長さは十分に違いない。勿論ステージなどでより距離を取りたい場合には長いケーブルを使えば良いわけだが、私が付属のUSBケーブルを使い始めて少々違和感があったのは長さではなく取り回しのし難さだった。

  付属のUSBケーブルはB-TypeのUSBケーブルでパソコンとプリンターあるいはHDDなどを接続するためのケーブルとして知られてきたごく一般的なものだから、普通にパソコンとプリンターといった機器同士を繋ぐには何ら問題はない。しかし「EWI USB」はプレーヤーが首から下げて使い、時には動き回ることもあるだろう。そうしたことを考えるとケーブルの造作がいま少し細くて柔軟なものが欲しいと思うようになった。

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※下が同梱のUSBケーブル。上が太さ2.5mmの極細タイプのUSBケーブル(B-Type)だが、取り回しがしやすくなった


  確認してみるとケーブルの太さは4.5mmほどある。それではと直径2.5mm極細タイプというB-Type(USB2.0)を買って試してみたところ、取り回しが柔軟になりケーブルが邪魔になるようなことはほとんどなくなった。その変わり引っ張ってしまうと細い分だけ強度が弱いかも知れず、断線といったこともあり得るし細いためにケーブルクリップがあまり役に立たないから、引っ張ると抜けやすくなるかも。この辺は好みの問題もあるが、USBケーブルの取り回しが気になる方はお試しいただきたい。

ということで「EWI USB」入門者が気になった点、そして十分な練習を積んでいくにあたり大切なポイントをご紹介してみた。まあ本当の所、こんな原稿書いている時間があるなら練習また練習すべきなんだけど…(笑)。



PFU社のOmoidori (おもいどり) ファーストインプレッション

PFU社のアルバムスキャナ「Omoidori」を遅ればせながら手に入れた。かつて経営していた私の会社はMac用のコンシューマー市場向けとしては始めてカラースキャニングソフトを開発・販売した経緯もあり、スキャナとかビデオデジタイザといった類にはもともと目がないのだが、すでにPFUのScanSnap iX100とかSV-600といった製品があるので優先順位としてはこの時期になった...。


というわけで一枚物の紙焼き写真といった類なら前記した iX100とかSV-600、あるいは複合機のフラットベッドスキャナがあるので不自由はしない。「Omoidori」はあくまで私や家族が写っている数冊のアルバムに貼られた古い写真をアルバムのままデジタル化するために手に入れた。そもそも「Omoidori」はそうした用途のための製品である。

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※PFUアルバムスキャナ「Omoidori」パッケージ


数冊のアルバムは "ナカバヤシ フエルアルバム"という名で販売されていたもので、ビスを重ねることで台紙を後から増やすことが出来ること、そして台紙に線状に置かれた粘着部分で写真を簡単に固定でき、透明なフィルムのカバーをかぶせて保存するというものだった。

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※すでに台紙を止めるビスがなくなって崩壊寸前の "ナカバヤシ フエルアルバム" と「Omoidori」


本来、写真の入れ替えなども容易にできるはずだったが、私の手元にあるアルバムは状況証拠から推察して1970年代に整理したものだからすでに40数年も経過している。したがって台紙の粘着材が劣化変化し、置いた写真が剥がれなくなってしまったものが多々出てきているという次第...。

簡単に外せた写真の中にはすでにデジタル化したものもあるが、昔の写真はサイズもまちまちだしデジタル化そのものに時間は取られたくないという理由もあって、そのまま機器本体をかぶせて撮れるという「Omoidori」を試してみた。ただし以前同じくPFU社のSNAPLITEというこれまたiPhoneを活用するスタンドにもなるスキャナをあれこれと試して見た結果、結局満足できなかったこともあり、「Omoidori」も手放しで楽観はしていなかったが、「Omoidori」は用途が限られていることもありそのシンプルな発想に惹かれた...。

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※iPhone 5sを装着した「Omoidori」(左)とサイズ比較のiPhone 6s Plus(右)


さて本来なら12メガピクセルをサポートしている愛用のiPhone 6s Plusで使いたいところだが、「Omoidori」が利用出るのはiPhone 6s, 6, SE, 5s, 5だけで、iPhone 6s Plusや6 Plusのサイズは使えない。そこで仕方なく旧機種で手元に残してあったiPhone 5sを取りだしてこれで使ってみることにした。とはいってもフロントカメラの解像度は8メガピクセルだから十分なはずである。ただしサイズの問題からiPhone SE, 5s, 5 は付属のアタッチメントを使う必要がある。

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※iPhone 5sの下部にアタッチメントが見える


「Omoidori」はアルバムに貼られたままの写真を照明などのテカリなく綺麗にスキャンするために開発されたという。要は本体を開くとテントでも組み立てたような三角形のボディとなる。この本体内に2方向から白色LEDでフラッシュ撮影する独自の機構のおかげでアルバム写真をフィルムの上からでも綺麗/簡単にスキャンできるという。
早速単4アルカリ乾電池2本を入れ、付属のアタッチメント経由でiPhone 5sをセットし、スタンバイ状態にする。ちなみにiPhone側には事前に無料でダウンロードできる専用アプリケーションをインストールし撮影にはそのアプリを使う。

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※61年前、小学校入学記念に撮った写真をアルバムに貼ったまま「Omoidori」でスキャン準備


というわけでアプリを起動し、撮影したい写真の上に「Omoidori」をおき、iPhoneの液晶で位置などを微調整して撮影ボタンをタップする。基本的にはこれだけだ。シャッター音が2度鳴り、2度撮影したデータを「Omoidori」が自動的に合成しテカリのない写真を作りだす。

なお申し上げるまでもなくスキャン(撮影)したデータはiPhoneに保存され、専用アプリから即プリント、フォトブックも注文できる。勿論例えばAirDropなどでMacに写真データを転送してインクジェットプリンターで印刷する、あるいはPhotoshopといったツールでレタッチするといったことも自在だ。

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※スキャン後、トリミングし撮影日を指定する。保存した写真はiPhoneのカメラロールに保管される


取り急ぎ「Omoidori」でそれぞれサイズやら白黒・カラーといった毛色の変わった十数枚の写真をスキャンしてみた。元写真がそもそも鮮明でなかったり、ピンボケしてたりとあまり状態としては良くない場合も多いものの記録を残すという意味においては必要十分なスキャニング結果だと思う。そして無論簡単にスキャンできる…。

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※61年前の写真を「Omoidori」でスキャンしトリミングした画像データ【クリックで拡大】


「Omoidori」のコンセプトからして画質がどうの…解像度がああだと論ずるのはいささか野暮に思うが、その点は別途考察するつもりだ。しかし「Omoidori」でスキャンした写真を画像補正せずにトリミングだけしてインクジェットプリンターで印刷(L判光沢用紙)してみたが、十分な結果が得られたことは明言しておきたい。

こうしてデジタル化した写真だが、長い間デジタル世界で飯を食ってきた1人としては可笑しいかも知れないものの、デジタル化の結果を100%信頼しているわけではない。
「Omoidori」でスキャンした写真はそれこそiPhoneとかiPadに保存は勿論、iCloudといったクラウドを活用して遠方の両親や家族たちと簡便に共用できるという利点はあるものの、後々も残しておきたい写真はデジタルのままでは心許ないのだ。

よくよく考えてみれば手元にある写真を撮った当時、デジタルカメラは存在しなかったが、ある意味紙焼きの形だったからこそ50年近くも保存できたと思える。
デジタルカメラが登場してこの方、幾多のデジカメで膨大な写真を撮ったが、はたして半世紀後に残っているかは分からない。それでも重要だと思われる写真はCD-Rなどにバックアップして保管してはいるものの、例えば黎明期の画像フォーマットは PICT だったし、中には物理的にCD/DVDドライブで読めなくなってしまったものもある。実に心許ない次第である。

したがって「Omoidori」でデジタル化した写真たちを確実に残しておきたい場合は解像度がどうのこうのはともかくプリントしておくことが重要だと心している。
手元に残っている半世紀前のオリジナル写真たちはまだまだ個人でカメラを気楽に持つことができなかった時代のものだけに単なる思い出と片付けられない歴史の重みも感じる。

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※思い出の写真をスキャン後、インクジェットプリンターでL判サイズに印刷してみた。実によい出来だ!


いま手元に残っているほとんどを撮った…シャッターを切った父はすでに他界しているが、当時どのような気持ちで我々にカメラを向けたのか。そんな気持ちを推し量りながら「Omoidori」でスキャンしていると変色した小さな1枚の写真は私にとってさらなる宝物に思えてくる。
ということで「Omoidori」で古い写真をデジタル化していると、前記した iX100とかSV-600 を使うときとはまったく違う気持ちで写真と向かい合うことができるように思う。これも「Omoidori」のメリットのひとつだろうか…。





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Author:appletechlab

主宰は松田純一。1989年Macのソフトウェア開発専門のコーシングラフィックシステムズ社設立、代表取締役就任 (2003年解散)。1999年Apple WWDC(世界開発者会議)で日本のデベロッパー初のApple Design Award/Best Apple Technology Adoption (最優秀技術賞) 受賞。

2000年2月第10回MACWORLD EXPO/TOKYOにおいて長年業界に対する貢献度を高く評価され、主催者からMac Fan MVP’99特別賞を授与される。著書多数。音楽、美術、写真、読書を好み、Macと愛犬三昧の毎日。マネキン造形研究中。日本シャーロック・ホームズクラブ会員。日本リュート協会会員。ゆうMUG会員